目次
- おしりニキビの特徴
- 大きいしこりがある…それニキビじゃないかも?
- おしりニキビに使われる市販薬は?
- おしりニキビができたときの対処法は?
- おしりニキビが繰り返す理由は?
- おしりニキビ対策|繰り返す方に向けて
- おしりニキビに用いられることがある漢方薬3選
- おしりのひどいニキビ跡は目立ちにくくなる?
- まとめ|おしりニキビは「体質」にも目を向けて対策しよう
「おしりにニキビができて座ると痛い…」 「治ったと思ったのに、また同じ場所にできた…」
このように、おしりニキビにお悩みの方は必見です。おしりは蒸れや摩擦が起こりやすい部位のため、ニキビができやすく、繰り返しやすい傾向にあります。
軽度なら市販薬で様子を見る方法もありますが、繰り返す場合はカラダの状態に目を向けることも大切です。
この記事では、以下について解説します。
- ・おしりニキビの原因
- ・市販薬の選び方
- ・おしりニキビが繰り返す理由
- ・漢方薬の使い方
- ・ひどいニキビ跡は治るのか?
おしりニキビにお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
おしりニキビの特徴
おしりは、下着やボトムスの密着により通気性が悪くなりやすく、ニキビができやすい部位です。
さらに、現代人はイスに座る機会が多く、長時間にわたって圧迫や摩擦などの刺激が加わりやすいことも要因のひとつと考えられています。とくにデスクワークの方は、同じ姿勢で座り続ける時間が長く、負担がかかりやすい環境といえるでしょう。
こうした理由から、おしりにできたニキビは、ほかの部位に比べると治りにくい傾向があります。
座ると痛い、おしりニキビの原因は?
おしりニキビも、顔にできるニキビと同様に、毛穴の詰まりによって引き起こされます。
顔との違いは、常に下着に覆われている点にあります。蒸れやすく、アクネ菌が増えやすい環境なのが特徴です。
さらに、座るたびに体重による圧迫を受け続けることで角質が厚くなり、毛穴が詰まりやすくなることもあります。こうした刺激が繰り返されることで、炎症が起こりやすい状態になることもあります。
炎症が起きると赤く腫れ上がり、状態によっては座るだけで痛みを感じることもあるでしょう。
大きいしこりがある…それニキビじゃないかも?
おしりに大きいしこりがある場合や、座ると痛みを感じる場合、「おしりニキビかも?」と思う方も多いでしょう。しかし、見た目がニキビに似ていても、粉瘤や毛包炎など、別の原因である可能性も考えられます。
症状によって対処方法が異なるため、「おしりのできもの=ニキビ」と自己判断で決めつけないことが大切です。おしりは自分では見えにくい部位でもあるため、気になる場合は皮膚科などの医療機関に相談することを検討しましょう。
「おしりだから恥ずかしい」と感じる方もいるかもしれませんが、早めに相談することで、自分に合った対処法がわかり、悪化を防ぐことにもつながる可能性があります。
おしりニキビに使われる市販薬は?
しこりがなく、痛みも少ない軽度のおしりニキビなら、市販薬を塗って様子を見るのもひとつの方法です。
おしりニキビには、以下のような成分を含む市販薬が用いられることがあります。
- ● 抗菌薬
- ● 抗菌薬+非ステロイド性抗炎症薬
- ● 抗菌薬+ステロイド性抗炎症薬
それぞれ作用の特徴が異なるため、症状や肌の状態に合ったものを選ぶことが大切です。選択に迷う場合は、薬剤師や登録販売者にご相談ください。
使用する際は用法・用量を守り、変化を感じにくい場合や異常を感じた場合は、医療機関に相談しましょう。
おしりニキビができたときの対処法は?
おしりにニキビができてしまった場合は、まずはむやみに触ったり潰したりせず、清潔な状態を保つことが大切です。
また、蒸れや摩擦を防ぐために、通気性の良い下着やゆとりのあるボトムスを選ぶことも意識しましょう。スキニーパンツやレギンスなどのタイトな衣服は刺激になりやすいため、注意が必要です。
汗をかいたあとはそのままにせず、こまめに洗い流す、もしくはウェットティッシュで拭き取るなどのケアも大切です。
ニキビが軽度の場合は、市販薬を取り入れて様子を見るのもひとつの方法です。ただし、変化を感じにくい場合や、痛み・しこりが気になる場合は、皮膚科などの医療機関への相談も検討しましょう。
おしりニキビが繰り返す理由は?
おしりニキビは、毛穴の詰まりなどが関係して起こると考えられていますが、何度も繰り返す場合は、生活習慣やカラダの状態が影響していることもあります。
漢方では、皮膚は内臓の鏡といわれ、肌トラブルもカラダの中と関係していると考えられています。
漢方の体質タイプでいえば、ニキビができやすいのは「気滞(きたい)タイプ」と「瘀血(おけつ)タイプ」です。
| タイプ | 状態 | 特徴 |
| 気滞 | 気がカラダの中に滞っている | ・ため息をよくつく ・イライラしやすい ・怒りっぽい ・お腹が張りやすい ・喉がつかえる など |
| 瘀血 | 血が滞っている | ・顔色が暗い ・目の下にくまができやすい ・肩こりや腰痛が起こりやすい ・手足が冷える ・しびれる など |
また、運動不足や睡眠不足、ストレスなどの生活習慣も、ニキビを繰り返す要因のひとつとされています。
このように、肌だけでなく日々の生活習慣やカラダの状態にも目を向けることが大切です。
漢方の体質タイプについて詳しく知りたい方は、漢方の基礎知識3「気血水とは」をご覧ください。
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おしりニキビ対策|繰り返す方に向けて
おしりニキビは、一度できると繰り返しやすい傾向があります。繰り返しにくくするためには、今あるニキビへのケアだけでなく、ニキビができにくい環境に整えることも大切です。
この章では、今日から実践できるおしりニキビ対策を5つ紹介します。
- ● 食事を改善する
- ● 通気性の良い下着・洋服を着る
- ● ストレスを溜めない
- ● 睡眠時間を確保する
- ● 体質に合った漢方薬を取り入れる
日常生活で取り入れやすいセルフケアをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
食事を改善する
まずは、日々の食生活を見直すことから始めてみましょう。以下のような食事は、肌トラブルにつながることもあるため、できるだけ控えることが大切です。
- ● 脂っこい食事
- ● 甘いお菓子
- ● ジャンクフード
肌の健康を保つためには、栄養バランスの取れた食事を意識することが大切です。主食・主菜・副菜をそろえた食事を心がけましょう。
通気性の良い下着・洋服を着る
おしりは常に下着に覆われていて、座る時間も長いことから、蒸れやすい部位です。通気性の悪い下着や衣類を身につけていると、雑菌が増えやすく、肌トラブルが起こりやすい環境になる可能性があります。
おしりニキビができにくい環境にするためにも、できるだけ通気性の良い素材(例:綿100%)の下着や、締め付けの少ないボトムス(例:ワイドパンツ)を選ぶようにしましょう。
また、毎日入浴して清潔な状態を保つのもポイントです。汗をかいた際にはそのままにせず、こまめに拭き取るようにしましょう。
ストレスを溜めない
日々のストレスが重なると、自律神経やホルモンバランスが乱れやすくなるケースがあります。その結果、おしりニキビなどの肌トラブルが起こりやすくなることもあります。
リラックスできる時間をつくったり、お風呂にゆっくり入ったりなど、無理のない範囲でストレスを溜めにくい生活を心がけてみましょう。
睡眠時間を確保する
睡眠が不十分だと、肌のコンディションが乱れやすくなることがあります。肌のターンオーバーが乱れると、古い角質が残りやすくなり、毛穴の詰まりにつながることもあります。
適正な睡眠時間は個人差がありますが、目安として7〜8時間程度を意識しましょう。できるだけ規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠時間を確保することが大切です。
体質に合った漢方薬を取り入れる
ニキビが繰り返される場合は、生活習慣を整えることに加え、カラダの状態にも目を向けることが大切です。
漢方では、肌トラブルはカラダの状態と関係していると捉えられており、ニキビに対しても体質に合わせた漢方薬が用いられることがあります。
漢方薬は、肌の状態だけでなくカラダ全体の状態を見ながら取り入れることがポイントです。
市販薬で様子を見る方法もありますが、繰り返す場合は、医師、薬剤師又は登録販売者に相談しながら漢方薬を取り入れることもひとつの方法です。
おしりニキビに用いられることがある漢方薬3選
この章では、おしりニキビに対して用いられることがある漢方薬を、体質別に3つ紹介します。
- ● 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)|化膿しやすい方向け
- ● 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)|熱がこもりやすい方向け
- ● 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)|冷え・血行不良が気になる方向け
体質や症状によって適した漢方薬は異なるため、自分に合ったものを選ぶことが大切です。選択に迷う場合は、医師、薬剤師又は登録販売者に相談しながら取り入れることを検討しましょう。
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)|化膿しやすい方向け
十味敗毒湯は、体力が中程度で皮膚が赤く、ニキビなど皮膚炎が化膿しやすい方に用いられる漢方薬です。
一般的に膿が出るような皮膚症状を改善するため、湿疹やニキビなどの化膿性皮膚疾患、じんましんなどに用いられます。
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荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)|熱がこもりやすい方向け
荊芥連翹湯は、体力が中程度で皮膚が浅黒く、手足の裏に脂汗をかきやすい方のニキビに用いられる漢方薬です。
カラダの中の余分な熱を抑えることにより、気のめぐりをよくするとされています。漢方の考え方にもとづいて、ニキビだけではなく、蓄膿症や慢性鼻炎の方にも用いられることがあります。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)|冷え・血行不良が気になる方向け
桂枝茯苓丸は、比較的体力があり、肩こりやめまい、のぼせて足冷えなどが見られる方のニキビや湿疹・皮膚炎に用いられる漢方薬です。
血の流れへの働きかけが期待されており、ニキビなどの肌トラブルが気になる方に用いられます。
瘀血タイプの方や、冷えのぼせやイライラといった更年期症状が見られる方に用いられることもあります。
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おしりのひどいニキビ跡は目立ちにくくなる?
おしりのニキビは、顔にできた場合よりも跡が残りやすい傾向があります。角質が厚めであることや、顔に比べて血流が滞りやすいこと、座るときの圧力や下着の圧迫で刺激を受けやすいことなどが理由です。
ニキビ跡は、主に以下の3つのタイプに分けられるとされています。
- ● 赤み:比較的目立ちにくくなるケースもある
- ● 色素沈着:変化を感じるまでに時間がかかることがある
- ● 黒ずみ:美白ケアや角質ケアが用いられることもある
タイプによって適したケア方法・目立ちにくくなるまでの期間は異なります。セルフケアで変化を感じにくい場合や、短期間で目立たなくしたい場合は、美容皮膚科での治療も検討しましょう。
まとめ|おしりニキビは「体質」にも目を向けて対策しよう
おしりニキビも、顔にできるニキビと同様に、毛穴の詰まりによって引き起こされます。おしりは、下着による蒸れや摩擦、座るときの圧力などの影響から、ニキビが悪化しやすい環境ともいえます。
ニキビを繰り返しにくくするためにも、食事や睡眠、ストレス管理といった生活習慣を整えることが大切です。また、軽度の場合は市販薬で様子を見るのもひとつの方法です。
生活習慣の見直しや塗り薬を取り入れてもしつこく繰り返す場合は、漢方薬という選択肢もあります。体質や症状によって適した漢方薬は異なるため、選択の際には医師、薬剤師又は登録販売者に相談しましょう。
多田有紀 兵庫県在住。医療機関、薬局、IT企業での勤務経験を経て、2015年にライターとして独立。体の不調を感じたことをきっかけに、漢方・薬膳に興味を持つ。現在は、ライターとして活動をしながら、漢方薬膳の知識を活かしたコンサルタント業務や、ワークショップ・初心者向け講座などを実施。特に女性の体に関する悩みに寄り添った活動を行っている。
実績:クラシエ薬品株式会社主催「KAMPO OF THE YEAR 2024」にゲストとしてトークショーに登壇 執筆書籍:「カラダのために知っておきたい漢方と薬膳の基礎知識」(淡交社)
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