喉の違和感・異物感、喉が詰まる感じがする『咽喉頭異常感症(ヒステリー球)』の症状と治し方-喉の病気の原因

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喉の違和感・異物感、喉が詰まる感じがする『咽喉頭異常感症(ヒステリー球)』の症状と治し方-喉の病気の原因

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風邪をひいたわけでもないのに、以下のような喉の症状はありませんか?・喉に不快感、異物感・異常感がある ・喉がつまって息苦しい…。 ・喉に何だか違和感がある 病院で検査をしても原因がわからない、このような症状があることを「咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)」と言います。また、ヒステリー球とも呼ばれることもあります。

周囲からはなかなか理解されにくい悩みですが、喉の不調は発声や呼吸、食事など日常生活の様々な場面に影響を及ぼすため、本人にとっては辛い症状と言えます。

特に、秋から冬にかけては、空気の乾燥による喉へのダメージも合わさることで、ますます喉の違和感が強くなることも多いので、早めのケアが大切です。

喉の違和感、喉が詰まる感じがして治らない『咽喉頭異常感症(ヒステリー球)』の原因とはストレス?

漢方の世界では咽喉頭異常感症(ヒステリー球)を、梅の種が喉にあるような感じがして、飲み込むことも、出すこともできないことに例えて「梅核気(ばいかくき)」と呼んでいます。

咽喉頭異常感症の主な原因はストレスと言われています。更年期障害や自律神経失調症、うつ病など精神的症状の目立つ病気に見られることが多く、心理的に大きなストレスがかかった場合に喉の違和感が悪化する傾向にあります。

例えば、怒りや悲しみなど強いストレスを感じた時、胸苦しさで喉がつかえたり、呼吸が浅くなった経験はありませんか?漢方では、心理的なストレスが原因で気の巡りが滞る「気滞(きたい)」が、これらの症状を引き起こすと考えています。気滞とは、様々な原因で気の巡りが悪くなって滞ることを指していますが、「梅核気」の場合、ストレスによって喉の部位で気の停滞が起こっていると考えられています。

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『咽喉頭異常感症(ヒステリー球)』になりやすい人の傾向とは?

このような喉の違和感や喉のつかえを感じやすい人には、いくつかの傾向があります。「普段からストレスを発散することが苦手な人」、「嫌な思いをしても我慢してしまうタイプの人」で、また、比較的女性に多く見られる症状です。

強いショックやストレスを受けた時、食欲が落ちたり、誰かに打ち明けることができず一人で抱え込んでしまう人は『咽喉頭異常感症』による喉の違和感が生じやすいタイプかもしれません。原因について述べます。

咽喉頭異常感症と勘違いしやすい疾患や原因とは?

風邪をひいたわけでもないのに発生する喉の違和感や異物感は、逆流性食道炎が原因で発生することもあります。逆流性食道炎は、食道に胃酸が逆流して炎症を引き起こす疾患で、喉だけでなく食道に異物感や痛みを感じることが一般的です。この症状が進行すると、食べ物や飲み物の摂取が難しくなる場合もあります。

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特定の疾患が無いのに喉の違和感、異物感が一週間以上持続したり、食事をすると悪化する場合は、喉に異物が詰まっているかもしれません。喉に異物が詰まっている場合は、医師の診察により内視鏡で取り除いてもらうことができます。詰まった異物で喉に炎症や腫れが生じた場合は、薬物治療が必要です。喉の違和感が続く場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。

咽喉頭異常感症(ヒステリー球)の治療内容は?早く治すためにできること

喉を診察してもらっても原因が分からない場合は、心理的な要因が関係した咽喉頭異常感症(ヒステリー球)である可能性があります。ストレスや不安、抑圧などの心理的な要因から、喉の筋肉が過度に収縮したり、食道の運動機能が低下したりすることで、異物感を感じることがあります。この場合は、精神科や心療内科でのカウンセリングや、漢方薬やリラックス法などで改善する可能性があります。心理的な要因による咽喉頭異常感症の治療期間は個人差が大きく、数日から数ヶ月かかることもあります。

早く治すためには、以下のようなことがおすすめです。

・喉に負担をかけないようにする。
・過度な声の出し方や咳払いを控える。
・乾燥や刺激物を避ける。水分補給をする。
・睡眠を十分にとる。
・睡眠時は快適な寝具や枕を使う。
・ストレスを解消する。
・趣味や運動などでリフレッシュする。
・友人や家族と話す。
・呼吸法やヨガなどでリラックスする。
・異常感に過剰に反応しない。
・異物感があっても、気にしすぎない。

日常生活でできることを実践することで、早く治すことができるかもしれません。

喉の違和感や異物感の原因は?病気の可能性や注意点

喉の違和感や異物感には、さまざまな原因があります。以下に、代表的なものを挙げます。

喉に炎症や腫れがある場合

かぜや扁桃炎などの感染症や、アレルギー反応、逆流性食道炎などが考えられます。これらの場合の多くは、喉だけでなく、発熱や咳、食道の違和感など他の症状を伴います。

喉に異物がある場合

食べ物や魚の骨などが喉に引っかかっている可能性があります。違和感や痛みが続くときは、耳鼻咽喉科などで診てもらいましょう。

心理的な要因が関係している場合

ストレスや不安、抑圧などが原因で、喉の筋肉が過度に収縮したり、食道の運動機能が低下したりする『咽喉頭異常感症(ヒステリー球)』である可能性があります。この場合は、精神科や心療内科のカウンセリングや、漢方薬、リラックス法で改善する可能性があります。

喉頭がんや食道がんなどの悪性腫瘍の場合

咽頭がんや食道がんの初期症状として、喉の奥の違和感が現れることがあります。喉の奥の違和感が長期間持続する場合や、他にも声のかすれや咳血などの症状がある場合は、早めに耳鼻咽喉科や消化器科の受診をおすすめします。早期発見・早期治療が大切です。

症状が続くときは、早めに医師に相談しましょう。

喉の違和感・異物感、喉が詰まる感じがして息苦しい時の一時的なケア方法とは

飲み込むことも吐き出すこともできない喉のつまりがあると、口の中をさっぱりさせたいと感じますよね。そんなときは、ミントタブレットやのど飴など、喉に清涼感を感じるもの、ハーブやスパイスなど香りの良い食べ物がおすすめです。口の中がスッキリして、喉の違和感やつまりなどの感覚が一時的に緩和するでしょう。漢方では、喉の違和感が生じる「梅核気」には、胃腸の不調も関係していると考えています。暴飲暴食や夜遅い食事、濃い味付けやカロリーの高い食事の摂りすぎ、お酒の飲み過ぎは胃腸にダメージを与えやすいので、普段から食事には気をつけて生活しましょう。

また、喉の違和感には、「気の巡り」を良くする深呼吸がおすすめです。強いストレスを感じたときは、自然と呼吸が浅くなって喉の違和感がひどくなる傾向にあります。そんな時は深呼吸をしてみてください。気の巡りを良くするイメージで、気持ちが落ち着くまで深呼吸を数回繰り返しましょう。普段から無意識に呼吸が浅くなっていないかもチェックしてみてください。運動によるストレス発散も意識してみてください。

さて、喉の違和感は、何かに集中している時や睡眠時は気にならない傾向があるようです。喉の症状について気になり始めると、いつまでも苦痛が続いてしまうので、趣味や仕事で紛らわすという方法もあります。

しかし、これはあくまでも、一時的な改善策のため、時間が経つとまた喉の痛みやイガイガなどの不快感が戻ってきてしまうようです。

漢方では「梅核気」と呼び、「気」の巡りを良くすることで改善に導いていきます

一時的な改善だけではなく、喉のつかえ感や違和感の咽喉頭異常感症を解決したい!そんな方は漢方薬を試してみませんか?

漢方治療では、「気」のめぐりを良くして、喉のつかえ感や違和感を改善する
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」が昔から「梅核気」治療に用いられてきました。

その他、「柴朴湯(さいぼくとう)」も喉のつかえ感に効果的です。柴朴湯は「半夏厚朴湯」と「小柴胡湯(しょうさいことう)」を合わせた漢方薬です。柴朴湯も、ストレスで停滞した気の巡りを良くする働きが期待できます。

今回カンポフルライフでご紹介した「半夏厚朴湯」や「柴朴湯」を試したいけど、漢方を処方してくれるお医者さんが分からない、という方は「漢方ナビ」サイトをご覧ください。「漢方ナビ」ではお近くの漢方医をご紹介します。

また、市販の漢方薬もあるので、あなたの生活に合った対処法を検討してみてください。

気になるストレス症状である喉のつかえ感や違和感は漢方薬ですっきりさせて、爽やかな毎日を過ごしたいですね。

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