【情緒不安定】漢方で考えるイライラ、不安の原因と解消方法を伝授!

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春のイライラ、不安。なんで情緒不安定?その原因と解消方法を伝授!

目次

いつもよりイライラしたり、不安になったり、落ち込んだり。春になるとなぜか情緒不安定になりやすい…と感じたことはありませんか?実は一年のうちで春は一番「ココロが不安定になりやすい季節」。これには実は理由があるのです。春に不安定になりやすいココロの原因を探ってみましょう。さらに、イライラしたり、不安になる気持ちを解消できる方法をご紹介します。ココロを安定させて、気持ちのよい春を感じられるようになってくださいね。

春に起こりやすい情緒不安定の原因は、「気」の乱れ

ココロが一番健康なのは、バランスがとれた安定した状態です。“気持ち”の言葉からも連想されるように、ココロのバランスをコントロールしているのは、カラダの基本となる気血水の「気」であると漢方では考えています。(気血水については、「漢方の基礎知識-気血水の物差し」をご覧ください。)

「気」は “ココロ“のバランスをコントロールするという役割と同時に“カラダ”を動かしコントロールするという役割も担っています。「気」が安定していればココロも安定しますし、カラダも安定します。しかし、「気」が乱れればココロもカラダも連動して乱れ、心身ともに不安定になってしまうのです。

季節の変わり目である春先は、寒暖差が激しくなったり、気圧や天候が目まぐるしく変わることで「気」が乱れやすくなると言われています。そのためこの時期は、一年のうちで一番ココロとカラダの状態が乱れ、イライラしたり、不安になったり、落ち込んだりと精神的に不安定になりやすくなるのです。

これから紹介するイライラ・くよくよ解消術を実践して、常に気を安定させる習慣をつけましょう。それでも、イライラ・くよくよする方は漢方薬を試してみるのもおすすめです。

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「悪い気」を出して「良い気」を巡らせる“イライラ”“くよくよ”解消術

春にココロとカラダを乱されないためには、「気」の巡りを整えることがとても重要。「悪い気」を出して「良い気」を巡らせることで「気」が安定します。「気」を安定させるためのキーワードは「呼吸」、「香り」、「酸味」の3つ。普段の生活の中で気軽に「気」のめぐりを整えて、イライラや不安を解消する方法をご紹介します。

解消法1 深い呼吸で「悪い気」を吐き出す

意識的にカラダに溜まった「悪い気」を吐き出すことで、「気」の巡りが良くなります。

おすすめなのが、呼吸によるデトックス。ストレスも悪い気が滞ることで引き起こされます。ストレスが溜まると無意識についてしまう“ため息”も実は、カラダが「悪い気」を吐き出したいという本能的な反応のひとつで、吐く息と共に「悪い気」は外へ出ていってくれます。

①まずは、体中の「悪い気」をすべて吐き出すようなイメージで、ゆっくり、そしてしっかり空気を吐き出しましょう。②それから、今度は「良い気」をカラダ全体に巡らせるような気持ちで、鼻からゆっくり、深く、吸い込んでいきます。胸だけでなくお腹の中まで、そしてそれがカラダのすみずみまで行きわたるようなイメージで行うのがポイントです。

このような深い呼吸を数回繰り返すことが、「悪い気」のデトックスにつながっていきます。

空気のキレイな朝や落ち着いた夕方、また水辺での呼吸もおすすめです。滝行に代表されるように川や海など水の流れる場所は、「邪気」を流すといわれ、「悪い気」を吐き出すのに最適です。時間がある時にリラックスもかねて訪れてみてはいかがでしょうか。

解消法2 良い香りが「気の巡り」を良くする

良い香りを嗅ぐとココロが休まりませんか?アロマオイルやハーブティーのように、良い香りは気の巡りを良くし、カラダをリラックスした状態へ導いてくれます。芳香浴を楽しんだり、香りの良い入浴剤をプラスしたり、寝る前にハーブティーを入れて一息ついたり。1日5分だけでも、香りと共にココロのリラックス時間を作ることで、気の巡りが良くなります。

どうしても時間の取れないあなたには香りのハンカチがおすすめです。ハンカチにお好きなアロマオイルを1滴たらすだけ。煮詰まった時やイライラした時にハンカチの香りを嗅いでリラックスしましょう。

<おすすめアロマオイル> ・イライラなど高揚した気持ちを抑えたいときに「イランイラン」、「クラリセージ」、「サンダルウッド」の香り

・元気を出したい、リフレッシュしたいときに「オレンジ」、「グレープフルーツ」、「ベルガモット」などの柑橘系

・リラックスしたいときや寝る前に神経を落ち着かせたいときに「ラベンダー」、「ネロリ」、「ローズ」などの香り

<おすすめハーブティー>
・イライラしたとき 「ラベンダー」、「リンデン」、「レモンバーム」、「ローズ」、「カモミールジャーマン」など

・気持ちが塞いでくよくよしたとき 暗いココロに明るさを取り戻してくれる「セントジョーンズワート」

・イライラやくよくよでなかなか眠れないとき 寝る前に飲むと気持ちも落ち着いて眠りやすくなる「パッションフラワー」、「バレリアン」

好む香りは気の状態によって変わってきます。昨日は心地よく感じたのに今日は苦手に感じたり…なんてことも。その時に心地よいと思うもの、欲するものを使うのがベスト。違う香りをいくつか持っておいて、その日の気分によって使い分けるのがおすすめです。

解消法3 柑橘系フルーツは「気」の味方

イライラすると酸っぱいものが欲しくなった経験はありませんか?実は漢方では、気が乱れたときには酸味のものを積極的にとるよう推奨しています。酸味の中でも特におすすめなのが柑橘類のような程よい酸味です。

<おすすめ柑橘類>
「オレンジ」や「グレープフルーツ」は勿論のこと、日本古来の「ユズ」や「スダチ」、「カボス」など

いつもの料理に果汁や擦り下ろした皮をプラスするだけで気の巡りが良くなります。使い終わった皮はお風呂に入れてアロマ風呂として楽しむのも良いですね。

忙しいあなたには手軽なユズ茶やマーマレードはいかがでしょう。ハーブティーにマーマレードを入れると美味しいだけでなくダブルの効果が狙えます。その他、程よい酸味のハイビスカスやローズヒップのハーブティーや最近流行の飲むお酢などもとてもおすすめです。

【漢方で解説】「気」の乱れの原因とは?

春は一年のうちで一番「気」が乱れやすい季節。

キーワードは五臓のひとつである「肝」の働きです。(五臓について詳しくは、「漢方の基礎知識-五行の物差し」をご覧ください。)肝は、「気の流れ」を調整する働きがあります。漢方の考え方で、「気の流れ」が滞ると、精神的に不安定な状態になると考えます。

しかし、この「肝」の弱点は、季節の変わり目や新生活のスタートなどの「大きな変化」と「ストレス」。それにより、「肝」の働きが乱されやすく、その結果、「気の流れ」も乱れ、イライラや不安、落ち込みなど情緒不安定になりやすくなったり、カラダにも様々なトラブルが起こりやすくなるのです。

ご紹介したイライラ・くよくよ解消術や漢方薬を試して、常に気を安定させる習慣をつけましょう。

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