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後期高齢者検診の”後期高齢者の質問票”はなぜ重要?質問票で何がわかるの? 記事をクリップする

後期高齢者の質問票とは?質問票で何がわかるの?

厚生労働省では、今まで健康診断で使われていた質問票にかわり、『後期高齢者の質問票』を導入しました。この質問票は75歳以上を対象にココロとカラダの働きが弱くなってきた状態を見極める「フレイル(虚弱)健診」ともいわれ、心身の弱まりを早期に発見することで、将来寝たきりになるなどを予防するのに役立てられます。自分のため、家族のため、この質問票はとても意味があるもの。では、さっそく『後期高齢者の質問票』ではどのようなことがわかるのか、みていきましょう。

後期高齢者の質問票の目的とは?

後期高齢者に対する健康診査(健診)で使われる質問票。食生活や運動習慣、また物忘れの有無など現在の健康状態を把握し、将来の健康・長寿に向けたアドバイスをするために取り入れられました。この回答を活用することは、高齢者の生活習慣改善や、地域で高齢者の健康を支える環境を整えることにもつながっていきます。

後期高齢者の質問票の項目とその意味とは?

後期高齢者の質問票は、高齢者の健康状態を総合的に判断することを目的とした以下の15の質問で構成されています。

健康状態:主観的な健康状態を把握するための質問
① あなたの現在の健康状態はいかがですか

心の健康状態:心の健康状態を把握するための質問
② 毎日の生活に満足していますか

食習慣:食事習慣の状態を把握するための質問
③ 1日3食きちんと食べていますか

口腔機能:食べ物を噛んだり飲み込んだりすることができるかを把握するための質問
④ 半年前に比べて固いものが食べにくくなりましたか
⑤ お茶や汁物等でむせることがありますか

体重変化:栄養状態が悪くなっていないかどうかを把握するための質問
⑥ 6ヶ月間で2〜3kg以上の体重減少がありましたか

運動・転倒:運動能力が落ちていないかを知り、転倒の危険性を把握するため、また日常的に運動する習慣があるかを質問
⑦ 以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思いますか
⑧ この1年間に転んだことがありますか
⑨ ウォーキング等の運動を週に1回以上していますか

認知機能:認知機能が低下していないかを把握するための質問
⑩ 周りの人から「いつも同じことを聞く」などの物忘れがあると言われていますか
⑪ 今日が何月何日かわからない時がありますか

喫煙:喫煙習慣があるかを知るための質問
⑫ あなたはたばこを吸いますか

社会参加:人とのかかわりの減少や閉じこもりの傾向があるかどうかを知るための質問
⑬ 週に1回以上は外出していますか
⑭ ふだんから家族や友人と付き合いがありますか

ソーシャルサポート:身近に相談できる人がいるかどうかを知るための質問
⑮ 体調が悪いときに、身近に相談できる人がいますか

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「健康寿命」に着目して未来を変えたい

「フレイル(虚弱)」という言葉は、超高齢社会と言われる現代の日本で、今、重要なキーワードとなりつつあります!

病気ではないけれど、「元気じゃない」状態になっていませんか?

英語では「虚弱」「もろさ」を表す「フレイル(frailty)」。これは日本老年医学会が提唱した用語であり、健康な状態と介護状態のはざまの「心身が弱った状態」を指します。

カラダの弱り・ココロの弱り、病気と結びつく前に、引き金となる要因を知ろう

加齢にともなって現れてくる以下のような心身の変化と、社会的また環境的な要因とが重なることで「フレイルになる」と考えられています。

● 加齢によって食事の摂取量が減り、栄養バランスが偏っている
● 筋力の低下や身体機能が低下して出歩くことが減り、運動不足になっている
● 社会とのかかわりが減り、適度な社会的刺激を受ける機会が減っている
● 生活習慣病やうつ状態などの慢性的に管理が必要な疾患にかかっている可能性がある
● 子どもたちが独立するなど、夫婦だけの暮らしや一人暮らしとなり、生活にメリハリが少なくなっている
● 加齢により認知機能が低下してきた気がする

心身の元気がなくなってしまう「フレイル」状態が進むとどうなる?

フレイルの進行によって身体的なリスクだけでなく、精神・心理的にも変化が現れ、健康な状態を保つことが難しくなります。
たとえば…
● 転倒・骨折:運動機能や筋力が低下するので、平坦なところでも躓き、転倒しやすくなります。その結果、骨折をしたり、寝たきりになったりするリスクが高くなります。
● 認知症:家族構成の変化にともなって家庭生活が単調になったり、社会的な交流の場に積極的に参加することが減ったりすると、認知機能が低下しやすくなると考えられています。
フレイルについて、詳しくは、「【医師が解説】わかりやすいフレイル」をご覧ください。

大切なのはフレイルという状態を正しく認識すること。後期高齢者の質問票では、フレイルの傾向を把握することができます。この状態が進行してしまわないように普段から気をつけることで、健康寿命を延ばすことにつながっていくはずです!

高齢者が元気でいるために!周囲の人はこんなことに注目しよう

長く健康的な生活を送るためには、家族や周囲の人が高齢者の日々の様子を気にかけ、早めに変化に気づくことが大切です。フレイルは病気ではないので、自覚が難しい場合もあります。そのため健康診断やお医者さんが実施している「後期高齢者の質問票」をしっかり活用しましょう。

また、周囲の人が「以前より歩くスピードが遅くなった」や「食事を飲み込みづらそう」などの身体機能の衰えや、「社交的でなくなった」など心の変化に気づいたら、医療機関に相談してみてください。

食欲や体力が落ちたと感じる方におすすめの漢方薬

食欲や体力を維持するために漢方薬を活用することもひとつの方法です。「人参養栄湯(にんじんようえいとう)」は、食欲や体力が落ち、回復させたい方にはおすすめです。

漢方薬の活用、生活習慣の見直し、食事の改善などを行って健康寿命を延ばし、人生100年時代をイキイキと過ごしていきたいものですね!


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