目次
- 【漢方の視点で考える】倦怠感の原因のひとつは「気」の不足
- その倦怠感、“フレイル”の可能性もあります。
- 【倦怠感の治し方】エネルギーを補う漢方薬で未病に対処
- ライフスタイルの見直しで疲れにくいカラダづくりを
【漢方の視点で考える】倦怠感の原因のひとつは「気」の不足
漢方では、私たちが元気よく活動するパワーの源を「気(き)」と呼びます。やる気、気力、根気、勇気…。何か行動を起こすときの表現には、よく「気」という言葉が使われますよね。睡眠などの休養や健康的な食事から補うことができる、生命活動に欠かせないエネルギー。 「気」は主に眠っている夜の間に作られます。気が不足していると、なかなか起きられず朝からだるかったり、何をするにもやる気が起きなかったり、すぐに疲れてしまったり。日常生活にも影響をもたらすでしょう。また、食べものを胃腸で消化する際にも「気」を使い転化させます。 食後に倦怠感や眠気が現れる人は、「脾(ひ)」の働きが鈍っているかもしれません。「脾」は消化吸収した栄養をエネルギーに変える働きがありますが、「脾」の働きが弱いと、逆に「気」を消耗してしまうのです。そんな気や脾の働きは漢方薬でも補うことができます。後半でエネルギー不足におすすめの漢方薬を紹介しているので、そちらもチェックしてみてください。その倦怠感、“フレイル”の可能性もあります。
2014年、日本老年医学会は、疲労感やだるさ、活動度の減少など「年齢に伴って筋力や心身の活力が低下した病態」について「フレイル」という言葉を提唱しました。フレイルとは、加齢や病気などによって、暮らしに支障が出ている状態。 筋力の低下やうつなどの精神的な症状も含まれます。ただ、早めに発見して適切な対処ができれば、再び健やかな状態に戻れる「未病」の場合も多いのです。 「【医師が解説】わかりやすいフレイル。さらに簡単チェックでフレイル診断」では、今のご自身がフレイルかどうかをチェックできるリストが掲載されていて、フレイルを予防する食事やライフスタイルについても解説しています。ひょっとしたらフレイルかも…?と感じる方は、ぜひチェックしてみてください。【倦怠感の治し方】エネルギーを補う漢方薬で未病に対処
倦怠感などの「未病」を改善するのは、漢方薬の得意分野でもあります。不調や体質に合った漢方薬を取り入れて、早めに不調を解消しておきましょう。こちらでご紹介するのは、気などの不足を補って回復につなげる「補剤」と呼ばれる漢方薬です。補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
胃腸の機能を高め、カラダの「気」を増やすことで元気を補う 元気がなく、内臓の働きが弱りがちで、疲れやすい方に使われる漢方薬。中(胃腸)を補い、カラダの気を増やすという意味から「補中益気湯」という名前がつけられた漢方薬です。「人参(にんじん)」をはじめ「白朮(びゃくじゅつ)」「黄耆(おうぎ)」「当帰(とうき)」「陳皮(ちんぴ)」など、10種類の生薬を配合。弱っていた消化吸収(脾)の働きを整え、気を補うことができます。<PR>
十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
「気」と「血(けつ)」を補い、消化吸収など内臓機能の働きを高める 内臓機能の働きを高め、疲労回復を助ける漢方薬。「気」と「血」を両方とも補える点が特徴です。「黄耆(おうぎ)」「地黄(じおう」「芍薬(しゃくやく)」など、10種類の生薬を配合。術後や病後の体力低下や衰弱に処方されるなど、幅広い目的で用いられています。人参養栄湯(にんじんようえいとう)
加齢や病後などで前より食欲や元気がない方に、体力や気力を補給 こちらも「気」だけでなく、カラダの栄養となる「血」も補い、栄養不良を改善してくれる漢方薬。「人参(にんじん)」や「黄耆(おうぎ)」、「当帰(とうき)」「地黄(じおう)」、「白朮(びゃくじゅつ)」「茯苓(ぶくりょう)」など、12種類の生薬が含まれています。 病後の体力低下や疲労倦怠、食欲不振、寝汗、手足の冷え、貧血などの治療に用いられることが多いです。漢方薬を処方してくれる病院に相談するのもよいでしょう。<PR>
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