「麦門冬湯」は、漢方の古典といわれる中国の医学書「金匱要略(きんきようりゃく)」に収載されている薬方です。粘膜や気道を潤し、からだに栄養を届ける機能を高める働きがあり、からぜきや、痰が切れにくく、のどにからんだりするときの咳、気管支炎に効果があります。熱によってからだの「水」(水分)を失い、乾燥している状態と考えるので、乾燥した環境で症状が悪化する方に適しています。
体力中等度以下で、たんが切れにくく、ときに強くせきこみ、又は咽頭の乾燥感があるものの次の諸症:からぜき、気管支炎、気管支ぜんそく、咽頭炎、しわがれ声
かぜのあとのせきが長びくとき / 運転する方、受験生など薬を服用して眠くなっては困る方
「麦門冬湯」は、漢方の古典といわれる中国の医学書「金匱要略(きんきようりゃく)」に収載されている薬方です。粘膜や気道を潤し、からだに栄養を届ける機能を高める働きがあり、からぜきや、痰が切れにくく、のどにからんだりするときの咳、気管支炎に効果があります。熱によってからだの「水」(水分)を失い、乾燥している状態と考えるので、乾燥した環境で症状が悪化する方に適しています。
麦門冬湯は気道の潤い不足に対し気道液に含まれる漿液などの分泌を促進することで、水分や飴などでは潤しにくい気管支まで潤します。
風邪でもないのに日常的にせきが出る。そんな症状で悩んでいませんか?せきは加齢などにより、体内の水分が失われた状態でも起こります。麦門冬湯は、気道や気管支の粘膜まで潤し、からぜきや、たんが切りにくく、のどにからんだりするときのせき、気管支炎やしわがれ声の症状に効果があります。飴や水分は一時的なもの。ご家族や周りの方に心配させないためにも、のどの奥の気管支までしっかり潤す、自然由来の漢方をぜひお試しください。
かぜの後にせきが残ったり、痰が切れにくい症状のときに服用しましょう。麦門冬湯には、のどの粘膜を潤す作用や消化・吸収を助けて全身の機能を高める作用、鎮咳・去痰作用を持つ生薬などが配合されています。からぜきや気管支炎にもおすすめです。
いつまで服用すべき?
ウイルスなどの感染症による一般的なかぜであれば、2~3週間ほどで症状が緩和されます。せきが長期間に及ぶ場合は他に原因がある可能性がありますので、からぜき目的で使用される場合は1週間を目途に服用し、改善がみられない場合は医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。
飲んだ後は何時間あける?
服用から4時間以上開けてください。
服用回数や制限はある?
用法・用量は商品によって異なります。各商品の用法・用量をよく読み、正しくお使いください。 また、服用の前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すべき人の特徴についても「使用上の注意」をご覧ください。なお、3ヵ月未満の乳児は服用してはいけません。
どうやって飲む?
細粒・顆粒タイプの場合、漢方薬を口に入れる前に水や白湯を少量口に含んでおき、その上に薬を落として飲み込むと飲みやすくなります。お子さまが漢方薬を飲みにくい場合は薬剤師に相談し、服薬ゼリーなどを用いるのも有効です。細粒・顆粒が苦手な方には錠剤タイプもございます。
いつ飲む?
商品の用法・用量に従ってお飲みください。なお漢方薬は基本的に、食前(食事の30分~1時間前)または食間(食事と食事の間、2時間程度)の胃に食べ物が入っていないときに飲みます。
黄色い粘い痰を伴う咳、発熱を伴う場合は「五虎湯」、空咳や痰が切れにくい咳や発熱を伴わない場合は、「麦門冬湯」を用います。
「麦門冬湯」は、乾いた粘膜に潤いを与えて空咳(乾いた咳)や痰の切れにくい咳などの症状を改善します。空咳目的で使用される場合は1週間を目安に服用して、その他の症状を目的に使用される場合は1ヶ月を目途に服用して、それぞれ症状が改善しない場合は、お体の状態に合ってない可能性があるので、販売店でご相談いただくことをお勧めします。
「麦門冬湯」と「甘草湯」の咳の状態の使い分けポイントとして、むずむず感のひどい場合は甘草湯、喉の乾燥感のひどい場合は麦門冬湯がお勧めです(※体質によらない一般的傾向)。一番気になる症状に合わせて薬を選択してください。
生薬の麦門冬は、ユリ科(Liliaceae)ジャノヒゲまたは同属植物の塊根で、大麦や小麦とは異なります。
漢方薬には眠くなる成分は配合されていません。
妊娠中は特別な状態にあります。妊娠中の服用に関しましては、どのような薬でも産婦人科の担当医師にご相談ください。
生後間もない3ヵ月未満の赤ちゃんは身体が未発達であり、市販薬の服用は認められていません。
■ 相談すること
1.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
関係部位 | 症状 |
---|---|
消化器 | 食欲不振、胃部不快感 |
まれに下記の重篤な症状が起こることがある。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
症状の名称 | 症状 |
---|---|
間質性肺炎 | 階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱等がみられ、これらが急にあらわれたり、持続したりする。 |
偽アルドステロン症、ミオパチー | 手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。 |
肝機能障害 | 発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白 目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。 |
3.1ヵ月位(からぜきに服用する場合には1週間位)服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、
医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
4.長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。