足がしびれる・痛む!タイプ別、足のしびれの原因とおすすめのツボとケア法とは?手がジンジンする原因や糖尿病や神経障害なども解説

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足がしびれる・痛む!タイプ別、足のしびれの原因とおすすめのツボとケア法とは?手がジンジンする原因や糖尿病や神経障害なども解説

目次

動くと足がしびれて歩きにくい、痛みが出て辛いとお困りの方も多いのではないでしょうか。ひとくちに「足のしびれ」といっても実は原因はさまざまです。まずは、あなたの原因を知りましょう。今回は足のしびれの原因とおすすめ漢方薬、漢方流おすすめケアをタイプ別に解説します。

足のしびれの原因とは?

足のしびれは、まず“一時的なしびれ”“慢性的なしびれ”の2つに大きく分けられます。正座によるしびれのように一時的なものは、特に問題にはなりません。一方、慢性的なしびれは、くり返すことが多く、なかなか改善しないことも少なくありません。

原因がカラダの内側に潜んでいることが多い、慢性的なしびれ。根本から改善するためにはカラダの内側から原因にアプローチし、体質から整えることが大切です。
※慢性的なしびれは大きな病気(脳血管障害など)が隠れている事もあるので、受診をお勧めします。

漢方では足のしびれの代表的な原因を以下のように考えます。

冷えによるしびれ
栄養不足によるしびれ
血液循環の滞りによるしびれ
水分代謝の滞りによるしびれ

冷えによるしびれ一時的に起こりやすいのに対し、栄養不足や血液循環の滞り、水分循環の滞りによるしびれ慢性的なことが多いのが特徴です。

足のしびれの特徴と原因とは?

しびれにはさまざまなタイプがあり、漢方では以下のように考えています。

冷えによるしびれ

カラダが冷えることで血流や水分循環などカラダの循環が一時的に阻害されるとしびれが起こりやすくなります。しびれに痛みを伴うこともあり、寒気や手足の冷え、腰や膝の重だるさなどの症状も同時にでやすいと言われています。曇天や寒冷時に悪化することが多く、症状は一時的なことが多いのも特徴です。

体力不足・栄養不足によるしびれ(気虚・血虚タイプ)

体力不足や栄養不足になり、筋肉を滋養できなくなるとしびれが起こりやすくなります。
体力不足のようにカラダのエネルギーが不足し、機能が低下している状態を「気虚(ききょ)」、そして、カラダの栄養が不足している状態を「血虚(けっきょ)」と呼んでいます。

症状はしびれのみで痛みは無いことが多く気虚が強い場合顔色が白い、手足が軟弱で力が入らない、動悸・息切れなどの症状が、また血虚が強い場合は、顔色が黄色く艶がない、皮膚が乾燥する、頭のふらつき、めまい、不眠、物忘れをしやすいなどの症状が伴いやすいと言われています。

気虚や血虚は、その背景に、老化や慢性疲労、胃腸虚弱、食生活の乱れ、長期の闘病、出血過多、出産などがあることが多いと考えられています。

血液循環の滞りによるしびれ(瘀血タイプ)

血液循環が滞ることにより筋肉に栄養が届きにくくなるとしびれが起こりやすくなります。漢方ではカラダの血液循環が滞った状態を「瘀血(おけつ)」と呼んでいます。
瘀血のしびれは持続的で痛みを伴うことが多いのが特徴で、慢性化しやすく、なかなか治りにくいと言われています。

水分循環の滞りによるしびれ(水滞タイプ)

水分循環が滞ることで、血液循環を阻害し、筋肉に栄養が届きにくくなるとしびれが起こりやすくなります。漢方ではカラダの水分循環が滞った状態を「水滞(すいたい)」と呼んでいます。
水滞のしびれではかゆみを伴うこともあり、めまい、背中が重だるい、舌の苔が分厚いなどの症状も同時にでやすいと言われています。
また炎症を伴うこともあり、その場合には熱感のある痛みがあり、両足の熱感が強く、患部を冷やしたり、冷たい床を踏むと気持ちが良いなどの傾向が見られると言われています。

足がしびれるときに考えられる病気とは?原因や症状、対処法を知ろう

足がしびれるときは、様々な病気が潜んでいることがもあります。その原因や症状を理解し、適切な対処法を知ることが重要です。足のしびれは末梢神経に関連する問題が原因となることが多いです。

糖尿病は足のしびれの一般的な原因のひとつです。高血糖が神経にダメージを与え、症状を引き起こすことがあります。この場合、日常生活における血糖管理が重要です。定期的な受診も欠かせません。また、全身の健康に気を付けることは足の症状に良い影響を与えます。

脳や脊椎に関する問題も足のしびれの原因となります。神経が圧迫されたり、損傷を受けたりすることで、症状が現れます。この場合、早めに専門家に相談することが大切です。日常生活での姿勢や体の使い方に気を付け、予防を心掛けることも必要です。

足のしびれは、外出や運動などの日常生活に支障をきたし、全身の健康に大きな影響を及ぼす可能性もあります。症状が持続する場合は、自己判断せずに専門家に相談しましょう。早期の診断と適切な治療で、足のしびれを軽減し、日常生活の質を改善できる可能性が高まります。

糖尿病の足のしびれは片足だけなの?両足に起こる場合や注意点を紹介

糖尿病による足のしびれは、片足だけでなく、両足に起こる場合もあります。血液の流れや神経に関連した症状なので、左右どちらにも影響を及ぼす可能性があります。

この症状の主な原因は、糖尿病による血糖値の異常上昇です。高血糖状態は血液の流れを悪化させ、神経に障害を与えることがあります。この神経障害により、特に足の裏側にしびれや痛みを感じることが多いのですが、片足だけでなく両足に症状が広がることもあります。また、手や腰、首の側にも注意が必要で、これらの部位からも症状が現れる可能性があります。

まずは自分の体調や生活習慣に気をつけることが大切です。適度な運動や食事制限などで血液の流れや神経の働きを改善することができます。

それでもしびれや痛みが続く場合は、専門医の診察を受けることが重要です。原因が糖尿病であれば早期の診断と治療が重要となり、血糖値のコントロールが必要です。

糖尿病による足のしびれや痛みは、神経障害に関連しており、片足だけでなく両足に、また手や腰、首にも影響を及ぼすことがあります。正確な原因を特定し、適切な治療と管理を行うことで、症状の改善が期待できます。気になる症状がある場合は、早めに専門家に相談することをお勧めします。

糖尿病で足に起こる変化とは?

糖尿病は血糖値の異常上昇を特徴とする病気で、足にもさまざまな変化や症状をもたらすことがあります。足の神経と血管に関連する問題が主な要因です。

糖尿病は血管を傷つけ、血液の流れを悪化させます。その結果、足に適切な血液供給が行き届かなくなり、痛みやしびれが生じます。

また、糖尿病患者は足の神経障害が起こりやすく、足の感覚が低下します。これにより、傷を負っても気付きにくくなり、感染症や潰瘍のリスクが高まります。このような状態を末梢神経障害と呼びます。

糖尿病患者は足の健康に気をつける必要があります。定期的な医師の診察や血糖値の管理が大切です。足の痛みや感覚の変化を感じた場合は、早めに専門家に相談しましょう。

しびれが起きたらどこに行けばいい?神経内科や整形外科などの受診方法を解説

糖尿病以外にも足のしびれや痛みは、様々な原因によって引き起こされます。その原因を正確に特定し、適切な治療を受けるためには、適切な医療機関での受診が重要です。ここでは、しびれや痛みが起きた際に受診すべき専門医の選び方について解説します。

まず、足のしびれや痛みの原因は神経に関連していることが多いです。このような症状が続く場合は、神経内科が適しています。神経内科医は神経系の専門家であり、末梢神経や脳の状態を詳しく調べて適切な治療法を提供してくれます。

また、筋肉や骨に関連する疾患によっても足のしびれや痛みが生じることがあります。その場合は、整形外科が適しています。整形外科医は骨や筋肉の専門家であり、症状に合わせた適切な治療を行ってくれます。

しびれや痛みの原因が分からない場合は、内科が適しています。内科医は全身の健康を診断し、必要に応じて検査を行います。糖尿病が原因であれば内分泌内科を、神経系関連した症状である場合には神経内科を紹介してもらえるでしょう。

足のしびれや痛みを感じたら、まずは自身の症状を確認しましょう。どの専門医が適切かわからない時は、かかりつけ医などに相談するのもおすすめです。早めに受診して適切な治療を受けることが、症状を改善するだけでなく将来的な健康を守るために重要です。自身の身体に気を配り、適切な治療を受けることをおすすめします。
※上記の内容は一般的な情報であり、個々の患者さんの診断や治療に代わるものではありません。自分の足のしびれや痛みがどんな原因であるか正確に知りたい場合は、必ず医師に相談してください。

手がジンジンするのはなぜ?血行不良や神経障害などの原因と対策

手がジンジンする症状は、様々な原因によって引き起こされます。その原因を理解し、適切な対策を取ることが大切です。ここでは、手がジンジンする原因と対策について詳しく解説します。

まず、手がジンジンする主な原因の一つは血行不良です。血管の狭窄や詰まりによって、手に適切な血液供給が行き届かなくなり、ジンジンとした感覚が生じます。正座や長時間同じ姿勢を続けると血行が悪くなることもあります。足も同様に血行不良によってジンジンしたり、ピリピリしたりすることがあります。

また、神経障害も手がジンジンする原因の一つです。神経の障害により、ジンジンとした痛みやしびれが現れます。

また、循環器疾患である脳卒中などの脳血管に関連した疾患も手がジンジンする原因となり得ます。脳卒中には、脳の血管が詰まる脳梗塞や、血管が破れる脳出血、くも膜下出血など重大な病気が含まれます。脳卒中は手だけでなく、足や顔がしびれたり、言語能力にも影響を与える場合があります。

手がジンジンする場合は、まずは無視せず注意が必要です。何日も手がジンジンしたり痛みが取れない場合は、早めの医師の診察が必要です。神経障害や脳卒中の場合は、早期に適切な治療を受けることが大切です。また、血管の健康を保つために運動や生活習慣の見直しも大切です。

足のしびれにおすすめ漢方薬

足腰が重だるく、「痛みやしびれ」を感じる方には「牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)」という漢方薬がおすすめです。

「牛車腎気丸」は、栄養分を与え、水分代謝を良くする「八味地黄丸(はちみじおうがん)」という処方に、さらに生薬を加えた処方です。

疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少し、むくみがあり、ときに口渇がある人の下肢痛、腰痛、しびれ、高齢者のかすみ目、かゆみ、排尿困難、頻尿、むくみ、高血圧に伴う随伴症状(肩こり、頭重、耳鳴り)などを改善します。

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タイプ別、足のしびれのおすすめケア

冷えによるしびれのおすすめケア

冷えタイプはまず、原因である冷えを取り除くことが大切です。
下半身を中心にカラダを温めるよう心掛け、寒さや冷房など、カラダの冷えに注意しましょう。

冷たい食べ物やカラダを冷やす食材にも気をつけましょう。
漢方では、生姜やネギ、紫蘇などの薬味や、唐辛子、胡椒、山椒などのスパイスなどはカラダを温める働きがあるとえられています。
特に、冷え症など冷えを感じやすい人は、カラダを温める漢方薬でカラダの内側から冷えを取り除くと良いでしょう。

冷えによるしびれは風邪をひいたときにも起こりやすいので、寒気を感じるときは、すぐにカラダを温めて風邪を治すこともしびれの予防になります。

体力不足・栄養不足によるしびれ(気虚・血虚タイプ)におすすめのケア

・気虚タイプのしびれ
まず根本原因である体力不足を改善する必要があります。しっかり休み、体力を蓄えましょう。
気虚タイプでは一時的な体力不足だけでなく、慢性疲労や、もともと体力がない、虚弱体質である人も少なくありません。そんな人は、カラダに元気をつける漢方薬で、カラダの中から気を補うと良いでしょう。

気虚タイプでは胃腸も弱っていることが多く、無理に食べようとすることで、さらに体力を消耗してしまうことも。胃腸に不安を感じたら、食べすぎに注意して少量ずつ食べましょう。
漢方では、じゃがいもやさつまいも、山芋などのイモ類、枝豆、えんどう豆、グリーンピース、さやいんげん、そら豆などの豆類、椎茸(どんこ)、舞茸などのキノコ類などは気を補う働きをサポートすると言われ、とてもおすすめです。

「気虚タイプの体質改善法」でおすすめの漢方薬をチェック>>

・栄養不足の血虚タイプのしびれ
まず原因となっている栄養を補うことが大切です。乱れた食生活を見直し、バランスを考えて栄養補給をしましょう。
漢方では、黒豆、黒ゴマ、黒きくらげ、ひじきや、カツオ、マグロなどの赤身魚、牛や豚・鶏のレバーなど“赤黒い色の食材”には、カラダの栄養である血の補充をサポートする働きがあると言われ、とてもおすすめです。

また、睡眠は血をカラダに補充する大切な時間です。睡眠時間を確保すると同時に、睡眠の質にも注意しましょう。

食生活を改善しても、なかなか栄養不足が解消されないときには、漢方薬がおすすめです。血を補う漢方薬でカラダの内側からしっかりと栄養を補充できるカラダにしましょう。

「血虚タイプの体質改善」でおすすめの漢方薬をチェック>>

血液循環の滞りによるしびれ(瘀血タイプ)におすすめのケア

血流が滞っている瘀血タイプのしびれは、まず血流を整えることが大切です。
瘀血は食生活の乱れも大きな原因のひとつです。揚げ物や動物性たんぱく質など油脂の多い食事、味の濃い食事など血流を妨げる原因になる食事には注意しましょう。

漢方では、エシャロットやたまねぎ、ニラなど香りの強い野菜や、イワシ、サバ、サンマなど青背の魚は血の巡りをサポートする働きがあると言われ、とてもおすすめです。

また、運動不足も血流を滞らせる大きな原因のひとつです。ふくらはぎは“第二の心臓”とも呼ばれ、血流には欠かせない筋肉です。ストレッチするなど、筋肉をほぐしておくことも血流改善には大切です。

なかなか改善しないときには、血の巡りを良くする漢方薬がおすすめです。瘀血タイプは放っておくと頭痛や肩こり、生理痛、子宮筋腫などの婦人科系疾患にもなりやすいと漢方で言われているので注意しましょう。

「瘀血タイプの体質改善法」でおすすめの漢方薬をチェック>>

水分循環の滞りによるしびれ(水滞タイプ)

水分循環が滞っている水滞タイプのしびれでは、水分循環の改善が大切です
このタイプは、水分の飲みすぎに注意して、少量ずつに分け、必要な分だけ飲むように心掛けましょう。

漢方では、はとむぎ(ヨクイニン)、小豆、黒豆などの豆類や、キュウリ、白瓜、冬瓜などの瓜類は水の巡りをサポートする働きがあると言われ、とてもおすすめです。

また汗をかくことも、水分循環をアシストします。ただし、汗をかいて疲れる場合はかきすぎている可能性があるので注意しましょう。

なかなか改善しないときには全身の水分循環を良くし余分な水分を排泄する漢方薬で、カラダの中からしっかりと巡らせる良いでしょう。

「水滞タイプの体質改善法」でおすすめの漢方薬をチェック>>

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