蕁麻疹(じんましん)の原因とは?健やかな肌を保つために意識したいことも解説

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繰り返す蕁麻疹の原因がわからず、不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。蕁麻疹は主に、「ヒスタミン」という物質が血管に作用して起こります。

本記事では、蕁麻疹の原因として考えられることや、健やかな肌を保つために日常生活で意識したいポイントを解説します。日々の体調管理の参考にしてください。

蕁麻疹(じんましん)とは?

蕁麻疹とは、皮膚の一部が突然赤く盛り上がるものの、しばらくすると消えてしまう発疹のことです。発疹の大きさや形は、地図のように広がる大きいものから、虫刺されのような小さいものまでさまざまです。

主な症状として強いかゆみが現れることが多く、場合によっては熱を持ったりヒリヒリとした痛みを伴ったりすることもあります。

蕁麻疹が出ると「体内の毒素が出ている」と表現されることがありますが、医学的には毒素が直接の原因ではありません。主な原因は、体内の細胞から放出される「ヒスタミン」という物質です。ヒスタミンの働きによって血管が広がり、血液中の水分が皮膚に漏れ出すことで、皮膚が腫れたように見えます。

蕁麻疹の種類によっては、「アセチルコリン」という神経伝達物質が深く関わっているものもあります。アセチルコリンは、主に運動や入浴などで発汗が促された際に分泌され、これが刺激となってヒスタミンが大量に放出される仕組みです。

ヒスタミンが放出されると、普段は問題ない刺激でも蕁麻疹が出やすくなるとされています。

蕁麻疹が発症する原因とは

蕁麻疹は、複数の要因が重なって生じることがあり、原因を特定できないことも少なくありません。とくに体調がすぐれないときには、普段は問題のない刺激でも症状が現れることがあります。

ここでは、蕁麻疹の主な原因として考えられる代表的な例を紹介します。

1.食べ物やアレルギー

以下の食品は蕁麻疹の症状を引き起こしやすいとされています。

  • ● 魚介類
  • ● 甲殻類
  • ● 肉類
  • ● ナッツ類
  • ● 卵
  • ● 乳製品
  • ● 小麦
  • ● 大豆 など

これらの食品を摂取した直後に症状が現れる場合は、アレルギー反応の可能性が考えられます。アレルギー反応とは、体の免疫機能が特定の成分を異物と認識した結果、ヒスタミンが放出される仕組みです。

アレルギー反応ではない場合でも、肉や魚、乳製品などに含まれる動物性のタンパク質は消化の負担になることがあります。疲労がたまっていたり体調が悪かったりすると、普段は問題ない食品でも反応が出やすくなるため注意しましょう。

2.ストレスや自律神経の乱れ

ストレスや自律神経の乱れも、蕁麻疹の原因のひとつです。精神的なストレスや睡眠不足、過労が続くと自律神経のバランスが乱れやすく、皮膚が刺激に敏感になることがあります。

とくに、原因がはっきりしない慢性的な蕁麻疹では、こうした心理的な負担が関係しているケースもあります。

強いストレスを感じると、ヒスタミンが放出されやすくなるため、ストレスを溜め込まない工夫が欠かせません。

3.皮膚への刺激

蕁麻疹は、外部から皮膚への刺激によって引き起こされることもあります。たとえば、衣類の摩擦や下着の締め付けなどは皮膚に刺激を与え、ヒスタミンの放出を促す原因のひとつです。

また、急な温度変化にも注意が必要です。入浴や冷たい外気、エアコンの風といった刺激でも症状が出ることがあります。

さらに、発汗がきっかけとなる「コリン性蕁麻疹」も皮膚への刺激で現れる蕁麻疹のひとつです。汗をかく際に分泌されるアセチルコリンが引き金となってヒスタミンが過剰に放出され、症状を引き起こします。

こうした物理的な刺激は日常生活に多く潜んでいます。無理のない範囲で対策しましょう。

蕁麻疹は繰り返す場合もある

蕁麻疹は数日や数週間にわたり症状を繰り返すケースもあり、6週間以上続く場合は「慢性蕁麻疹」と呼ばれます。

慢性蕁麻疹では、免疫機能の関与が考えられています。疲労や体調不良など体の状態にも影響を受けます。

また、原因が特定できない場合も多く、長期的に付き合うケースも少なくありません。症状に対する対策だけでなく、体全体の状態を整えることが大切です。

蕁麻疹が出にくい状態を目指す生活習慣

蕁麻疹が出にくい体を目指すには、日々の生活習慣を整えることが有効です。

ここでは、日常生活に取り入れやすいセルフケアを紹介します。ただし、これらは治療を目的としたものではなく、肌状態を整えるための対策です。

無理のない範囲で取り入れましょう。

腸内環境を整える

蕁麻疹は、免疫の働きが乱れることで症状が出やすくなります。免疫の働きには腸内環境が深く関わっており、腸の状態が乱れると免疫の働きも不安定になりがちです。

腸内環境を整えるには、納豆や味噌などの発酵食品、野菜や海藻に含まれる食物繊維を意識して取り入れることが望ましいとされています。

また、十分な水分補給も体内の巡りをサポートします。目安として1日1.5〜2L程度の水分をこまめに摂ることで、体調管理につながります。

蕁麻疹の原因になりうる食べ物を控える

動物性のタンパク質や脂質の多い食品、刺激物は蕁麻疹の症状を悪化させるおそれがあります。これらは血管を拡張させ、かゆみを増幅させる可能性があるためです。

とくに、蕁麻疹が出ているときや体調がすぐれないときは、摂取を控えましょう。

ただし、過度な制限は負担になるため、体調や症状に応じて無理のない範囲で調整することが現実的です。

自律神経を整えるセルフケアを行う

睡眠不足や生活リズムの乱れは、自律神経や免疫機能にも影響を与えていると考えられています。規則正しい生活を心がけ、十分な休養をとることが重要です。

入浴や軽い運動のほか、リラックスできる時間を作ることも体調の安定に役立ちます。入浴時は体を温めすぎるとかゆみが強まる場合があるため、40℃前後のぬるめのお湯やシャワーで済ませるなどの対応も必要です。

蕁麻疹が出たときの状況を把握する

食事内容や行動など、蕁麻疹が現れたときの状況を記録しておくと、原因の特定につながります。

蕁麻疹が出たときには、「何をしていたときに症状が出始めたのか」「どのような状況だったのか」を振り返ってみましょう。

原因がはっきりしない場合でも、状況と症状との関連が見えてくると体調管理のヒントとなり、不安の軽減にもつながります。

蕁麻疹を漢方の視点で考える

漢方では、人の体は「気(き)」「血(けつ)」「水(すい)」の3つで構成されていると考えます。蕁麻疹は、主に「水(血液以外の水分)」と熱のバランスが崩れた際に起こると捉えられます。さらに、風邪(ふうじゃ)という外部からの邪気が皮膚から侵入することも、発疹が現れる原因のひとつです。

また、「水」の巡りが滞ると、全身に栄養を運ぶ「血」の巡りも悪化しかねません。その結果、本来あるべき栄養補給や老廃物の排出機能に支障をきたし、皮膚の健康状態に影響を与えてしまいます。

蕁麻疹に用いられることがある漢方薬「十味敗毒湯」

十味敗毒湯は、複数の生薬を組み合わせた漢方薬です。複数の生薬が体のバランスを整えることで、肌を健やかな状態へと導きます。

漢方の力を活用して、健やかな体づくりをサポートしましょう。

十味敗毒湯の特徴

漢方では、体内の「水(すい)」や熱のバランスが乱れることで皮膚症状が現れると考えられています。

十味敗毒湯は、「水」や熱のバランスを整え、皮膚の炎症に働きかけることを目的とした漢方薬。蕁麻疹や湿疹など、化膿しやすい皮膚トラブルの初期症状に用いられており、皮膚の状態を整えるサポートをしてくれます。

十味敗毒湯が用いられることがあるケース

十味敗毒湯の効能・効果は以下のとおりです。

体力中等度なものの皮膚疾患で、発赤があり、ときに化膿するものの次の諸症:化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じんましん、湿疹・皮膚炎、水虫

自分に合うかどうかわからない場合や不安がある場合は、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。

十味敗毒湯の服用期間・副作用・注意点

漢方薬は一人ひとりの体の状態に合わせて選ぶことが重要で、効果の現れ方や服用期間には個人差があります。

十味敗毒湯を服用する際は、以下の点に注意してください。

【飲む前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談が必要な方】

  • ● 現在、医師の治療を受けている方
  • ● 妊娠中、または妊娠している可能性がある方
  • ● 体が弱っている方や、胃腸が弱い方
  • ● 今までに薬などで発疹やかゆみが出たことがある方

体調の変化や違和感を覚えた場合は、服用を中止し、医師、薬剤師又は登録販売者に相談することが大切です。自己判断で長期間使用するのは避けてください。

蕁麻疹で病院を受診すべき症状は?

蕁麻疹は数時間から1日程度で自然におさまることが多いですが、中には早めの受診が必要となるケースもあります。症状が強い場合やいつもと異なる場合は、自己判断で様子を見るのではなく、医療機関で相談しましょう。

とくに、以下のような症状がある場合は注意が必要です。

  • ● 息苦しさや動悸を感じる
  • ● まぶたや唇、口の中などの粘膜が強く腫れる
  • ● 発疹が全身に広がり、激しい痛みや高熱を伴う
  • ● 症状が数週間以上にわたって繰り返され、長期化している

これらの症状は、体に強い負担がかかっているサインの可能性があります。違和感を覚えた場合は、早めに医療機関を受診してください。

蕁麻疹が出たら自分の体の状態にあったケアをしよう

蕁麻疹の原因は、体調や生活習慣、ストレスなどさまざまです。症状が出るきっかけを知るとともに、蕁麻疹が出にくい生活習慣を取り入れることも大切です。体のバランスを整えながら、自分に合った方法で蕁麻疹と向き合っていきましょう。

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