そのむくみ・冷えは水滞かも。鍵は「巡り」 あなたも水滞チェック!

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そのむくみ・冷えは水滞かも。鍵は「巡り」 あなたも水滞チェック!

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日に日に寒さが増していますね。冷え症さんには本当にツラい季節です。足元からはしんしんと冷えこみ、むくみでブーツを脱ぐのも一苦労・・・お風呂で温まってもすぐに手足が冷たくなってくる。冬だから仕方がないと諦めていませんか?あなたの冷え・むくみは水の排出がうまくできていない「水滞(すいたい)」が原因かもしれません。様々な不調の改善アドバイスをお届けしているカンポフルライフでは、漢方の知恵をベースにしたむくみ・冷え解消に向けた方法をご紹介します。まずは、あなたが水滞かどうかチェックしてみましょう。水滞の方には日々の生活で気をつけるポイントとおすすめの漢方薬をご紹介します。むくみや冷えが改善されて、いつもより元気に冬を過ごしたいですね。

水はカラダに良い!・・・とは限らない?水が滞ってしまう「水滞」とは?

”水を摂るのはカラダに良い”というイメージはもはや定番。カラダの約60〜70%を占めるといわれる「水」。血液中では血漿(けっしょう、血液の液体部分)の約9割が水と言われており、栄養物を全身に巡らせ、体温調節を行うなど、生命活動には必要不可欠なものです。

しかし、この水の巡りが滞りカラダに溜め込んでしまうと一変、不調を引き起こす原因となってしまうことがあります。こうした状態のことを漢方では「水滞」と言います。「水滞」とは読んで字のごとく、水分代謝が悪く、水の排出が停滞している状態のことです。

漢方からみると「水滞」の方の特徴は、血虚(血が足りない)でカラダに栄養がまわらず、本来血で満たせるところに水が入って溜め込み、冷え込むタイプの人です。そういう人はやや受け身で心配性と言われています。体質が、その人の性格にも影響しているというのは、とても興味深いですね。

むくみ・冷えが気になるなら、水滞セルフチェック!

こんな症状が思いあたる方は水滞かも? 3つ以上あてはまったら水滞の可能性あり!

□水分をよく摂るわりにトイレの回数が少ない
□お腹を触ると冷たい、お腹がちゃぷちゃぷする
□夕方になると足がむくみ、ふくらはぎを親指で押したらへこんで戻らない
□靴下のゴム跡はクッキリと残る
□落ち込みやすい
□曇りの日や雨が降ると体調をくずしやすい

※上記があてはまらない方は「体質マッチング」であなたの体質チェックしてみましょう。

水滞を放っておくと陥るむくみと冷えのスパイラル!

冷えの原因はいくつかありますが、その中の一つにカラダの中に水分をため込んでしまうことがあげられます。水分をため込んだり、血流が悪くなる事でカラダが冷え、さらに水分代謝が低下してむくみが発生します。

さらに、むくみによる余分な水分が、血管やリンパ管を圧迫し、血行を悪化させてめぐりが悪くなると言われています。めぐりが悪くなるので、カラダはいっそう冷え、むくみがとれない・・・。この状態が慢性化してしまうと、むくみと冷えのスパイラルに陥ってしまうかもしれません。一刻も早く、このスパイラルから脱出して、水分代謝をあげたいですね。

水滞にならないために気をつけること
水滞を脱出するためには、どんな方法があるのかをご紹介します。

1.水分を摂りすぎないように注意する
「1日水を2リットル飲もう」などのフレーズを耳にしたこともあるかと思いますが、水分の摂りすぎには要注意です。漢方では余分な水分はカラダを冷やすと考えられています。必要以上に摂ることを避け、カラダの声に耳を傾けて「喉が渇いたな」と思ったら補給する。冷えが気になる秋や冬は喉が渇いたら水分を補給する程度でも大丈夫です。できるだけ常温か温かいものを摂るようにしましょう。水分を補給する以外に食事でも水分を摂っていることも忘れずに。
2.カラダを冷やさない
外にいるときの防寒はもちろんですが、部屋の中でもお腹や腰にカイロを貼ったり、あったか下着 を着用。足にはタイツ 、レッグウォーマーを活用するなどして、カラダの外側から冷えを撃退。徹底して冷えから身を守りましょう。

食べ物はカラダを温めるものを積極的に摂りたいですね。カラダを温める食べ物は根菜類や生姜、発酵食品がオススメです。逆に白砂糖など、甘いものの中にはカラダを冷やすものもあるので、控えた方が良いでしょう。カラダの内側も外側も冷えから守ることをお忘れなく。

3.筋肉をつける
筋力の低下もカラダに水を溜めてしまう原因の一つです。筋肉には、余分な水分を押し出すポンプのような役割があるため、筋肉をつけることで、水滞の予防策となります。お風呂で半身浴などもいいですが、じんわり汗をかく運動を日々の生活に取り入れてみましょう。カラダを温める、肩甲骨周りを意識したストレッチなどは、自宅でもオフィスでも簡単に行うことができます。寒さで縮こまったカラダを動かせば、筋力低下を防ぐことに繋がり、ストレス解消にもなりますよ。

4.水の代謝を促す食べ物をとる
水の代謝を促す食べ物には、先にも紹介した生姜があてはまります。豆類では小豆や大豆や黒豆がオススメです。カラダを温める食材と一緒に食事をとると良いですね。
以上のようなことに気をつけて、カラダの巡りを良くし、水分を溜めないようにしましょう。

このほかにもカンポフルライフでは、冷え・むくみを改善するためのツボやマッサージなどのケア方法もたくさんご紹介しています。お好みの方法を探して、実践してみましょう♪

冷え・むくみが気になる方におすすめ漢方薬「当帰芍薬散」

水滞のあなたには、カラダを温め、水分代謝を整える漢方薬「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」がおすすめです。冷え症で、疲れやすく虚弱体質。下腹部痛、頭重などの不調、または生理不順にお悩みの方は「当帰芍薬散」を試してみてはいかがでしょうか。「女性の聖薬」と呼ばれるほど女性によく用いられてきた漢方薬です。全身に栄養や血液を巡らせ、余分な水分の排出を促し巡らせると考えられています。飲み始めるとトイレの回数が増えたと感じることがありますが、カラダから余分な水分が除かれ、だんだんとカラダが温まることを感じたり、カラダがすっきりしたと思えることもあるでしょう。
貧血ぎみの方の足腰の冷えや肩こり・むくみなどに効果があり、冷えをはじめとする女性特有の諸症状にもおすすめです。

日々、冷えないようにしても冷え・むくみが気になる方は、是非、漢方薬を試してみてくださいね。

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むくみ・手足の冷えが気になる方へ

当帰芍薬散

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監修
樫出 恒代

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