雌雄眼(しゆうがん)とは?左右差が目の疲れにつながる理由

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片目だけ二重だったり、左右の二重のラインが大きく異なったり、大きさが左右で異なる目のことを「雌雄眼(しゆうがん)」と呼びます。雌雄眼は個性として捉えられている一方で、左右差が眼精疲労やストレスを引き起こすことがあります。そして、春は中医学で「肝」と深く関わる季節です。肝とは、肝臓そのものというより自律神経、情緒をコントロールし血を貯めておく機能などを指します。肝は「目」や「筋肉」と深く関わっているため肝の血液が不足したり停滞したりすることで目に不調が出やすくなります。自然界では寒さが和らぎ、陽気が高まるこの季節ですが、寒暖差や新生活の変化が重なることでカラダとココロに負担がかかりやすい時期でもあります。本記事では雌雄眼や眼精疲労に関わる情報と対処法をお伝えしていきます。
※医学用語ではなく、美容領域で使われる表現です。

雌雄眼になってしまう原因

「雌雄」とは、本来動物や植物のオス(雄/雄しべ)とメス(雌/雌しべ)を指す言葉です。人相においては、片方はシャープで切れ長な目、もう片方は優しく丸い目、といったように左右で異なる印象を与えることから「雌雄」という表現が使われているようです。両目の左右差が目立つことをコンプレックスに思う人もいるでしょうが、近年では雌雄眼は個性として捉えられています。左右差がでる原因としては、遺伝的なもの(先天的なもの)と日常生活によるもの(後天的なもの)があります。

遺伝によるもの:
まぶたの形状は遺伝によって影響を受けるため、生まれつき片方の目が二重であることによる雌雄眼は遺伝の影響に該当します。生まれつきの骨格や目の周りの筋力差も遺伝に起因します。

生活習慣の影響:
日常生活における習慣や姿勢などの癖によって、後天的な雌雄眼を引き起こすケースもあります。例えば頬杖をつくクセがある、よく足を組んで座る、片足重心で立つ、片方の歯だけで噛む、左右いずれかの決まった側を向いて寝る、利き目ばかりを使う仕事をしているなど。習慣やクセなどによる姿勢のゆがみや偏重によって、骨格や筋力に左右差が生じることで血流や体液の巡りに影響する可能性があります。目は視力にも関係するため見え方の違いがストレスや眼精疲労につながることも考えられます。
睡眠不足や疲労の影響で自律神経が乱れ、内臓機能の低下、血行不良などによりカラダの巡りが悪くなり目の周りにむくみが生じることがあります。生活習慣や加齢の影響により眼瞼下垂等のまぶたのたるみで左右差が生じることもあります。左右の目に見え方の違いや違和感がある場合は他の病気が隠れている可能性があるため、眼科を受診することをおすすめします。
※眼瞼下垂は上眼瞼(上まぶた)が下がってくる状態のことで、原因は遺伝によるものであったり後天的な要因であったり様々です。症状が進行するなど気になる場合は眼科を受診しましょう。

セルフケアで目の印象を整える

雌雄眼そのものは、先天的な特徴や個性としてまったく問題のない状態です。
一方で、むくみ・姿勢のクセ・疲労など一時的な要因によって左右差が大きく見える場合や、左右の見え方に違和感や疲労が出やすい場合には、日常生活の環境や習慣を見直すことで目の負担を減らし、状態を整えやすくなることがあります。
ここで紹介するセルフケアは、「雌雄眼を治す」というものではなく、眼精疲労・姿勢不良・むくみなど、目の周りの負担を軽減するためのヒントとしてお役立てください。
目の健康に配慮することは眼精疲労の防止にもつながります。目の奥にある網膜には多くの血管があり、目の細胞に栄養や酸素を運んでいます。つまり、目の健康を保つには、いきいきとした血管全体の健康を保つ必要があるのです。そのために①カラダのゆがみをつくらないこと姿勢不良の原因となる行動習慣を見直すこと眼精疲労の原因につながるスマホやPCの長時間使用などの影響に配慮することを心がけましょう。

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★眼精疲労に効くツボ
レンジで温めた蒸しタオルやホットアイマスクで目を直接温めることで目の周りの血行を促し、疲労を和らげてくれます。それに加えて眼精疲労に効くツボを指圧しましょう。

◆攅竹(さんちく)
左右の眉毛の内側(眉頭)にある小さなくぼみ部分にあります。
押し方:
指の腹でゆっくりと圧をかけるようにして、10秒程度を目安に気持ちいいと感じる程度押しましょう。強く押しすぎると痛みや疲れを感じる場合がありますので注意しましょう。

◆魚腰(ぎょよう)
眉の中央部分で黒目の真上に位置します。
押し方:
両手の人差し指の腹で、少し弱めの力で優しく圧をかけましょう。両眉を持ち上げるように刺激するとよいでしょう。テーブルなどに肘をつけて行うと安定します。

攅竹(さんちく)と魚腰(ぎょよう)のツボの位置のイラスト

★目の健康に効果のある成分と食材

アスタキサンチン 赤色のカロテノイドという色素に含まれる成分で抗酸化力が高く血管壁を守る効果(鮭、いくら、エビ、カニなど)
アントシアニン ポリフェノールの一種で抗酸化力が期待できる成分(ブルーベリー、さつまいも、桑の葉、あけび、カシスなど)
コラーゲン カラダのハリを保つタンパク質、細胞間を埋めている成分(豚肉、鶏肉、軟骨、舌平目、マトンなど)
ゼアキサンチン 色素であるカロテノイドの一種、抗酸化作用が高い成分(クコの実、ケール、ブロッコリー、ほうれん草など)

雌雄眼を魅力的にみせるメイク術

左右差が気になる場合は左右対称に近づけるメイク法や、逆に個性を活かしたメイク術でより自信に満ちた表情をつくりましょう。

<左右対称に近づけるテク>
小さく見える方の目
・目の際に濃い色のアイカラーをしっかりのせる
・アイラインをしっかり入れる
・まつ毛をしっかりと上げて、マスカラでボリュームと長さを出す
大きく見える方の目
・濃い色のアイカラーを薄い色のアイカラーを使ってぼかす
・アイラインは細く引く、又は入れない
・マスカラは、まつ毛のボリュームと長さは控えめにする

<個性を活かすメイクテク>

  • アイカラーはグラデーションにする
    グラデーションにすることで目の奥行きを出します。明るい色は目を大きく見せる効果があります。
  • アイラインは目尻から引く
    目頭から引くと目の大きさの違いが強調されやすくなります。目尻から引くことで目の形を丁寧に整えられるため仕上がりのコントロールがしやすいでしょう。
  • マスカラは下まつげも塗る
    上まつげだけでなく下まつげも塗ることで目元にバランスが出やすくなります。また、下まつげは根元から中央まで塗ることでパンダ目を防止し自然な仕上がりが可能になります。
  • アイブローは自然な形にする
    自分の眉毛の流れに沿って自然な形にします。色味は自分の髪色や目の色、肌色に合わせて選びましょう。濃すぎると目との違和感が出るので注意しましょう。

眼精疲労や目の加齢には薬膳や漢方という選択も

雌雄眼は見た目の問題だけでなく、左右の見え方の違いにより眼精疲労を生みやすく、カラダ全体のストレスにつながります。眼精疲労は視力低下、ドライアイ、老視の進行など様々な悩みを生み出します。春は肝の機能を整える薬膳として、目に効果があり手軽に取り入れやすいお茶やスープがおすすめです。カラダの中から目の健康をサポートするには漢方薬を取り入れるとよいでしょう。

お茶<菊花茶>
菊の花を煎じてお茶にすることで、目の疲れや肝の亢進を鎮めると言われています。菊花茶として販売されているものを取り入れることも手軽でおすすめです。

スープ<黒ごまとほうれん草のスープ>
血を補いながら肝の働きを助ける春向けの薬膳スープです。和風の出汁やコンソメ風味、中華風味などお好みのスープをベースにほうれん草と黒ゴマをたっぷり入れましょう。仕上げに目に良いとされるクコの実をトッピングすることで色鮮やかな一品になります。

漢方<杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)>
目が疲れ、夕方になるとピントが合わずぼやける方に。
体力中等度以下で、疲れやすく胃腸障害がなく、尿量減少又は多尿で、ときに手足のほてりや口渇があるものの次の諸症:かすみ目、つかれ目、のぼせ、頭重、めまい、排尿困難、頻尿、むくみ、視力低下

よくある質問(FAQ)

Q1. 雌雄眼は個性として気にせず過ごしても大丈夫ですか?
A1. もちろん大丈夫です。
雌雄眼は生まれ持った特徴や表情のクセによるもので、健康上の問題とは限らず、チャームポイントとして捉えられることも多いです。気にならない場合は、特別なケアや治療は必要ありません。
Q2. 雌雄眼はどういうときに気をつける必要がありますか?
A2. 雌雄眼そのものではなく、以下のような“機能的な困りごと”がある場合のみ注意が必要です。
• 左右で見え方が大きく異なる
• 片側だけ疲れやすい
• まぶたの下がりや違和感がある
• 日常生活に支障がある
こうした場合は、眼科で視力やまぶたの状態をチェックすると安心です。
Q3. 雌雄眼は治す必要がありますか?
A3. “治すべき状態”ではありません。
遺伝的な特徴の場合はそのまま個性として問題なく、むくみ・血行・姿勢など一時的な要因による左右差は、生活習慣を整えることで自然に落ち着く場合があります。医学的な治療が必要になるのは、
・眼瞼下垂
・片側に強い負担がある
など、医療的な原因があるときだけです。
Q4. 雌雄眼は眼瞼下垂と関係がありますか?
A4. 一部のケースでは関係がありますが、必ずしも原因とは限りません。眼瞼下垂に左右差があると、目の開き方に違いが出て雌雄眼のように見えることがあります。視野が狭くなる・疲れやすいなどの症状がある場合は眼科で相談しましょう。
Q5. 雌雄眼は加齢で“悪化”するのですか?
A5. 加齢そのものよりも、姿勢・生活習慣・むくみなどの影響で左右差が強調されることがあります。
これは決して“悪化”ではなく、筋力や皮膚の変化に伴う自然な見え方の変化です。
気になる場合は、
・姿勢を整える
・長時間の画面作業を控える
・目の周囲の血流を意識する
などの生活ケアが役立つことがあります。
那須久美子

那須久美子

広告会社、大手化粧品会社宣伝部にてCM、雑誌等の広告制作に携わる。 その後フリーランスとしてバレエ講師、ピラティスマスタートレーナー、ヨガセラピスト、介護予防運動指導員として老若男女へ伝える仕事に従事。 企業や官公庁での健康アドバイザーや研修講師も務める。 キャリアコンサルタントとしては講師やカウンセラーの他にオウンドメディアの監修等も担当。

  • ・ヘルスケアデザイナー
  • ・バレエティーチャー
  • ・ピラティストレーナー、ヨガセラピスト
  • ・アスリートキャリアコーディネーター
  • ・2級キャリアコンサルティング技能士
  • ・国家資格キャリアコンサルタント
  • ・漢方アドバイザー
  • ・介護予防運動指導員

HP:https://www.kandworks.com/about

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