ユーグレナの効能と可能性。ホールフードの理想形!

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ユーグレナの効能と可能性。ホールフードの理想形!

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ミドリムシという名前でも知られているユーグレナ。 現在、さまざま食品や化粧品などに活用され、その市場規模は300億円以上と成長し続けており、高い注目を集めています。今回はこの〝ユーグレナ″の魅力と可能性をさまざまな角度からご紹介します。

ユーグレナとは?ユーグレナが環境問題、食糧問題を解決!?

ユーグレナ(ミドリムシ)は、5億年以上前の原始の地球で誕生した生物のひとつです。
ユーグレナは体長わずか0.05㎜の小さな藻の一種で、細胞を変形させて自ら動く「動物」と、光合成をして栄養分をつくり出す「植物」の2つの性質を併せ持つとてもユニークな生き物です。
その研究の歴史は古く、17世紀にオランダのレーウェンフックが発見し、「美しい(eu)目(glena)」の意を込めて名付けました。また、1961年にはアメリカのメルヴィン・カルヴィンらが、ユーグレナを用いた光合成の研究でノーベル化学賞を受賞したことから、科学者の間でもユーグレナが大きく注目されるようになりました。
その後、豊富な栄養素と優れた光合成能力が注目され、世界中の大学、研究機関、民間企業で食品や医療、CO2削減など様々な研究が進められ、2005年には、沖縄県石垣島で日本のベンチャー企業((株)ユーグレナ)によって、世界初のユーグレナ大量培養が実現しました。
以来、主に健康食品や化粧品として活用されて、様々な機能性を持つ画期的な未来素材として注目されています。
単体ではとても小さな存在であるユーグレナですが、先進国に生きる私たちの健康問題はもちろん、地球規模で抱える環境問題や食糧問題など様々な問題を解決する大きな可能性が秘められています。

59種もの栄養素を含むユーグレナはホールフードの理想形!

ユーグレナの魅力のひとつに、その豊富な栄養素が有ります。ただ、栄養豊富を謳う食材は世の中にたくさん存在します。そこで、最も強調したいことは、ユーグレナが「ホールフードの理想形」だということです。
ホールフード(whole food)とは、一言でいうと「丸ごと食べる」という考え方です。自然の生き物には、それぞれの栄養素が全体として十分にチカラを発揮できるような、コンビネーションが備わっています。ですから、特定の栄養素の構造だけを化学合成したり、一部分だけを抽出するよりも、なるべく自然に存在しているままを、丸ごと摂ることが重要だと言えます。
とはいえ〝丸ごとがいい!″と頭で理解できていても普段の食生活で実践するのは相当難しいことです。たまに「卵」をホールフードと例えることが有りますが、実際は〝殻″を食べることは有りません。他にも、ぶどうやリンゴなどの皮を食べるなどして極力ホールフードを実践しようとする方もいますが、それでも実と皮だけ…。動物も植物も本当の意味で〝全部″を食べることはとても難しいことです。
では、何故ユーグレナがホールフードの理想形なのか?答えは「ひとつの細胞でできた単細胞の生き物だから」です。即ちユーグレナを食べるということは、生命体を〝丸ごと″食べているということになります。これは植物で言うところの実、皮、葉、根、茎まで全部食べている状態と言えます。
実際にユーグレナは驚くほど栄養が豊富で、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、DHA、EPAなど、実に59種類もの栄養素を自然の状態で含んでいます。
ユーグレナは動物と植物両方の性質を併せ持つ、とてもユニークな生物で有ることを先述しましたが、まさに、普通は共存することの無い「野菜・肉・魚」の多種多様な栄養素をいっぺんに摂取することができるのです。
つまりユーグレナという、たった0.05㎜の生命体には、人間が生きていくために必要な栄養素の大半が含まれているということになります。
これまでユーグレナの様々な健康や美容に関する研究データが発表されてきましたが、それらの研究データは、特定の栄養素に起因するものではなく、ユーグレナという生命体が持つ〝全体性″によるもので、まさにホールフードの恩恵だと考えることが出来ます。

ユーグレナが次世代バイオ燃料になる

ユーグレナは培養方法によって、体内に多くの油を作ることができます。この油を抽出・精製することで、バスや飛行機などに利用可能なバイオ燃料をつくりだすことができます。ユーグレナは光合成で成長するので、化石燃料を消費して排出されるCO2を吸収して育ち、炭素循環(カーボンニュートラル)型社会を構築することができるのです。また、培養時に農地を必要としないため、農作物や土地との競合性が低いことも、次世代バイオ燃料として注目されるポイントです。
ユーグレナを原料の一部として、2020年にバイオディーゼル燃料を、2021年にはバイオジェット燃料の供給が開始され、車両、船舶、航空機で利用が拡大しています。 まだまだ供給量や、コストに課題は有りますが、2025年までに大規模生産体制を確立して、次世代バイオ燃料の産業化を目指すとされています。 地球温暖化の問題は待ったなしです。未来の世代に負の遺産を残さないためにも、ユーグレナを活用した次世代バイオ燃料への期待が高まっています。

他にもたくさん!ユーグレナの様々な可能性

ユーグレナの可能性は、食品や次世代バイオエネルギーだけでは有りません。
「飼料、肥料への応用」・・・ユーグレナは高タンパクで栄養価が高いため、家畜や養殖魚の飼料としての活用も期待されており、既に多くの有用試験データが報告されています。また、ユーグレナから燃料を抽出した残渣にもタンパク質が多く含まれるため、燃料を抽出したあとのユーグレナを飼料として活用することで、資源を無駄なく活用することが可能となります。
「繊維への応用」・・・ユーグレナが持つ特有成分であるパラミロンを活かした新しい繊維素材の研究開発も行われています。繊維素材のひとつとして研究されるパラミロン由来のフィルムは、創傷の治癒を促進する効果が認められるなど、医療分野での活用も期待されています。
つまり、ユーグレナという小さな生物は「バイオマスの5F」と言われる、Food(食料)、Fiber(繊維)、Feed(飼料)、Fertilizer(肥料)、Fuel(燃料)の全てに応用が期待される、画期的な未来素材と言えます。そのどれもが地球にやさしく持続可能なものであることから、ユーグレナの活用が増えれば増えるほど、社会課題が解決に向かう世界が見えてきます。

健康のために。ユーグレナの摂りかたは?

栄養バランスにも優れたユーグレナは、健康維持の強い味方であると考えられます。毎日のセルフケアに取り入れることで、食生活が偏りがちな現代人のサポートとなることが期待できます。
ユーグレナは、食事と同様に理想的なホールフードとして毎日継続して摂取することが望ましく、自分に合った、続けやすい商品を選択することが重要。
現在においては、様々な形状のサプリメントやドリンクが数多く販売されていますが、多くの機能性データからユーグレナの1日摂取量が500㎎以上の商品を選ぶことをおすすめします。
また、薬ではなく食品ですので、摂取時間やタイミングに決まりは有りませんが、ユーグレナは乳酸菌を元気にすることが分かっているため、乳酸菌も一緒に配合された商品を選択するか、ヨーグルトや発酵食品などの乳酸菌を含む食品と一緒に摂取することもおすすめです。
好き嫌いの多いお子様から、食が細くなってきたご年配の方まで家族中でユーグレナを始めてみるのも良いかもしれません。

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執筆 竹村孝介


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