クラシエの綜合化
「クラシエの綜合化」の背景と目的
クラシエグループは、VUCA時代の不確実性が高まる2030年代以降の環境変化に対応するため、従来の経営体制では限界があると判断し、メーカー機能を軸にグループを統合して2023年10月に「クラシエ株式会社」を発足しました。人材・情報・インフラなどのリソースを共有・再配分し、企業運営の最適化と持続的成長を図ります。経営機構改革を通じて、グループの綜合力を発揮する「クラシエの綜合化」を推進し、「医食美・快適」領域で新たな価値創造とイノベーションを生み出し、「世界を夢中にする100年企業」を目指します。
経営機構改革の背景
クラシエとして再出発
「普通の会社」へ
カネボウ株式会社から企業再編による商号変更を経て、「普通の会社」を目指し利益・フリーキャッシュフローの安定確保と“事業の自立”を掲げたグループ運営を推進。業績は安定し、主力ブランドの確立や社名認知も拡大しました。また2017年には、社名変更10周年を機に新ビジョン「CRAZY KRACIE」、2020年には新スローガン「夢中になれる明日 Kracie」を制定し、挑戦と変革の姿勢を社内外に発信しました。
売上高:900億円達成(2016年度)
営業利益:50億円達成(2015年度~)
過去最高益91億円達成(2021年度)
(2014年度末~ 実質無借金経営)
いち髪(2006)、漢方セラピー(2006)、知育菓子®のシリーズ化(2007)、ディアボーテ(2014)、クラシエの漢方(2016)、マー&ミー(2018)
「クラシエ」社名認知率:
79.8% (2021年実施生活者調査より)
新コーポレートスローガンの策定:
「夢中になれる明日 Kracie」
(2020年~)
「攻め」に転じる
変革の必要性
「普通の会社」への再生が一定の成果を得たことにより、今後は、ビジネスの育成、国際事業の強化、M&Aによる成長に本格的に挑戦することが不可欠と判断しました。加えて、グループ横断で長期的・包括的に解決すべき経営課題が顕在化しており、コーポレート・ガバナンスの前提を「守り」から「攻め」へ転換する局面と認識し、経営機構改革に着手しました。
経営機構改革の目的
注視すべき
外部環境変化・内部課題
“選択肢が多い未来”を残す
組織とは将来に向けて、時代の潮流に応じて、弾力的に変化し適応すべきものです。将来の経営陣や従業員に“選択肢が多い未来”を残すため、未来に向けてグループ内のリソースを再配分する局面として、 「One Kracie=綜合化」を通じた機構改革を遂行します。これを通じて、既存事業の縦軸運営に加え、“全体最適型マネジメント”で環境変化に対応して、かつ新たな価値創造を生み出す挑戦を進めていきます。
「違いをつなげる」ことで1つになる
「クラシエの綜合化」と「CRAZY KRACIE」のベクトルは同じであると考えています。組織・従業員間がもっと“つながる”ことで波及効果が外部集団にも拡散され、イノベーション創発を促す組織へ変革すると考えています。この変革が「医食美・快適」領域で新たな顧客価値を提供する“クラシエの未来”に通じます。単なる経営統合ではなく「クラシエの綜合化」。クラシエは違いをつなげ1つになることを目指しています。
「クラシエの綜合化」の概要とグループ戦略課題
経営機構改革の概要
メーカー機能を軸に持株会社傘下の
3事業会社を統合
「クラシエ株式会社」は2023年10月1日、クラシエホームプロダクツ、クラシエ製薬、クラシエフーズの3社を吸収合併し、クラシエホールディングスから商号変更して発足しました。販売会社および海外関連会社は完全子会社として、セキセイT&Cはミヨシ油脂との合弁会社として、引き続きクラシエグループの一翼を担い、以下の基本指針に基づき新組織を編成、改編を実施します。
グループ戦略課題
グループ横断的に取り組む課題
新たな組織体制のもと、長期的かつ包括的な視点でグループ横断的な戦略課題の解決に取り組むとともに、業界やビジネスにおける大きな構造変化など、不確実性の高まる2030年代を見据え、変化するビジネス環境に柔軟に適応し、新たな価値の創出に挑戦します。
「One Kracie」のマトリックス型組織運営とガバナンス体制の再構築
「医食美・快適」領域でのグループ共創価値の創出と提供
循環型社会・経済への適応と事業ポートフォリオマネジメントの強化
DXによる企業経営の加速
クラシエのDX戦略 : テクノロジーで夢中を加速する
デジタル・トランスフォーメーション(DX)は、お客さま、患者さん、社員の豊かな暮らしに寄り添い、「医食美・快適」領域で新たな価値を創造するための重要な推進力であり、DXを経営戦略の中核に据えています。具体的には、①データドリブン経営の実現に向けて、社内外のデータを統合・分析し、迅速かつ的確な意思決定を支援する体制の構築、②生成AIやAIエージェントの活用により、商品開発、マーケティング、カスタマーサポートなどの領域で新たな価値の創出、③業務の見直しとデジタルツールの導入を通じて、業務効率化の推進に取り組みます。