クラシエのあゆみ
クラシエは、前身である鐘紡/カネボウから2007年にコーポレート商号・商標を変更して再出発しました。再生と自立の過程を経て、クラシエとしての新たな道を進んでいます。
1887~
クラシエのなりたち
繊維素材から生活消費財メーカーへ
クラシエの前身である鐘紡/カネボウは、1887年(明治20年)に東京綿商社として創業。国家的課題であった産業育成に応え、繊維産業の成長を牽引し、日本経済の発展に貢献しました。戦後の高度経済成長期には、生活様式の変化と消費ニーズの拡大を背景に、化粧品・薬品・食品・アパレルなど生活全般に対応する多角化経営を展開しました。
市場ニーズに応えるカテゴリー創造力
カネボウ時代から、繊維素材や化粧品など未成熟な産業を自ら創出・育成し、カテゴリーを生み出す力を磨いてきました。さらに、時代ごとの生活様式や多様化する消費者ニーズを研究し、的確に応える商品を提供し続けてきました。
製販一体型体制とバリューチェーン構築力
事業の多角化に伴い、各市場や事業特性に応じて、研究開発から製造、販売まで一貫した体制を構築し、機能を高度化。これにより、高水準の品質管理と効率的なものづくりを、適正なバランスで実現してきました。
カネボウは、繊維部門の抜本的な事業構造改革に失敗したことに加え、粉飾決算が発覚したことで社会的信用を大きく損ない、2004年に経営破綻しました。その後、株式会社産業再生機構の支援を受けて事業再生計画に取り組み、トイレタリー・コスメティックス、薬品、食品の3事業が分離独立して投資ファンドの傘下に入り、2007年にクラシエとして再出発を果たしました。
2007.7~
事業の自立と成長基盤づくり
「3事業の自立」を旗印に
「普通の会社」への再生を実現
企業再生にあたり、一人ひとりが、変革への強い意志を持って行動していくための拠りどころとして、2005年1月に企業理念「しるし」を制定。3事業の自立を通じた「普通の会社」を目指して、利益とフリーキャッシュフローの安定確保を図るグループ運営を推進してきました。その結果、業績は全般的に安定し、財務体質の改善も果たしました。これらの再生を牽引した要因は、「いち髪」「ディアボーテ」「マー&ミー」などのヘアケアブランド、「漢方セラピー」「クラシエの漢方」などの医薬品ブランド、知育菓子®シリーズといった独自性のあるブランド群が市場ポジションを確立したことが挙げられます。また、社名変更10周年を機に、次の100年へ進むための“クラシエのありたい姿”とともに、固定観念を捨て去り、挑戦と変革を起こしていく姿勢を社内外に発信するため、ビジョンを「CRAZY KRACIE」に刷新、2020年には新スローガン「夢中になれる明日 Kracie」を掲げるなど、企業風土改革に取り組んできました。
クラシエは再生の過程で2009年にホーユー株式会社を新たなスポンサーとして迎え、現在は朋友ホールディングスグループの一員として、その一翼を担っています。
2023.10~
グループ綜合力の発揮
「事業をつなぎ、新たな価値を創出する」
未来を拓く次世代型グループ経営へ
2030年代に向けてビジネス環境の不確実性が一層高まると予測される中、従来の延長線上にあるグループ運営では、急速な変化への対応が困難であると判断し、2023年10月に経営機構改革を実施しました。これまでの3事業会社を統合し、カンパニー制へ移行するとともに、コーポレート機能を機能統括本部へと再編することで、グループ本来の綜合力を発揮できる体制へと変革。グループ全体で取り組むべき経営アジェンダに対して、全体最適型のマネジメントにより包括的な解決を図ります。この改革により、環境変化に柔軟に適応し、変化を超える企業への進化を目指します。
また、基本戦略「違いをつなげる」を軸に、事業間シナジーの深化にとどまらず、そのコンビネーションを社外にも拡張し、組織内外のつながりを強化。これにより、イノベーション創出の土壌を育み、「医食美・快適」領域において新たな顧客価値の提供と新規ビジネスの創出に挑戦し、2030年代における持続的成長の実現を目指していきます。
