痛い口内炎には漢方薬が効果的?口内炎におすすめの食材と漢方薬「黄連解毒湯」

この記事をクリップする

痛い口内炎には漢方薬が効果的?口内炎におすすめの食材と漢方薬「黄連解毒湯」

目次

お口のトラブルで多いのが「口内炎」。一度できるとなかなか治らず、食事のたびに食べ物があたって激痛が走る…なんてつらい経験をされたことがある方も多いのではないでしょうか。中には何度も繰り返しできるという場合も。そこで今回は、漢方から視る口内炎の原因と口内炎をカラダの中から改善してくれる漢方薬、そして口内炎におすすめの食材をご紹介します。

口内炎はなぜ出るの?

西洋医学では、ストレスや疲れ、ビタミン不足、物理的な刺激、ウイルスによる感染などさまざまな原因が考えられていますが、漢方では、熱邪(ねつじゃ)と言ってカラダにたまった“過剰な熱”が原因だと考えられています。過剰な熱が口の粘膜にたまることで、炎症を引き起こし、その結果、口内炎ができるとされているのです。

あなたの口内炎の本当の原因は??

では、なぜカラダに“過剰な熱”がたまってしまうのでしょうか?
実はそこがとても重要です。過剰な熱がたまってしまう原因こそが、口内炎の本当の原因。口内炎をしっかり改善させるには、その原因を見つけだし、解決することが大切です。

過剰な熱がたまる原因は人によってさまざま。まずはあなたの原因を見つけましょう。

① 食べすぎ、飲みすぎ
食べすぎは、胃腸を過剰に働かせることに。たくさん運動するとカラダが熱くなるように、胃腸も動き過ぎるとオーバーヒート状態になり、過剰な熱がこもりやすくなります。

熱は上部に上がる性質があるため、胃腸にたまった過剰な熱は食道を伝って口の粘膜へ伝わりやすく、そのため口の粘膜の炎症やただれ、口内炎などを引き起こす原因になると漢方では考えられています。食べ過ぎ同様、お酒の飲みすぎも要注意です。

お酒の飲みすぎは消化器官である胃腸だけでなく、解毒器官である肝臓も必要以上に働かせてしまいます。また、漢方では、日本酒やワインよりも、焼酎やウイスキーは、カラダをしっかり温める熱性の性質があると言われており、飲みすぎはカラダに過剰な熱をためる原因になるとされています。

「お酒を飲んだ翌日に胃がムカムカする」「気持ちが悪い」「胸やけがする」「胃が痛い」など自覚症状のある人は飲みすぎで過剰な熱がたまっている可能性がありますので、注意しましょう。

② 辛いものや脂っこい食事の摂りすぎ
生姜、唐辛子、胡椒、ニンニクなど辛味の強い食材にはカラダを温める働きがあると言われていて、食べすぎはカラダに過剰な熱をためる原因に。
また消化のしにくい、脂っこい食事やタンパク質の多い食事も、胃腸に負担をかけるため、過剰な熱がこもりやすく、口内炎を引き起こす原因になりやすいと言われています。

③ 風邪・熱性の慢性疾患
風邪による発熱もカラダに過剰な熱がたまる原因のひとつ。風邪のときに口内炎が出やすいのはこのためです。また、長期にわたる発熱や炎症などの熱性の慢性疾患もカラダに過剰な熱をためこみやすく、口内炎を引き起こす原因になります。

④ ストレス
意外にも、ストレスが口内炎の原因になることも。過度のイライラや怒りは熱を伴いやすく、カラダに過剰な熱をためる原因になりやすいと漢方では考えられています。

ストレスは特に舌と深く関係していると考えられていて、口の粘膜だけでなく、舌に口内炎ができたり、舌先が赤くなる、ヒリヒリするなどの症状も出やすいと言われています。

⑤ 慢性疲労・カラダの弱り
漢方では、慢性疲労や過度の不眠、虚弱体質など、カラダの弱りも過剰な熱がたまる原因になると考えられています。同様に慢性的な胃腸の弱りは胃腸に過剰な熱をためる原因になるとされています。

疲れると口内炎が出やすい、午後になると微熱が出る、手足にほてりを感じるなどの自覚症状がある人は注意が必要です。

口内炎に効果のある漢方薬「黄連解毒湯」とは?

口内炎をくり返す、なかなか治らないという人には「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」という漢方薬がおすすめです。

黄連解毒湯は、黄連(おうれん)、黄芩(おうごん)、黄柏(おうばく)、山梔子(さんしし)の4つの生薬からなる漢方薬です。これらは苦味健胃薬とも呼ばれ、日本では昔から家庭の常備薬として親しまれてきました。
黄連解毒湯はカラダにたまっている余分な熱を冷まし、炎症を鎮めることで、口内炎や皮膚炎などの症状を緩和してくれます。口内炎だけでなく、胃炎や二日酔いにも効能・効果がありますので幅広く応用できる漢方薬です。是非試してみてください。

<PR>

口内炎を治したい方に

黄連解毒湯 – 漢方セラピー

詳しく見る

熱をクールダウン!口内炎におすすめの食材3選

口内炎ができたときおすすめの食材は、カラダにたまった余分な熱を冷やす働きのある食べもの。カラダの中からクールダウンさせて、口内炎の改善をサポートしてくれます。今回はその中でも特に、口内炎におすすめの食材を3つご紹介します。

・みょうが
漢方では、みょうがにはカラダの余分な熱を冷やす清熱(せいねつ)の働きだけでなく、解毒の働きや腫れの改善をサポートする消腫(しょうしゅ)の働きがあると言われ、昔から口内炎に重宝されてきました。刻んでお味噌汁に薬味として入れると簡単に美味しくいただけますよ。

・柿
漢方では、柿にはカラダの余分な熱を冷ます清熱の働きだけでなく、お酒の解毒をサポートする解酒毒(かいしゅどく)の働きもあると言われています。お酒の飲みすぎで口内炎ができてしまったときには特におすすめですね。

・タコ
漢方では、タコにはカラダの余分な熱をマイルドに冷ます涼性(りょうせい)の性質があると言われています。またカラダを元気にする補気(ほき)の働きや、栄養を補う補血(ほけつ)の働きもあると言われていて、疲れたときやカラダが弱ったとき、また風邪などで体力を消耗したときなどにできやすい口内炎に特におすすめです。

※参考文献 国立北京中医薬大学日本校監修 現代の食卓に生かす「食物性味表」

口内炎を改善するために、あなたの口内炎の原因を解決し、またそれと同時に、カラダにたまってしまった過剰な熱を冷ましてあげることが、とても大切です。


<PR>

気になる症状に漢方薬という選択肢

クラシエの漢方オンラインショップ

詳しく見る

カンポフルライフ会員になって日々の暮らしを楽しく豊かに!

漢方の知恵を始め、美と健康に役立つ情報を手に入れてみませんか?会員メリットをご確認ください。