貧血には睡眠が効果的!? 貧血の原因と対策とは?睡眠におすすめハーブ3選

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貧血の原因と対策は?
貧血には睡眠が効果的!?良質な睡眠へと誘うおすすめハーブ3選

目次

女性に多い貧血。月経や妊娠、出産など、女性は貧血になりやすい要素が多く、男性に比べて貧血になりやすいと言われています。
つらい症状を伴う貧血は、何とかしたいものです。そこで今回は漢方の目線から見た貧血の考え方と、その対策をご紹介します。

貧血の原因は栄養不足?

貧血というと“血が足りない”というイメージですよね。文字通り、西洋医学では、貧血とは血液中の赤血球(ヘモグロビン)が不足している状態を指します。赤血球は酸素をカラダ全体へ届ける役割をしているため、貧血になると酸素不足になりやすく、めまいや動悸・息切れ、頭痛、倦怠感などの症状が出やすいと言われています。

一方、漢方では貧血をどう考えているかというと…“貧血=カラダの栄養不足”と捉えています。

漢方では、カラダの栄養のことを「血(けつ)」と呼んでいます。
「血」は食べたものから胃腸(脾)で作られ、血液を作る栄養となるだけでなく、ホルモンや筋肉、皮膚、粘膜、髪の毛、爪、さらには細胞や臓器など、私たちのカラダのあらゆるものを作るための栄養になると漢方では考えられているのです。

そのため、カラダの栄養「血」が少なくなると、血液を作るための原料が少なくなり、十分な量を作ることができなくなるため、西洋医学で言う“血の貧した状態=貧血状態”になりやすいと考えられています。
漢方ではこのような状態を“血が虚している状態”ということで「血虚(けっきょ)」と呼びます。

あなたは大丈夫?貧血予備軍は爪でチェック!

「血」が少なくなると作れなくなるのは血液に限ったことではありません。先ほどお話したように「血」はカラダのありとあらゆるものを作るための原料でもあるため、不足するとさまざまなものが作れなくなると漢方では考えられています。

その代表が“爪”です。
漢方では「血」が不足すると爪が割れる、横筋が入るなど、爪にトラブルが起こりやすくなると言われています。

あなたの爪は大丈夫ですか?このようなトラブルがあれば要注意です。貧血の自覚症状がまだないというあなたも、もしかしたら貧血予備軍になっているかもしれません。さっそく爪をチェックしてみましょう。

① 爪が割れやすい・もろい
② 爪に横筋がある
③ 二枚爪

あなたは大丈夫?貧血予備軍は爪でチェック!

爪だけじゃない!?こんなトラブルも要注意!

漢方では、「血」が不足すると、貧血症状や爪のトラブル以外にも、カラダにさまざまなトラブルが起こりやすくなると考えられています。

貧血症状は“たかが貧血”と、意外と放っておかれがちですが、何の対策もせず放っておくと、水面下でさまざまなトラブルが忍び寄ってくるかもしれません。
下記のような自覚症状があったら要注意。さっそくチェックしてみましょう。

≪漢方流「血虚」トラブルチェック表≫
☑ 爪がもろい・割れやすい・二枚爪・横筋がある
☑ 髪の毛が細い・少ない・色が薄い
☑ 皮膚が乾燥する・かゆい
☑ 目が乾く・目がかすむ・目が疲れやすい
☑ 手先や足先がしびれる
☑ 筋肉がひきつりやすい
☑ 寝つきが悪い・眠りが浅い・よく夢を見る
☑ 物忘れが激しい
☑ 思考力が落ちる

栄養不足の原因は?貧血と睡眠の深い関係
カラダの栄養である「血」が不足する大きな原因のひとつは“食生活の乱れ”です。
漢方では「血」は食べたものから作られると考えられています。そのため偏った食生活やダイエットによる食事量の極端な減少は「血」の不足を招き、貧血を助長してしまいます。そのため貧血改善には、まず食生活を整えることが大切です。

また、“胃腸の弱り”も注意が必要です。漢方では胃腸(脾)が弱ると食べた物の消化吸収の機能が落ち、「血」を上手に作れなくなるため、栄養不足を引き起こしやすいと考えられています。
毎日の食事の栄養バランスも問題なく、量もしっかり食べているのに貧血症状がなかなか改善しない場合の多くは、背景に胃腸の弱りが隠れているかもしれません。

さらに、“睡眠不足”もカラダの栄養が不足する大きな原因のひとつです。
漢方では「血」は夜中寝ている間に徐々に補充されると考えられています。そのため、睡眠不足や睡眠の質の低下は「血」の不足を引き起こし、貧血を助長する原因になってしまうのです。

漢方流「血虚」のトラブルチェックでもあったように、貧血で悩んでいる方の中には、睡眠トラブルを抱えているケースもあり、まさに負のスパイラルに陥りがちです。
生活リズムを整えて、睡眠時間をしっかりとるなど、できるだけ良質な睡眠を心がけることも、貧血を改善するうえでとても大切です。

おすすめ貧血対策!ハーブティーを飲み、良質な睡眠で貧血を緩和しよう

寝つきが悪いときや眠りが浅いときは、特に睡眠の質が低下しがちです。
色々やってもなかなか寝付けない…なんてときには良質な眠りへと誘うハーブティーで快眠をサポートしましょう。

ヨーロッパでは、ハーブティーはナイトキャップティーとして昔から親しまれてきました。
寝る前にハーブティーを飲んでほっと一息つきながら、ココロ落ち着いた、ゆったりとした時間を過ごすことも、良質な睡眠へと繋がります。今回はナイトキャップティーにおすすめのハーブを3つご紹介します。

① ジャーマンカモミール
カモミールティーとしてとても有名なジャーマンカモミール。
イギリスの童話「ピーターラビット」にも登場し、お話の中でもナイトキャップティーとして描かれています。

ジャーマンカモミールにはココロとカラダの緊張を解きほぐし、リラックスさせる鎮静や鎮痙の働きがあると言われていて、ナイトキャップティーにはうってつけです。
牛乳との相性も抜群で、合わせると香りが良くなるので、寝る前にカモミールのミルクティーでほっこりするのも良いですね。

② ラベンダー
リラックスハーブの女王といえばラベンダー。ハーブティーだけでなく、ルームスプレーやポプリ、化粧水、入浴剤など、幅広く活躍してくれる万能ハーブです。
ラベンダーにはジャーマンカモミールと同じく、心身をリラックスさせる鎮静や鎮痙の働きがあると言われていて、古くギリシャでは心身を浄化するハーブとして用いられていました。今でもドイツでは不眠症対策のハーブティーとして有名で、広く親しまれています。
飲むだけでなく、出がらしをお風呂に入れてハーバルバスを楽しむのも良いですね。

③ バレリアン
あまり耳馴染みのないハーブですが、メディカルハーブの世界では「神様のくれた睡眠薬」とまで呼ばれているハーブです。ジャーマンカモミールやラベンダーと同様に、心身ともに解きほぐす鎮静や鎮痙の働きに優れていると言われていて、ヒポクラテスの時代から不眠症に用いられてきたという長い歴史があります。臭いが強烈なのがたまに傷ですが、現在、カプセルや錠剤の健康食品もあり、手軽に摂取できるよう工夫されています。

いかがでしたか?貧血の原因は食生活の乱れだけでなく、実にさまざまです。まずはあなたの身近な原因から改善していきましょう。それでもなかなか改善しない…という方には漢方薬という方法もあります。漢方薬はカラダの内側から病状を改善していくと言われています。
※貧血の原因には、消化器系の疾患、婦人科系の疾患の可能性もあります。少しでも気になる場合は、医療機関での受診をおすすめします。

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