【漢方流】味覚障害の原因は?舌で状態チェック!

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【漢方流】味覚障害の原因は?舌で状態チェック!

「何を食べても味がしない」「口の中がずっと苦い」といった症状で不安を感じたことはありませんか?新型コロナウイルスの後遺症でよく耳にするようになった「味覚障害」。もしかしたら感染したのかもと感じたことがある方もいるのかもしれません。その他にも、味覚障害はストレスや老化、疲れ、食事内容などが原因で起こると考えられています。味覚障害には、口が苦くなる・口が乾燥する・味がわからなくなるなどさまざまな症状があります。

今回は、味覚障害が起こる原因や、それぞれの状態に合わせた食事内容の注意点や症状に合った漢方薬などを紹介します。

【味覚障害とは】どんな感じ?

味覚障害とは一般的に、食べ物の味がわからなくなったり、口の中に苦味を感じたりすることをいいます。また、味覚障害には、甘いものや、酸っぱいものを食べているのに苦味を感じたりすることも含まれます。

味覚には、甘味・酸味・塩味・苦味・うま味の5種類があり、舌の表面にある「味蕾」(みらい)で味覚を感じとります。味を感じとるためには、食べ物の噛みごたえや香り、噛むことによって唾液と食べ物を混じらせることも必要です。

しかし、加齢が原因で歯がなくなったり、入れ歯になったりすると、食べ物を食べても噛みごたえがなくなり、味を感じにくくなります。また、嗅覚が鈍くなったり、唾液の減少によって味を感じなくなることもあります。

味を感じることができなくなると、食事が楽しくなくなるだけでなく、食べ物の異変に気付かずそのまま食べてしまい、おなかを壊してしまったりすることも起こりえます。

漢方で考える味覚障害が起こる原因は?

漢方では味覚障害が起こる原因を、血液を貯蔵・感情をコントロール・循環や代謝をコントロールする役割」や、消化吸収をコントロールする役割「」と、カラダにたまった過剰な熱熱邪」に関係があると考えています。そこで味覚障害を、「苦くなる」場合と「乾燥する」場合に分けて紹介していきます。

味覚障害:口の中が苦くなる原因

口の中が苦くなる原因には、ストレスがたまったり、脂っぽいもの・甘いものなどを食べすぎたり、強い緊張を感じるなどが原因でカラダの中に熱がこもるなどがあります。

・考えられる原因:ストレス
ストレスや強い緊張などにより、肝の気が滞ることによってカラダが熱をおびている状態です。症状は、イライラする・怒りっぽい・目が充血しているなどがあります。漢方ではこの状態を「肝火上炎(かんかじょうえん)」といいます。

・考えられる原因:脂っぽいもの・甘いもの
脂っぽいもの・甘いもの・刺激物などのとりすぎにより肝と胆が湿熱を持った状態です。症状は、食欲がない・吐き気がする・カラダがだるいなどがあります。漢方ではこの状態を「肝胆湿熱(かんたんしつねつ)」といいます。

・考えられる原因:強い緊張による食べ過ぎ・飲み過ぎ
ストレス・辛いもののとりすぎ・強い緊張・食べ過ぎ飲み過ぎなどにより胃に熱を持った状態です。症状は、胸焼けがする・食欲が強い・便秘などがあります。漢方ではこの状態を「胃熱(いねつ)」といいます。

味覚障害:口の中が乾燥する原因

口の中が乾燥する原因には、辛いものの食べ過ぎ、熱病を起こしたあと、働きすぎなどがあります。

・考えられる原因:辛いものの食べ過ぎ
辛いものの食べ過ぎ・熱が出たあとにより胃の津液不足が起こっています。症状は、胃痛・便秘・胃の張りなどがあります。漢方ではこの状態を「胃陰虚(いいんきょ)」といいます。

・考えられる原因:熱病を起こしたあと・働きすぎ
働きすぎ・熱が出たあとにより肺の津液不足が起こっています。症状は息切れがする・たんが粘るなどがあります。漢方ではこの状態を「肺陰虚(はいいんきょ)」といいます。

・考えられる原因:イライラ
ストレスや激しい怒りなどによりカラダに熱がおびている状態です。症状は、イライラする・落ち着きがないなどがあります。漢方ではこの状態を「心火上炎(しんかじょうえん)」といいます。

味覚障害が起きている方が注意すること

味覚障害を起こしている原因は、肝や脾と熱邪が関係しています。カラダの中に熱をためないようにするには、次のようなことに注意しましょう。
ひとつめは、食べ物や飲み物のとりすぎは、カラダの中に熱や湿が滞りやすくなります
特に次の食べ物や飲み物に注意をしてください。
・辛いもののとりすぎ
・甘いもののとりすぎ
・お酒の飲み過ぎなど

ふたつめは、ストレスのかかる行動も、肝や脾に悪い影響を与えます。
・強い緊張
・働きすぎなど

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舌の状態を見て体調を判断するには

カラダの状態は舌の状態を見て判断することもできます。舌は「内臓の鏡」といわれており、漢方ではカラダの中の状態を知るためのひとつの方法として利用することがあります。健康なときは、舌の色は淡紅色で、舌の苔は薄く均等に付着しています。舌の状態を判断するには次のようなものがあります。

・舌が痛い
カラダの中に熱がこもっています。胃腸に不調があります。ストレスがたまっている場合にも起こります。

・舌が乾燥する・舌が赤い
カラダの水分が不足しています。また、カラダに熱がこもっています。のぼせやほてりなどを感じることもあります。

・舌が分厚くはれぼったい
カラダの中に余分な水分がたまっています。むくみやめまいなどの症状を感じることがあります。

・舌の苔が分厚くねばねばしている
カラダが冷えて湿気がたまっています。胃腸の調子が悪くなったり、血行が悪くなったりすることがあります。

味覚障害の方におすすめの食材とは

味覚障害は亜鉛不足も原因のひとつと考えられています。亜鉛を含む食材には、牛肉・牡蠣・チーズなどがあります。カラダの状態に合わせてとっていきましょう。漢方では、カラダに熱がこもっている人は味覚障害を起こすことがあると考えます。

熱を冷ますための食材には、きゅうり・トマト・すいかといった夏野菜のほか、白菜・りんご・バナナなどがあります。自分のカラダの状態に合わせて食事内容を見直してみましょう。また、食べ過ぎ飲み過ぎなども原因としてあげられるため、バランスの良い食事をとることも必要です。

口が苦い、口の乾燥などがある方の体質別漢方薬とは

味覚障害を起こす理由には、さまざまな原因があります。自分の体調不良に合わせて漢方薬を選んでいきましょう。

口が苦い・怒りっぽい・顔・目などが赤いといった状態

竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)

カラダの熱や水をとる漢方薬で、熱感や痛みを感じる炎症の強いタイプに向いています。
体力中程度以上の方の排尿痛や残尿感などに利用されます。

口が苦い・食欲不振・両脇が張って痛いといった状態

茵ちん蒿湯(いんちんこうとう)

肝や胆の湿熱を改善する漢方薬で、口が渇くような方に向いています。

口が乾く・胃が痛い・強い口臭があるといった状態

半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)

ストレスが原因の胃腸の不調に使う漢方薬で、みぞうちのつかえ感・吐き気・ゲップなどがある方に向いています。体力中程度の方の胃腸炎・神経性胃炎にも利用されます。

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