レジリエンスとは?漢方の考え方「心身一如」でストレスをしなやかに受け流す。

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レジリエンスとは?漢方の考え方「心身一如」でストレスをしなやかに受け流す。

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「レジリエンス(resilience)」という言葉を最近よく聞きませんか?レジリエンスとは、ストレス社会と呼ばれる現代で注目されている言葉のひとつで、再起力や回復力、しなやかさという意味を持つ言葉です。つまり、ストレスなどの精神的な負担もしなやかに受け流し、ココロとカラダを丈夫で健康に保てる人は、レジリエンスが高い人といえるのです。では、どうしたらレジリエンスを高めることができるのでしょうか。今回は、漢方の視点から考えてみましょう。

漢方の考え方「心身一如」を取り入れて、レジリエンスを高める。

レジリエンスは本来、あなたのココロとカラダに備わっているものです。たとえば、学校なら試験の合否が出たとき、ビジネスの場ならプレゼンがうまくいかなかったときや、利益が出なかったとき、上司の評価が低かったとき…。ショックやストレスで、打ちひしがれることがあるでしょう。そんなココロのダメージは、頭痛やめまい、喉のつかえ、不眠などの不調となってカラダにあらわれることがあります。 漢方では「心身一如(しんしんいちじょ)」と言われるように、ココロとカラダは表裏一体。精神面に負荷がかかると、体調にも影響をもたらすと考えます。また逆もしかりです。ココロとカラダは、互いにバランスをとりながら、健康を保っているのです。 「心身一如」ココロとカラダのバランスがとれた健康な自分でいるためにカンタンに出来る3つの養生をおすすめします。 1.カラダを回復させる時間をつくること 自分が楽しめる趣味に没頭したり、リラックスした環境でくつろいだり。回復につながる休息が必要です。 2.深呼吸を心がけること ゆったりとした深い呼吸は、ココロとカラダを調和させます。息を吸う時間よりも、吐く時間のほうを長めにとり、できれば鼻で呼吸をしましょう。 3.漢方薬で心身のバランスを取ること 体調にまで影響するココロの不調は、漢方薬でケアすることもできます。自身の体質に合った種類を取り入れて、心身のバランスを整えましょう。

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漢方薬を取り入れて、ココロとカラダのレジリエンスを高めよう

病院へ行っても「どこも悪くない」と言われる。けれど、慢性的な不調が続いている時は、漢方薬を活用しながらレジリエンスを高めるケアを試してみるのがおすすめです。

気をめぐらせ、喉のつまりを改善 ■半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう) 言いたいことを我慢してカラダの中に溜めていると、喉がつまっているような違和感が生じたり、咳が出たりといった不調が生じることがあります。身体を動かす機会が少ない方や、ストレスを感じている方にも多い症状です。疲労やストレスは、カラダのエネルギーでもある「気(き)」の巡りを邪魔してしまうと考えられています。とくに、喉の気が滞ると、違和感を覚えるようになるのです。 半夏厚朴湯は、気の巡りを促して喉のつかえや違和感を改善する漢方薬。半夏(はんげ)や、茯苓、厚朴、蘇葉、生姜の5種類の生薬を配合しています。喉の異物感やつかえだけでなく、不安神経症や神経性胃炎、しわがれ声などに処方されることも。
気の滞りを解消して余分な熱を冷ます ■柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう) 仕事や人間関係でイライラして眠れない。テスト前や試合前に緊張して、気持ちが不安定になってしまう。そういったココロへの負荷も気の巡りを滞らせます。気が巡らないと、カラダの中の熱がこもり、不眠といった症状を引き起こすのです。 柴胡加竜骨牡蛎湯は、そんな気の巡りを促し、ほてりを冷ましながら心を落ち着かせてくれる漢方薬。ストレスによる不眠を和らげます。柴胡や半夏、茯苓、桂皮、黄芩、大棗、人参、竜骨、牡蛎、大黄、生姜といった生薬を配合。高血圧の随伴症状(動悸・不安・不眠)だけでなく、便秘や更年期神経症などにも役立ちます。
肝の高ぶりを落ち着かせ、イライラを緩和 ■抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ) 漢方では精神が高ぶって怒りやイライラが現れることを「肝(かん)が高ぶる」と表現します。ストレスを十分に発散できないために、自律神経が乱れたり、痛みを生じたりすることもあるでしょう。感情を抑えられなくて、人や物に当たってしまう人もいるかもしれません。 抑肝散加陳皮半夏は、そんな肝の高ぶりを抑えながら、カラダの血(けつ)を補い、気や血(けつ)を巡らせる漢方薬です。ストレスが体に与える影響を和らげ、ココロを安定させる作用が期待できます。当帰や陳皮、川芎、釣藤鈎、白朮、茯苓、半夏、柴胡、甘草などの生薬を配合。女性の産前産後や更年期などホルモンの変化に伴う血の道症や、子どもの夜泣きに使われることもあります。

こまめなストレスケアでレジリエンスを引き出そう!

お気づきのように、レジリエンスはご自身の「気の持ちよう」「物事の捉え方」で高めることができます。そのために意識したいのは、何と言っても後回しになりがちなココロのケア。会社や学校を休むことを恐れず、浅くなりがちな呼吸は深く。大切ないのちを輝かせるために、心身の調和とバランスがとれた暮らしを心がけたいです。「心身一如」多少のストレスはしなやかに受け流せるレジリエンスの高いココロを育みましょう。

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