【肌にもPMSにも!?】柿のスゴイ効果と柿プリンレシピ

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【肌にもPMSにも!?】柿のスゴイ効果と柿プリンレシピ

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古くから日本にある果物「柿」。柿は「国の果物(国果)」と言われるくらい、日本に昔から根付き、食べることはもちろん生活の知恵として様々なアイテムに活用されてきました。今回はそんな日本の「柿」のお肌に嬉しい栄養素や簡単レシピをご紹介します。

柿の種類は?1,000種類以上?!

日本における柿の歴史はとても古く、縄文時代や弥生時代の遺跡から柿の種の化石が発掘されています。全国に柿が流通し始めたのは奈良時代。当時は祭祀に使われたり、冬場の大事な糖分補給源になったりしていました。

この時代に流通していたのは、「渋柿」です。そのままでは渋くて食べられないので、当時の人々はこの渋柿を干柿などにして食べていたそうです。鎌倉時代には「甘柿」が突然変異種として登場し、江戸時代には多くの品種改良がなされて、現在は日本だけでも1,000種類以上の柿の品種があると言われています。普段スーパーでは「柿」としか売られていなくても、実はその柿の品種はとても多様なんです。

これらの品種は大きく「完全甘柿」、「不完全甘柿」、「不完全渋柿」、「完全渋柿」の4類型に分けられます。「完全甘柿」は種があっても無くても渋くなくそのまま食べられるもの、「不完全甘柿」は種が成長して熟すと渋さが抜けてそのまま食べられるもの、「不完全渋柿」は種の周りの一部の渋さが甘くなるものの渋抜きが必要なもの、「完全渋柿」は全て渋くて渋抜きが必要なものです。

それぞれの類型の代表品種をご紹介すると、完全甘柿は「冨有、次郎、太秋」、不完全甘柿は「西村早生、筆」、不完全渋柿は「刀根早生、平核無、甲州百目、完全渋柿」は「西条、市田、愛宕」などがあります。

柿にはビタミンやミネラルが豊富に含まれており、日本では昔から重要な栄養補給源とされていて、「柿が赤くなれば医者は青くなる」という諺まで生まれています。また、世界での評価も昔から高く、柿の発見者であるカール・ベール・ツンベルグ博士は、ギリシャ語で柿に「Dios(神の) pyros(食物) Kaki」という学名をつけました。このように、柿は古来「栄養が豊富だ」という様々な評価を得てきました。

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お肌にも、老化防止にも、疲労回復にも!<柿の有効成分>を知ろう。

① ビタミンC = 疲労回復、老化防止
ビタミンCといえばレモンなどの柑橘類を想像される方が多いと思いますが、実は柿は1個で1日の必要量をほぼまかなえるくらい豊富なビタミンCを含んでいます。完全甘柿の「冨有」では100gあたり70mg、不完全渋柿の「平核無」で55mgも含まれています。ビタミンCが多いと言われるミカンは35mg、レモンは50mgなので、それらと比較してもビタミンCが多く含まれていることがわかると思います。ビタミンCは、疲労回復、老化防止などに期待ができると言われています。

② シトルリン = 血流改善、乾燥肌の改善
柿に含まれる「シトルリン」は、血管を拡張する成分を生み出す手助けをしてくれます。そのため、血管を柔らかくして血流が改善する一助になります。血流が悪いとどうしてもお肌の代謝が悪くなってしまいますが、シトルリンは、お肌の代謝をよくしてお肌の再生を早めて乾燥肌を改善してくれる、と言われています。ちなみに、このシトルリンは加熱すると2倍以上に増えるため、柿の天ぷらやスライスした柿をパンにのせてトーストとして食べるのもおすすめです。

③ 美容・健康をサポートする「あんぽ柿のビタミンA1、B6」
「あんぽ柿」は、福島県伊達市で大正時代に開発された干し柿で、渋柿を硫黄で燻製にして水分を50%程度まで飛ばしたものです。綺麗なオレンジ色で半分生のようなトロっとした食感。ゼリーのような濃厚な味わいが特徴です。現在では主に福島県の伊達・桑折・国見地域で生産が行われており、蜂屋柿・平核無柿が原料となって11月~2月の冬場が旬の時期です。

そんなあんぽ柿ですが、近年福島大学の研究※で極上成分があることが実証されました。お肌に潤いを与えてくれたり、ターンオーバーを促したりするビタミンA1の含有量が、あんぽ柿は普通の生柿の約3倍と多いことがわかり、また、女性ホルモンのバランスを整え月経前症候群(PMS)の症状を和らげる働きがあると言われるビタミンB6は約2倍と多いことがわかったのです。このように、お肌にも身体にも嬉しい豊富な栄養素が、美味しいあんぽ柿でお手軽にとることができます。ぜひ冬場のおやつにしてみてくださいね。

※JA福島と福島大学 食農学類の共同研究

栄養豊富な柿のおやつ\柿プリンのレシピ/を試してみよう♪

最後に簡単な柿のレシピを紹介させていただきます。柿をお買い得の時にたくさん買うと気づいたら「ちょっと柔らかくなってきた」、「熟れて柔らかくなってきた」、ということがあると思います。そんな時には「柿プリン」がおすすめです。熟れて柔らかくなった柿はペクチンが豊富なので、自然と固まります。材料は2つのみで、砂糖もいらないヘルシーな簡単レシピです。

【材料】
熟れて柔らかくなった柿 300g
牛乳 150g

【作り方】
1 柿の皮を剥き、種を取り除く。
2 材料(柿・牛乳)を入れて滑らかになるまで、混ぜる。
3 器にいれて、冷蔵庫で冷やし固める。

簡単なレシピなので、お子様とのおやつ作りにも最適。ぜひお楽しみください。

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執筆者
小林味愛
ホリスティックビューティアドバイザー
株式会社 陽と人 代表取締役

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