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女性に多い「のぼせ」の原因とは?女性の「のぼせ」を漢方流に徹底分析!

意外と多い女性の“のぼせ”。経験をされた方も多いのではないでしょうか。のぼせが起こる原因には色々あり、原因によって改善方法も違います。また、くり返すのぼせの原因のほとんどがカラダの内面である“体質”にあると言われています。今回は、漢方の視点からみる“のぼせ”の原因とおすすめの漢方薬についてご紹介します。

のぼせとは?

“のぼせ”とは頭や顔などに“異常な熱感”を感じることをいいます。熱感だけでなく、頭がぼーっとしたり、頭痛、顔面の紅潮、カラダのほてり、発汗、鼻血などの出血、動悸など、複数の症状を伴うこともあります。

のぼせの原因は?

“のぼせ”は大きく2つのケースに分けられます。1つ目は、“暑いからのぼせる”ケース。炎天下やお風呂、暖房など外から一時的に大量の熱が伝わると、カラダに過剰な熱がこもり、のぼせやすくなります。このケースは原因が明らかなことが多く、自分でも気を付けやすく予防がしやすいのが特徴です。2つ目は、“暑くもないのにのぼせる”ケースです。

特に暑さを感じていないのに、なぜか顔や頭にほてりを感じる、温かい部屋で周りの人は大丈夫なのに自分だけ妙にのぼせるなど大きな理由が見当たらないのが特徴です。このケースの原因は、実はカラダの内側、つまり「体質」によって原因が異なると漢方では考えられています。体質が改善できていない状態では、のぼせが一時的におさまってもまた繰り返しやすい傾向があります。慢性的なのぼせに悩む人の多くが、このケースです。

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のぼせ体質を4つの原因別に漢方流で徹底分析!

のぼせを引き起こす体質にはさまざまなタイプがあります。タイプによってのぼせ具合や現れる症状に違いがあります。あなたの症状と照らし合わせて、自身ののぼせ体質をチェックしましょう。4つの原因のあと、おすすめの漢方薬をご紹介します。

のぼせ原因1:イライラの「ストレス」

☑ イライラしやすい
☑ 眠りが浅い
☑ 口が苦い

怒りでカーッとなると、興奮して顔が赤くなることがありますよね。漢方では、赤色は熱を表す色と言われていて、過剰に精神状態が乱れると、カラダに過剰な熱をため込みやすくなると考えられています。

気はカラダのエネルギーであり熱の根源でもあり、気の巡りが悪くなると気は停滞しやすくなり、停滞した気に余分な熱が集まりやすくなると漢方では考えます。

熱を帯びた“気”は、上へと上がり、上半身に熱がこもりやすくなります。頭にたまった過剰な熱は精神をかき乱すため、のぼせやほてりだけでなく、イライラや怒りなど精神神経症状が同時に出やすいのはこのためだと漢方では考えられています。

のぼせだけでなく、顔の赤み、イライラ・怒りっぽいなどの精神不安症状や、眠りが浅い、口が苦い、脇部が痛むなどの症状が同時にでやすいのもこのタイプの特徴だと言われています。

のぼせ原因2:加齢による「カラダの衰え」

☑ 手のひらや足の裏がほてる
☑ 口やのどが乾く
☑ 腰や膝がだるい
漢方では、カラダの熱はカラダの基本である“陰と陽のバランス”でコントロールされていると考えています。冷たい陰である「血」と「水」、温かい陽である「気」、この2つのバランスにより、カラダの寒熱は常に最適な状態に調整されているのですが、このバランスが崩れるとカラダの寒熱のバランスも崩れると考えられています。

カラダの“陰”の代表が“腎陰”です。腎陰とは全ての陰の基本とされ、成長発育・生殖に不可欠だと漢方では考えられています。腎陰は生きるために常に使われると同時に、毎日の食事や呼吸によって作られる「気血」によって補充されています。しかし、加齢とともに腎が衰えると腎陰も少なくなり成長発育ができなくなります。これを漢方では老化と呼んでいます。

腎陰が少なくなるとカラダを冷やす“陰”が少なくなり、相対的にカラダに熱がこもりやすくなります。そのため、慢性的な“のぼせ”が起こりやすくなると漢方では考えられています。このような状態を“腎陰虚(じんいんきょ)”と呼んでいます。このタイプでは、のぼせの他に、手のひらや足の裏のほてり、耳鳴り、めまい、腰や膝のだるさ、口やのどの乾燥などの症状を併せ持つことが多いと言われています。

のぼせ原因3:ホルモンバランスの「更年期」

☑ 突然、のぼせを感じる
☑ 同時に発汗する
☑ 手足が冷える
更年期の代表的な症状に“ホットフラッシュ”がありますが、これもホルモンの変化によって起こりやすい“のぼせ”のひとつです。漢方では、更年期の症状には加齢による腎陰虚に加えて、女性にとってとても重要な“衝脈”と“任脈”の不調が関係していると考えています。

衝脈と任脈はカラダをめぐる経脈のひとつです。衝脈は十二経脈の気血の調節をすると同時に月経の調整、そして任脈は陰経の調節をするとともに月経を調整し妊娠・胎児の発育をコントロールするなど、月経に深く関係しています。50歳前後になり腎が衰え、腎陰が不足すると、衝脈・任脈の気血も不足し、次第に生理が乱れ、最終的に閉経へ向かいます。

このことは生理的な現象で問題ありませんが、衝脈や任脈が失調すると、月経周期の異常や更年期障害などトラブルが起こりやすくなると漢方では考えられています。衝脈・任脈が失調し気血が不足すると、腎陰虚が進み、さらにカラダに熱がこもりやすくなるだけでなく、気の不足も同時に進み、陰と陽の両方が不足する“陰陽両虚”の状態になりやすくなると言われています。

陰陽両虚では、カラダの熱寒のコントロールがままならず、カラダの熱寒がとても不安定になります。そのためこのタイプでは、突然の頭の熱感や、顔の赤味、発汗などと同時に、四肢は冷えるといった熱寒の入り交ざった症状がでやすいと言われています。

のぼせ原因4:血流の滞り「冷えのぼせ」

☑ 冷えのぼせ
☑ 肩がこる
☑ 生理痛・月経異常
足は冷えているのに上半身がのぼせる、お風呂に入るとすぐにのぼせるが、下半身は冷えている、暖房の効いた部屋にいるとのぼせて気分が悪くなる。そんなタイプに多いのが血行不良による“のぼせ”です。

血の巡りと熱には深い関係があります。血の巡りが悪くなると、上半身に比べて下半身で特に血の巡りの滞りが起こりやすくなります。すると下半身は冷えやすくなり、比較的まだ巡りの良い上半身には熱がこもりやすくなります。こうしてカラダの中で熱寒のアンバランスが起こりやすくなります。

漢方では血の巡りが悪く滞った状態を“瘀血(おけつ)”と呼んでいます。このタイプではのぼせと同時に下半身の冷えを感じる“冷えのぼせ”が特徴で、同時に肩こりや頭痛、生理痛などの婦人科系疾患、下肢静脈瘤などのトラブルも起こりやすいと漢方では考えられています。

のぼせにおすすめの漢方薬は?

のぼせをしっかり改善するためには根本原因となる体質を改善することが何よりも大切です。体質の改善におすすめなのが漢方薬です。

知柏地黄丸(ちばくじおうがん)

<「更年期」・「「カラダの衰え」タイプにおすすめ!>
知柏地黄丸は、不足した腎陰を補うことで弱った腎を強化し、同時に陰虚により相対的に生じた熱を冷ますことで、ほてりやのぼせを改善します。腎の弱りやすい加齢タイプに特におすすめです。“更年期タイプののぼせ”にも対応でき、腎の働きも良くなることで、排尿困難、頻尿、むくみなどにも効果があります。全身がほてり、口渇があるような腎陰虚の強いタイプの人には「知柏地黄丸」、ストレスがありイライラしやすい人には「加味逍遙散」がおすすめです。

七物降下湯(しちもつこうかとう)

<「カラダの衰え」・「更年期」タイプにおすすめ!>
七物降下湯は古くからカラダの栄養である血を補う基本処方とされてきた四物湯に3種類の生薬を加えた漢方薬です。元々高血圧の随伴症状の改善を目的に作られた処方で、高血圧に伴うのぼせや肩こり、耳鳴りや頭重などに効果を発揮します。血をしっかりと補うと同時に、気を補い、気血を充実させるとともに、余分な熱を冷まします。血(陰)が不足して顔色が悪く、疲れやすい、更年期タイプ、カラダの衰えタイプにおすすめです。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

<「ストレス」・「更年期」タイプにおすすめ!>
加味逍遙散はストレスタイプや更年期タイプにおすすめの漢方薬です。「加味逍遙散」は、気の巡りを良くすると同時に、余分な熱を冷ますことで、上に上がった気をもとの位置に下ろし、本来の巡りに整えます。さらに、不足した血を補い巡りも良くすることで、気血のバランスを改善する漢方薬です。

交感神経が興奮したことによるイライラや不眠症など中高年女性の神経症状によく用いられる処方で、自律神経を調整することで、イライラやのぼせを鎮めて、血行も促進します。のぼせやイライラだけでなく、肩こりや、疲労感、便秘などがある人の冷え症や虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症、不眠症などに幅広く効果があり、女性の強い味方になってくれる漢方薬です。

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

<「冷えのぼせ」タイプにおすすめ!>
桂枝茯苓丸は、滞った「血(けつ)」のめぐりを良くする代表的な処方です。桂枝茯苓丸は停滞した血を取り除き、気血の巡りを良くすると同時に水分の停滞も調節し、カラダの流れ全体を整えます。血行不良タイプにおすすめで、のぼせると同時に足が冷える、肩がこる、頭重やめまいがある、下腹部が痛むという人の月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲症)、しもやけを改善します。また、シミ、湿疹・皮膚炎、にきびなど女性のお肌トラブルにも幅広く効果を発揮します。




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