更年期太りには、漢方薬がおすすめ?太くなる二の腕、ウエストを元に戻したい!-更年期によるカラダやココロの変化

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更年期太りには、漢方薬がおすすめ?太くなる二の腕、ウエストを元に戻したい!-更年期によるカラダやココロの変化

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いつのまにか太くなっていた二の腕やウエストなどに、「前はもっと細かったのに…!」なんて、嘆いていませんか?40代以降は、年々、脂肪が落ちにくくなってきますよね。更年期の女性は、代謝が低下し、ホルモンバランスが乱れることから太りやすいカラダになると言われています。そのような体型の変化を悩む女性に、更年期太りの原因と漢方流の対処方法として、おすすめの食べ物や生活アドバイス、おすすめ漢方薬などをご紹介します。

更年期に脂肪がつきやすい「更年期太り」とは

振袖のように揺れる二の腕、ノースリーブからはみ出る脇の肉、ズボンのウエストにのしかかる下腹、タイトな服を着るとハミでる肉が目立ってしまう…。女性は更年期の頃になると若い頃に比べて一段とやせにくくなるだけでなく、閉経を境に、二の腕や脇、背中、お腹など、特に上半身に脂肪がつきやすくなると言われています。

更年期は女性の人生の中でも、とても太りやすい時期のひとつです。更年期とは閉経をはさんだ前後5年の10年間を指します。日本人女性の平均閉経年齢は50〜51歳ですから、45〜55歳頃に更年期が始まる人が多いのですが、この頃は年齢を重ねるごとに体力だけでなく、基礎代謝も著しく低下するため、とても太りやすい状態にあります。

更年期に太りやすいもうひとつの理由

更年期に太りやすいのには、さらに大きな理由があります。それは“女性ホルモン”の問題です。

閉経に近づくにつれ、女性にとってとても重要な女性ホルモンのひとつであるエストロゲンの分泌量が急激に減少します。そのためホルモンバランスが大きく崩れ、ホットフラッシュや倦怠感などに代表されるさまざまな更年期障害の症状が出やすくなります。このホルモンバランスの崩れが、更年期太りの一因となっていると考えられています。

エストロゲンには、血液中のLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)の量を調整する機能と中性脂肪の蓄積を阻害する働きがあり、脂質代謝ととても深く関係していることが分かっているからです。

そのためエストロゲンが極端に欠乏する閉経後には、悪エストロゲンには、血液中のLDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)の量を調整する機能と中性脂肪の蓄積を阻害する働き玉コレステロールや中性脂肪が増加する脂質異常症や動脈硬化、肥満などが起こりやすいのです。

イライラも更年期太りの原因!?

さらに追い打ちをかけるのが、更年期特有の“イライラ”です。

更年期は女性ホルモンのバランスが崩れるだけでなく、その影響で自律神経まで乱れてしまい、必要以上にイライラしやすくなると言われています。自律神経が乱れることで、さらに甘いものを欲したり、食欲にムラが出たり、過食に走るなど食生活も乱れやすくなり、ますます太りやすくなってしまいます。また自律神経が乱れることで、女性ホルモンのバランスもさらに崩れやすくなり、そのせいで代謝が乱れ太りやすくなるという、まさに負のスパイラルに。

更年期のイライラは、見過ごしてはならない更年期太りの大きな原因のひとつと言えるでしょう。このように更年期には太りやすい条件がたくさん揃っているのです。

女性は何歳から痩せにくくなるの?年齢と体重の関係や原因

40代以降の女性は、体重管理が難しいと感じる方が増えます。この現象は、女性ホルモンの減少にも関連しており、年齢と体重の関係に影響を与えています。

女性ホルモンは体内で重要な役割を果たしており、特にエストロゲンの分泌量が減少する更年期になると、脂肪を蓄積しやすくなります。これに加えて、筋肉量の減少により基礎代謝が低下することで、痩せにくくなる要因が複合的に影響しています。

また、妊娠や出産経験のある女性は、妊娠中に脂肪を蓄積することが一般的であり、その後の体重管理に影響を及ぼすことも考えられます。特に二の腕やウエスト周りに脂肪が蓄積しやすく、これらの部位の脂肪を減少させるのは難しいと感じることが多いです。

女性は40代以降、体型に変化が現れることがあります。それは自然な生理的な変化ですが、避けられないわけではありません。適切な食事や運動を通じて、基礎代謝を高め、筋肉を増やすことによって、体型をコントロールすることは可能です。場合によっては、医師や栄養士などの専門家のアドバイスを受けることも有効です。

痩せにくくなる年齢に関して、個人差がありますが、体重管理と健康を意識した生活習慣の改善が、40代以降の女性にとって重要なポイントと言えます。女性ホルモンの変化や年齢による体重増加に対処するためには、定期的な運動やバランスのとれた食事が役立ちます。

お腹周りをすっきりさせる方法とは?食事や運動などの効果的な対策を紹介

40代以降の女性にとって、お腹周りの脂肪が気になることはよくあります。更年期になると代謝が低下し、脂肪がたまりやすくなる傾向がありますが、適切な方法を取り入れることで、お腹周りをすっきりさせることが可能です。

まず、食事に気を付けることが大切です。食事量をコントロールし、脂肪や糖質の摂取を減らすことが脂肪の蓄積を防ぐために大切です。質の良いタンパク質を摂ることも基礎代謝を向上させ、お腹周りの脂肪を減少させるのに役立ちます。タンパク質は筋肉量を増やすのに必要なものであり、筋肉量が多いほど基礎代謝量も高くなります。

運動も重要な要素です。有酸素運動を取り入れることで、脂肪燃焼効果が高まります。特にウォーキングやジョギング、水泳などがおすすめです。さらに、筋肉を鍛えるためのストレングストレーニング(筋力トレーニング)も基礎代謝を上げ、お腹周りの脂肪を減らすのに効果的です。ストレングストレーニングは別名をレジスタンス(抵抗)トレーニングともいい、筋肉に負荷をかけて動かすことでお腹周りだけでなく全身の筋肉を鍛えることができます。お腹周りの筋肉は特に内臓を支える役割があるため、強化することで内臓機能もアップします。

また、体内の余分な水分を排出し、むくみを解消するためには、水分摂取と適度なストレッチも役立ちます。脂質の摂取をコントロールし、便秘を解消することもお腹周りをすっきりさせる方法のひとつです。

お腹周りをすっきりさせるためには、食事、運動、基礎代謝の向上、体内のバランスを整えることが重要です。しかし、一度に全てを変える必要はありません。少しずつ効果的な方法を取り入れ、気長に取り組むことが成功への鍵です。自分に合った方法を見つけ、健康的なお腹体を手に入れましょう。

更年期太りは脂質代謝とイライラのWコントロールが鍵

更年期太りを克服するためには、脂質代謝を整えるだけでなく、更年期特有のイライラを上手にコントロールすることが大切です。

痩せたいあまり無理をして逆にイライラを助長させてしまっては元も子もありません。イライラをしっかりコントロールしたうえで、運動などで余分な脂質を燃焼させることが、効率よく更年期太りを減らすポイントです。

更年期かどうかを調べる方法とは?更年期の症状や診断方法を解説

40代以降の女性にとって、更年期に関連する体調の変化や症状が気になることがあります。更年期には女性ホルモンの量や機能が変化し、さまざまな症状が現れることがありますが、それが本当に更年期かどうかを知るためには、特定の検査が必要です。また、更年期には血糖値やコレステロール値にも変化が生じる可能性があります。これらは女性ホルモンの変化と関係しており、心血管疾患や糖尿病などのリスク因子となることがあります。そのため、更年期における血糖値やコレステロール値の管理も重要です。

更年期に関連する主要な要素の一つは女性ホルモンの変化です。卵巣の機能が低下することが更年期の特徴です。この変化により、女性ホルモンの分泌量が低下します。更年期障害の診断において、血液中の女性ホルモンレベルの検査が行われることがあります。

また、更年期に伴う体調の変化や症状の診察も診断の一環となります。更年期の症状にはホットフラッシュ、不定愁訴、情緒不安定などが含まれます。これらの症状が一時的または持続的に現れ、日常生活に影響を及ぼす場合、更年期障害の可能性が考えられます。

更年期の診断においては以上のような検査や診察が行われ、更年期障害であるかどうかが判断されます。診断が確定した場合、医師に更年期症状を軽減するための適切な治療法や生活スタイルを相談していくことになります。

更年期障害かどうか悩んだときは、専門家に相談することが重要です。専門家を探すのが難しい場合には、かかりつけの医師と相談しましょう。適切な検査と診断を受けることのできる医療機関の紹介を受けることができます。

更年期症状を軽くする方法とは?ホルモン補充療法や漢方などの治療法を知ろう

更年期になると、女性ホルモンの分泌が低下し、生理や性機能だけでなく、心身の不調を引き起こすことがあります。女性ホルモンの乱れは自律神経のバランスを崩し、代謝に影響を与えるため、太りやすくなるという問題もあります。そこで、更年期症状を軽くする方法として、ホルモン補充療法や漢方などの治療法を知ることが大切です。

ホルモン補充療法とは、女性ホルモンの減少による更年期の症状を改善するために、女性ホルモンを補う方法です。この方法は、更年期に起こりやすい動脈硬化などの予防効果も期待できますが、副作用やリスクもあります。そのため、医師の診断と指導のもとで行う必要があります。

更年期症状を軽くするには漢方も有効です。漢方薬は中国医学の理論に基づいて、植物や動物、鉱物などの天然物を配合した薬です。漢方では、更年期障害は気血の不足や陰陽の不調和などによるものと考えられており、その原因に応じて適切な処方を選びます。漢方は、体質改善に効果的ですが、体質によって使い分ける必要があります。また、他に薬を飲んでいる方は、併用に注意する必要があります。

以上のように、更年期症状を軽くする方法はいくつかありますが、基本的には生活習慣の見直しが重要です。特に、運動と食事は体内のホルモンバランスや代謝に大きく影響します。運動は有酸素運動を中心に行い、筋肉量を増やすことで基礎代謝を上げましょう。食事はバランスよく摂り、野菜や大豆製品など女性ホルモンに似た作用を持つ食品を積極的に取り入れましょう。また、ストレスや睡眠不足も女性ホルモンの分泌に悪影響を及ぼすので、リラックスした心と充分な睡眠を心がけましょう。

更年期は女性にとって避けられない自然な変化ですが、それを乗り越えるためには自分自身のカラダとココロに向き合うことが大切です。自分に合った方法で更年期症状を軽くすることで、健康的で美しい人生を送りましょう。

更年期のイライラを解消しよう!
イライラにおすすめの解消法とは?

1. 生活に香りを取り入れる
漢方において、香りは、人の心身に働きかける要素のひとつだと捉えられています。ストレスでイライラしたときには、お気に入りの香りをかぎながら、ゆっくりと深呼吸してみましょう。きっと気持ちが落ち着くはずです。自分にとって心地の良い香りは気の巡りを良くして、気持ちを落ち着かせ、ストレスを発散させる働きがあると考えられているからです。

アロマオイルをハンカチに数滴垂らして、香りを常に持ち歩くとよいですね。また一日の終わりに、アロマバスやハーブティーで一息つくのもおすすめです。

2. カラダを動かす
漢方ではカラダを動かすことで全身の気の巡りが良くなり、イライラを緩和する手助けになると考えられています。おすすめなのは激しい運動ではなく、カラダへの負担が少ないヨガやストレッチなど軽い運動。特にヨガの呼吸法やポーズは気の巡りを良くするのにとても効果的です。ゆっくり呼吸を意識して無理のない範囲で行いましょう。

3. イライラにおすすめの食べ物でサポート
アロエ
最近欧米ではスーパーフードとして話題になっているアロエ。便通を良くすると日本でも話題になっていますが、漢方の世界では蘆薈(ろかい)と呼ばれ、カラダに溜まった余分な熱を冷まし、イライラした気持ちを落ち着かせる働きがあると言われ、イライラしたときや、なかなか眠れないときなどに昔から重宝されてきました。

生のアロエがなかなか手に入りにくいというときは、ジュースやヨーグルト、シロップ漬けなど、スーパーや通販サイトで簡単に購入することができるアロエの加工食品がおすすめです。

セロリ
セロリは漢方の世界では芹菜(きんさい)と呼ばれ、アロエと同じく、カラダに溜まった余分な熱を冷まし、イライラを緩和し精神を安定させる働きがあると言われています。特に香りの成分であるアピインやセネリンに精神を安定させる働きがあると言われています。

また、セロリは加熱しても香りがとびにくいため、安心して加熱できるのも嬉しいところ。冷えが気になるときは、炒め物やスープにするなど加熱調理して頂くのがおすすめです。

トマト
最近では抗酸化作用のあるリコピンが有名になるなど、その有用性が話題になるトマトですが、漢方の世界ではカラダを潤して口の渇きを癒したり、カラダに溜まった余分な熱を冷まし、イライラを緩和して気持ちを穏やかにする働きがあると言われています。イライラするときには加熱するよりも、サラダやマリネなど生で食べるのがおすすめです。気軽に食べやすい食材なので毎日の食卓にプラスしたいですね。

更年期が終わるとどうなるの?更年期後のカラダやココロの変化や注意点を紹介

更年期は女性ホルモンの分泌が減少し、閉経に至る過程です。閉経後は女性ホルモンのレベルが低下し、カラダやココロに様々な変化や影響が現れます。例えば、体重が増えやすくなったり、骨粗しょう症や心臓病などのリスクが高まったりします。また、性欲の減退や不眠、イライラなどの不調も起こりやすくなります。

更年期後の健康を保つためには、生活習慣の見直しが大切です。特に食事と運動は重要な要素です。食事では、カロリーの量を上げすぎないように注意し、バランスの良い栄養を摂るようにしましょう。運動では、筋力を維持するために筋トレやウォーキングなどを定期的に行いましょう。運動習慣はカラダだけでなくココロにも良い影響を与えます。

更年期後の女性は、自分のカラダやココロのことをよく理解することで、健康的で快適な生活を楽しむことができます。更年期後の変化や注意点についてもっと知りたい方は、以下のリンクを参考にしてください。

更年期太りを改善するためにおすすめの漢方薬「大柴胡湯」とは?

脂肪を燃焼させようと、いろいろ頑張ってはみるものの、なかなか結果が出ないというときは、脂質代謝が思いのほか低下しているかもしれません。そんなときにはカラダの中から脂質代謝をアップさせ、脂肪を燃やしてくれる漢方薬がおすすめです。

数ある漢方薬の中でも特におすすめしたいのが「大柴胡湯(だいさいことう)

大柴胡湯に配合されているサイコ、ハンゲ、ショウキョウ、ダイオウ、オウゴン、シャクヤク、タイソウ、キジツという8種類の生薬により、ストレスなどによるエネルギーの停滞を改善し、流れをよくすることでカラダの熱を取り除き、脂質の代謝を上げて余分な脂肪を減らすと同時にその働きからイライラを抑えることができます。

また便秘を改善する働きもあり、便秘に悩む方にもおすすめと言えます。効能効果には、「体力が充実して、脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく、便秘の傾向があるものの次の諸症:胃炎、常習便秘、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、肥満症 」とあり、肥満症だけでなく、幅広く活用されています。

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