人には言えない「痔の悩み」痔の原因を知って、しっかり予防と対策をしよう

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人には言えない“痔”のもう悩まない!痔の原因を知って、しっかり予防と対策をしよう

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男性に多いと思われがちな「痔」。実はほぼ男女差なく、女性でも悩んでいる人が多いことを知っていますか?痔の原因とその背景として長時間のデスクワークが増えていることと、女性の場合には特に便秘や妊娠などが関係しています。痔でお悩みの方は、ここでしっかりと原因を知って、予防、対処法を実践してみてください。

痔になりやすい3つの原因

まずは、日常生活にひそむ痔になりやすい原因3つをご紹介します。心当たりがある方は原因になることを避けるように注意して生活しましょう。

痔の原因1:長時間のデスクワークやストレスに注意!
同じ姿勢で座っている時間が長い人はおしりが圧迫されることで、肛門周囲の血流が悪くなりがちです。そもそも、肛門周辺は細かい血管(毛細血管)がたくさん走っている部分なので、血液が滞りやすいのです。

疲労やストレスが溜まっている人も要注意。ストレスにより筋肉の緊張が続くと血流が悪くなるため、痔にかかるリスクが高くなります。

痔の原因2:妊娠や出産がきっかけで痔になるの!?
女性の場合は、妊娠や出産がきっかけで痔になることも多いです。妊娠すると子宮が大きくなって腸の動きが妨げられることにより、便秘になりやすくなります。そのため妊娠中には便秘でいきんだ時に切れ痔などになってしまう妊婦さんも多いのです。

また、黄体ホルモンの影響などがあり、骨盤内がうっ血しやすい状態にあるため肛門周囲の血流が悪くなりやすいことも関係します。お産の時にいきんで痔を悪化させてしまうこともあります。

痔の原因3:便秘が続くと “痔” になりやすい!?
便秘は痔を引き起こす大きな原因の一つです。便秘になって硬くなった便を排泄するときに、肛門に負担がかかって傷をつけたり、いきみにより肛門周辺にうっ血を引き起こしてしまうためです。

女性の場合は、男性と比べると便秘になりやすい人が多いので、痔に悩む人も案外多いのです。

また、便秘だけではなく下痢も痔の原因となります。何度も頻繁に肛門付近を拭くことにより粘膜に傷がついて細菌感染することで痔になることもあります。

痔になると排便が怖くなって便秘を引き起こしやすく、さらに痔を悪化させやすいため早めの対処が肝心です。

漢方で痔の原因を解説

漢方的には「冷え」と「血の滞り」が痔に関係すると考えられています。

冷えと“痔”の関係
冷えると肛門周囲の筋肉や血管が収縮することで痔ができやすくなったり、痛みが出やすくなったりします。冷えと痔には密接な関係があり、気温が下がる冬場には痔に悩む人が増える傾向があります。

女性の場合はホルモンバランスが男性に比べて乱れやすく、冷え症の人が多いため痔にかかりやすい傾向があります。

血の滞りと“痔”

血の滞りと“痔”
肛門周囲の血流が悪くなることは痔の原因となります。血流が悪い状態のことを漢方では「瘀血(おけつ)」といい、原因には冷えや便秘、ストレスが関わっていると考えています。血が滞っている状態では患部が腫れやすく、痛みも出やすくなります

痔を予防・悪化させないためのセルフケア

「冷え」と「血の滞り」が痔を悪化させる大きな原因であるため、冷えをとり、血の巡りの良い状態を目指すことがセルフケアにおいて重要になります。

セルフケア1:冷えないカラダ作り
下半身や腰回りが冷えると肛門周辺の血流が悪くなりやすいため、重ね着をしたり、腹巻きやカイロなどを活用してカラダを冷やさないように心がけましょう。食生活においても、冷たいものや夏野菜など冷やす食べ物は控えめにして、温かい食事やカラダを温める食材を取り入れてみましょう。

また、入浴は冷えをとり、患部を清潔に保つことにもつながります。シャワーで済ませないで、ゆっくりと湯船に浸かって冷えをとることも痔の予防になります。

セルフケア2:適度な運動で血流を促す
肛門周囲の血の滞りを防ぐには、長時間座り続けないことが大事です。デスクワークの方は、仕事の合間に少し歩いたりストレッチするなどして、こまめに姿勢を変えるようにしましょう。時間的に余裕のある人はウォーキング、ジョギングなど、軽めの運動を日常的に取り入れると血行が促されます

セルフケア3:便秘対策
痔を悪化させる原因である便秘を解消することも大事です。水分を十分にとり、腸内環境を整える働きのある食物繊維や発酵食品などを取り入れ、バランスの良い食事を心がけましょう。

朝ごはんを食べると便意のスイッチが入りやすいため、朝ごはんは抜かないようにすることも大切です。

食生活や生活習慣を見直しても便秘が改善しない場合には、便秘薬などのお薬を上手に活用するようにしましょう。

痔や便秘を改善したい方におすすめの漢方薬“乙字湯(おつじとう)”

痔を繰り返しがちな人は、漢方薬を使う方法もあります。特に痔によく使われるのが「乙字湯(おつじとう)」です。

「血」の巡りを促すことにより傷の修復を早め、うっ血を取り除く効果があります。また、便秘を改善する作用もあるので、排便時の痛みや圧迫感を和らげることもできます。

痔の悪化、再発を繰り返しているという人や、便秘で痔になりやすい人は局所的な外用薬を使用するだけでなく、生活習慣の見直しや漢方薬などを活用することで血のめぐりの良い状態に体質を整えていくと良いでしょう。

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