スマホアプリ「頭痛ーる」で天気と頭痛の関係性が明らかに!

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スマホアプリ「頭痛ーる」で天気と頭痛の関係性が明らかに!

目次

雨の日に頭が痛くなる、台風が近づくと頭が重くなる・・・そんなお悩みはありませんか?

ビッグデータと人工知能を用いた研究で、天気と頭痛の関係性が明らかに!?

近年はビッグデータと人工知能を用いた研究が進み、天候の移り変わりによって人間の体調に変化が現れることが明らかになりつつあります。2023年1月、糸魚川総合病院 (脳神経外科医長 勝木将人先生)をはじめとする共同研究チームでは、スマホアプリ「頭痛ーる」®※によって集められた匿名のビッグデータと人工知能を用いた天気と頭痛発生に関する研究を発表しました。

プレスリリース

発表では、片頭痛が強く疑われるユーザー4,375名の頭痛データを抽出して1時間ごとの天気データとの関係を人工知能で解析したところ、対象者は「およそ9割が女性で、平均年齢は34歳であること」、頭痛発生と強く関連する天気の要素として「低気圧、高湿度、降雨、6時間前と比較して大きな気圧低下、1週間かけて気圧が低いままであること」などが挙げられており、気圧の変化と、降雨や湿度が頭痛発生に関与することが示唆されました。

※「頭痛ーる」®は気圧の変動が起こす頭痛などの痛みに注目し、気象予報士が考案した気圧予報に基づく体調管理アプリ。

気圧、湿度、寒暖差・・・実は天気と関係が深い私たちのカラダ

気候や天気の変化が原因で起こるカラダの不調の症状の中でも最も多いのが片頭痛です。名前の通り、頭の片側だけに痛みが起こるケースが多く、こめかみ周辺がズキンズキンと脈を打つように痛むのが特徴です。

片頭痛は、“何らかの原因”によって脳の血管が急激に拡張して起きるといわれており、“何らかの原因”の一つに挙げられるのが「天候の変化」です。ストレス、空腹、女性ホルモンに次いで多いというデータもあり※1、あなたを悩ませる頭痛も天気の影響によるものかもしれません。

天候の変化でなぜ頭痛が起きるのか?そのメカニズムについては解明されていない部分もありますが、気圧や湿度の変化、寒暖差などによって自律神経が乱れることで、頭痛をはじめ、さまざまな不調が引き起こされると考えられています。
自律神経とは、呼吸や血液循環、消化、体温調整など、多くのカラダの機能をコントロールしている神経。交感神経(興奮モード)と副交感神経(鎮静モード)があり、常にバランスを取って作用していますが、外的環境の変化を感じると、それがストレスになってバランスが乱れたり、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなったりして痛みなどの誘発につながりやすくなるのです。

若い女性に多い片頭痛

1997年に行われた全国的な調査※2によると、日本人全体での1年間片頭痛有病率(疾病を有している人の割合)はおよそ8%と推定され、多くの人が片頭痛に悩まされているという実態があります。中でも、突出して多いのが20~40代の女性。その理由は、月経にあると考えられています。
片頭痛はエストロゲンなどの女性ホルモンと深い関係があると考えられ、ホルモンバランスが崩れやすい月経時期(生理が始まる直前から生理2日目くらいまで)に片頭痛の症状が出やすくなるようです。

※1 出典 Kelman.Cephalalgia 2007 The Triggers or Precipitants of the Acute Migraine Attack
※2 出典 Sakai F, Igarashi H. Prevalence of migraine in Japan : a nationwide survey. Cephalalgia 1997; 17(1):15-22.

漢方で考える、頭痛が起きる原因とは?

漢方では、人間は自然の一部と捉え、天気や季節など、自然の変化に呼応するようにカラダに変調が起きることは自然の理(ことわり)と考えます。頭痛が起こりやすいのは、カラダを構成する「気(き)」・「血(けつ)」・「水(すい)」のうち、「水」のめぐりが滞る「水滞(すいたい)」になったとき。「水」とは、血液や体液のほか、汗や唾液、胃液、腸液、尿のような分泌液や排泄液など、体のすべての水分を指します。

雨などの湿気によって起こる「湿邪(しつじゃ)」※は、「水」のめぐりを滞らせ「水滞」を引き起こす一因です。「水滞」によって余分な「水」カラダに溜まることでむくみが強くなり、その影響で拡張した血管がまわりの神経を刺激するために頭痛が起きやすくなるのです。

※湿気による邪気(悪い影響)のこと

たかが頭痛と軽視せず、医療機関に相談を

頭痛の大半は命に関わることはなく軽視されがちですが、仕事や勉強のパフォーマンスが低下したり、家事が滞ったり、不眠や疲労につながったり・・・日常生活への影響は決して少なくありません。頭痛の原因が天気の変化にあることがわかれば対処がしやすくなるので、心当たりがあるのなら、頭痛が起きたときの天気を記録するなどして、確認してみることをおすすめします。
その上で、頭痛を含め、天気によって体調が悪くなる方は我慢をせず、医療機関で医師に相談しましょう。

自分の体質や症状に合った漢方を用いて調子を整えるのも対策の一つです。

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監修
乾 真理子




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