更年期の悩み。“ドライシンドローム”と自分でできる潤いケア

この記事をクリップする

更年期の悩み。“ドライシンドローム”と自分でできる潤いケア

目次

プレ更年期から始まり、アフター更年期もずっと付き合うことになる確率の高いのが“ドライシンドローム”といわれる症状です。この症状を知ってケアすることが更年期のQOL※向上のカギとなります。
※Quality of lifeの略で、「人生の質」や「生活の質」のことを指します。

ドライシンドロームとは

ドライマウス、ドライアイ、ドライスキン、ドライバジャイナ(膣の乾燥)などカラダの乾燥のこと。自律神経の乱れや女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌低下によって、粘膜や皮膚のみずみずしさが減り、皮膜が薄くなり、柔軟性が失われ、粘液の分泌量が減り…と乾燥の連鎖が始まります。カラダの乾燥が続くと、粘膜も乾いて免疫力が落ち、かぜを引きやすくなったり、感染症にかかりやすくなったりする心配もあるので潤う力を養うケアが大切です。

一般的に更年期と言われるエストロゲン(女性ホルモン)の分泌低下が起こる年齢は50歳前後ですが、婦人科の先生に話をうかがうと、最近は、20代や30代でもまるで閉経後のような分泌量の方が少なくないそう。
「最近 肌や髪、目や口が乾くなぁ」と感じ始めたら、より一層自分の変化に向き合ってあげましょう。

<PR>

肌トラブルには、クラシエの漢方
肌トラブルが気になる方に

肌トラブルに効果的な漢方の選び方

詳しく見る

ドライシンドローム チェックをしてみましょう

最近、フェムゾーンに以下のような症状を感じることはないでしょうか?
□肌の乾燥が気になる
□おりものが減ってきた
□下着がこすれて痛い
□性交痛がある
□ナプキンなどでかぶれる
□石鹸で洗うと刺激を感じる
□ニオイが今までと違う
当てはまる症状のある人はドライバジャイナが進行中かもしれません。
※これらのチェック項目は医学的診断に代わるものではありません。あくまでも目安として参照ください。

そして、これらの症状が慢性的なものであれば、カラダは全部繋がっていますので、1箇所だけが乾く、ということはなく、長期化すれば症状は他の部分の乾きに広がります。
乾いている、ということは、そこに「水分」がなく、「流れ」がありません。
汚れや病原菌を押しやったり、必要なものを取り入れたりすることがしにくいのです。
それだけ防御力がない=弱い、ということ。老化や病気は弱いところから始まるといわれます。だからこそ、潤いを生み出す力を育む必要があります。

まずは食品でうるおいを補いましょう

ムチン(粘液の素)の生成を高め、カラダの中から潤いを与えると言われるのがβ-グルカンという食物繊維の一種です。椎茸や舞茸などのキノコ類、海藻、大麦などに多く含まれます。腸内細菌は通常、腸から分泌される粘液に漂って活動しています。ですが、エサや温床となる食物繊維が足りなくなると、粘液を分解してしまうことがわかってきました。

漢方的視点からは女性ホルモンサポート系のトウキやニンジンがおすすめです。漢方で用いるトウキはセリ科の多年草の根を言いますが、古来血の道、すなわち婦人科系のメインの生薬として使われています。血巡りを良くしたり、血を補ったり、腸を潤わせたりする効果があるとされてきました。
ニンジンは、いわゆる高麗人参です。中華料理のスープにも度々登場しますが、小さな牛蒡のような見た目で特徴的な苦味と香りがあります。高麗人参には、100種類以上の有効成分が発見されていて、疲労回復や免疫強化を始めさまざまな働きがあります。カラダへの効果だけでなく、「気」を養う効果、精神を安定させる効果もあり、漢方の王様とも称される生薬です。

【自己愛高めが吉!】更年期に欠かせない ココロのケア

自律神経や女性ホルモンの乱れを予防したり改善したりするために欠かせないのがココロのケアです。なぜなら、粘膜や皮膚の潤いは自律神経と連動、すなわちココロと連動しているからです。そのため、物理的なアプローチだけでなく、心理的なアプローチも両輪で行うことで功を奏します。

具体的には、この時期は自己愛高めで行くのが吉です。
無理をしない、比較しない、気持ちいいことをする、笑えることをする、など、ココロの声をしっかり聴いてあげましょう!焦らずとも、更年期のゆらぎもいつかは終わります。そして、その先の人生も長いのです。
更年期は更新期。この時期の女性のカラダは、生殖という役目を手放して、これから先の長く健康な人生を楽しむためのトランスフォームをします。自己愛を高めることが、幸福度にも繋がります。
そして、物質的で他者的な評価軸から、より本質的で内観的な評価軸に人生そのものの価値観も更新していく時期です。それを楽しむ準備として、このゆらぎがあるのかもしれません。
カラダとココロを潤わせるケアをして朗らかにトランスフォームしていきましょう!

<PR>

肌トラブルには、クラシエの漢方
肌トラブルが気になる方に

肌トラブルに効果的な漢方の選び方

詳しく見る

執筆者
岸紅子/ウェルネスプロデューサー
NPO法人日本ホリスティックビューティ協会 代表理事
協会公式HP https://h-beauty.info/
Instagram @kishibeniko
YOUTUBE https://www.youtube.com/@official_beniko

おすすめの記事

カンポフルライフ会員になって日々の暮らしを楽しく豊かに!

漢方の知恵を始め、美と健康に役立つ情報を手に入れてみませんか?会員メリットをご確認ください。