目次
- 足にできるしもやけ(凍瘡)とは?どんな症状?
- しもやけの原因は、カラダの冷えと血行不良
- 【要注意】足がしもやけになりやすい人の特徴
- 足のしもやけが「痛い・かゆい」とき今すぐできる対処法3つ
- しもやけはどのくらいで落ち着く?
- しもやけが辛いときにやってはいけない行動3つ
- しもやけ対策|できるだけ繰り返さないための工夫
- しもやけに用いられることがある漢方薬「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」
- 重度のしもやけは病院に行くべき?受診目安を紹介
- しもやけは「早めの対処」と「再発防止」がカギ
「冬になると、足の指にしもやけができてかゆい…」
そんなお悩みはありませんか?
しもやけは、カラダの冷えが原因で手足の指などの血流が悪くなることによって起こります。とくに足の指は血の巡りが滞りやすく、症状が出やすい部位です。
この記事では、以下について解説します。
- ● しもやけの原因
- ● 足にできやすい理由
- ● 今すぐできる対処法
- ● しもやけに使える漢方薬
- ● できるだけ繰り返さないための工夫
しもやけでお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。
足にできるしもやけ(凍瘡)とは?どんな症状?
しもやけは、医学用語では「凍瘡(とうそう)」と呼ばれています。1日の気温差が10度以上になると起こりやすくなるため、真冬よりも寒暖差が激しい初冬や春先に多いのが特徴です。
主な原因は、冷えたり温まったりという温度変化を繰り返すことによって、手足など末端の血行が悪くなることです。そのため、手足の指やかかと、耳たぶ、頬や鼻先などの末端部分に起こりやすく、次のような症状が見られることがあります。
- ● 赤く腫れる
- ● かゆみを感じる
- ● 水ぶくれができる
しもやけは、主に以下の2つのタイプに分けられます。
| 樽柿型(たるがきがた) | 多形紅斑型(たけいこうはんがた) | |
| 特徴 | 主に手が全体に赤く腫れ上がる | 指に水ぶくれやぶつぶつができる |
しもやけと間違いやすい病気
しもやけだと思っていても、似た症状が見られる別の原因である可能性もあります。たとえば、以下はしもやけと間違いやすい病気です。
- ● レイノー病
- ● 膠原病
- ● 血管炎
- ● 水虫
一般的なしもやけであれば、過度に心配する必要はありません。ただし、「夏なのにしもやけのような症状が出ている」「痛みが強い」など、不安のある場合は自己判断せず、皮膚科の受診を検討しましょう。
しもやけの原因は、カラダの冷えと血行不良
しもやけは、カラダが冷えて血流が悪くなることで起こります。手足の指先はもともと血流が届きにくいため、しもやけがあらわれやすい部位です。
漢方では、このような血流が滞った状態を「瘀血(おけつ)」と呼びます。漢方の考え方では、瘀血は冷えやストレスによって起こります。そのため、日頃からカラダを冷やさないように意識することが大切です。
また、強いストレスが自律神経の働きを乱し、体温の調節機能が低下して冷えを引き起こすこともあります。
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足の指にしもやけができやすい理由
足の指はカラダの末端にあるため、冷えると血行が悪くなり、うっ血した状態になりやすい傾向にあります。足にしもやけができやすいのはそのためです。
また、足は汗をかきやすく、靴や靴下によって蒸れやすいのも特徴です。蒸れた状態が続くと、冷えにつながることがあるため、汗っかきの方や靴を長時間履く方は注意しましょう。
なお、しもやけは必ずしもすべての指に同時にできるとは限りません。そのため、「足の指が一本だけ赤く腫れている」といった場合でも、しもやけの可能性はあります。
【要注意】足がしもやけになりやすい人の特徴
足のしもやけは、体質や日々の生活習慣によって起こりやすくなる可能性があります。とくに、以下の特徴に当てはまる方は注意が必要です。
- ● 冷え性
- ● 低血圧
- ● 汗をかきやすい
- ● 屋外で過ごす時間が多い
また、子どもや高齢者、女性もしもやけが見られやすい傾向があります。
さらに、遺伝も要因のひとつです。家族にしもやけになりやすい方がいる場合は、同様の傾向が見られる可能性があります。
足のしもやけが「痛い・かゆい」とき今すぐできる対処法3つ
足のしもやけを悪化させないためには、早めのケアが大切です。この章では、以下のように、しもやけが痛いときやかゆいときに自宅で今すぐできる対処法を紹介します。
- ● 38〜40度のお風呂で温め、もみほぐす
- ● 靴下やカイロで保温する
- ● 塗り薬を塗る
1. 38〜40度のお風呂で温め、もみほぐす
まずは、ぬるめのお湯(38〜40度)で、ゆっくりカラダを温めることが大切です。血流が滞りやすい手足までしっかり温まるよう、時間をかけて入浴しましょう。
入浴後のカラダが温まった状態で、やさしくもみほぐすようにケアするのも一つの方法です。
ただし、強くもむとその刺激がかえって負担になる可能性があるため避けましょう。
2. 靴下やカイロで保温する
しもやけをケアするためには、カラダを冷やさないことが大切とされています。
しもやけができた部分に合わせて、靴下や手袋、帽子、カイロなどを活用し、保温することを心がけましょう。
とくに、外出時や就寝時はカラダが冷えやすくなるため、意識して保温することが大切です。
3. 塗り薬を塗る
しもやけのかゆみや違和感が気になる場合、ドラッグストアなどで入手できる市販薬を活用するのも一つの方法です。薬剤師や登録販売者に相談しながら選ぶようにしましょう。
使用する際は、製品の効能・効果や使用方法を確認し、用法・用量を守って使用することが大切です。
なお、市販薬を使っても良くならない場合や、痛みやかゆみが強くなってきた場合は、病院の受診も検討しましょう。
しもやけはどのくらいで落ち着く?
しもやけは、ケアをしたとしてもすぐに変化が見られるものではなく、落ち着くまでにある程度の時間がかかります。個人差はありますが、1〜3週間ほどで気にならなくなるのが一般的です。
日頃からカラダを冷やさないように過ごすことや、これまでに紹介したケアを取り入れることが大切です。
また、かゆみが強い場合は、短時間冷やすことで一時的に和らぐこともあるため覚えておきましょう。ただし、あくまで一時的な対処法なのでご注意ください。
しもやけが辛いときにやってはいけない行動3つ
しもやけが辛いと、少しでも楽にしようとさまざまな方法を試したくなるものです。しかし、やり方によっては、かえって肌に負担がかかることもあります。
ここでは、しもやけが辛いときに避けたい行動を3つ紹介します。
- ● 41度以上の熱いお風呂に入る
- ● 皮膚を濡れたままにする
- ● きつい靴を履く
1. 41度以上の熱いお風呂に入る
しもやけは、急激な温度変化によって悪化することがあります。
41度以上の熱いお湯に入ると、急にカラダが温まり血管が広がることで、かゆみや違和感が強くなる可能性があります。
ケア方法の章で紹介した通り、38〜40度程度のぬるめのお湯でゆっくり温めることを心がけましょう。
2. 皮膚を濡れたままにする
皮膚が濡れたままの状態は、カラダを冷やす原因になることがあります。しもやけのケアには入浴が大切ですが、入浴後はしっかり水気を拭き取りましょう。
また、汗をかいた後も早めに着替え、皮膚が濡れたままにならないようにすることが大切です。とくに足は蒸れやすいため、靴下をこまめに替えるのも良いでしょう。
3. きつい靴を履く
サイズの合わないきつい靴は、足を圧迫し、血流を妨げる原因になることがあります。しもやけを繰り返す方は、靴のサイズが合っているか見直すことから始めても良いでしょう。
また、カラダを冷やさないためにと靴下を重ね履きする方もいるかと思いますが、重ねることで靴の中がきつくなる可能性があります。やりすぎに注意し、足を圧迫しすぎないように心がけましょう。
しもやけ対策|できるだけ繰り返さないための工夫
しもやけは、一度落ち着いても繰り返してしまうことがあります。「今年は悪化させたくない」「来年はできるだけ繰り返したくない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
そこで、この章では日常生活の中で取り入れやすい、しもやけ対策のポイントを4つ紹介します。
- ● 生活習慣を整えてカラダを温める
- ● 靴・靴下など身につける物を見直す
- ● 食事と軽い運動で血行を良くする
- ● 正しい入浴・保湿のやり方を意識する
繰り返すしもやけにお悩みの方は参考にしてみてください。
生活習慣を整えてカラダを温める
睡眠不足やストレスが重なると、自律神経のバランスが乱れ、血流が悪化してしまう可能性があります。そのため、まずは規則正しい生活を意識することが大切です。
血流を促すためにも、長時間同じ姿勢をし続けることは避け、1時間に1回は足を動かすことも意識しましょう。
また、冷暖房の温度差に注意が必要です。とくにしもやけができやすい足元は、ブランケットやレッグウォーマーを活用し、冷やさないよう工夫をしましょう。
靴・靴下など身につけるものを見直す
締め付けの強い靴やサイズの合わない靴は、足を圧迫し血流を妨げる可能性があります。自分の足に合ったサイズの靴を選ぶことを意識しましょう。
サイズ表記が合っていても、履いたときに違和感がある靴は、足に負担がかかっている可能性があります。
また、蒸れを防ぐためにも、通気性の良い靴や靴下を選ぶことも大切です。
食事と軽い運動で血行を良くする
カラダを冷やさないよう、内側からのケアにも目を向けましょう。
まずは、日々の食事です。にら・しょうが・にんにくといった、カラダを温める食材を積極的に取り入れていきましょう。
以下に、カラダを温める食材の一例を紹介します。
| 例 | |
| 未精製の食材 | ・黒糖 ・胚芽米 |
| 冬が旬の食材 | ・にんじん ・ごぼう ・かぶ ・白菜 |
| 発酵食品 | ・味噌 ・納豆 |
| たんぱく質食材 | ・お肉(赤身肉、鶏肉、レバー) ・お魚(赤身) |
| ビタミンEが豊富な食材 | ・ナッツ類 ・アボカド |
また、ウォーキングやストレッチ、ヨガといった適度な運動でカラダの巡りを意識することも大切です。
正しい入浴・保湿のやり方を意識する
日々の入浴習慣や保湿ケアも、しもやけ対策として見直しておきたいポイントです。ここで、正しい入浴・保湿の基本的なポイントを確認しておきましょう。
- 1. 38〜40度のぬるめのお湯でゆっくり温める
- 2. 入浴後はすぐに水分を拭き取る
- 3. 保湿剤を塗る
面倒だと感じる方もいるかと思いますが、こうした日々の積み重ねが大切です。しもやけを繰り返さないためにも、日々意識していきましょう。
しもやけに用いられることがある漢方薬「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」
「当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)」は、体力中等度以下で、手足の先の冷えが気になる方のしもやけ、冷え症に効果のある漢方薬です。
カラダを内側から温め、 血行を促進して 手足など末端の冷えにはたらきかけます。
- ● 毎年しもやけを繰り返している方
- ● 塗り薬ではなかなか良くならない方
- ● カラダの内側からしもやけ対策をしたい方
このような方は、漢方という選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。使用にあたっては、医師や薬剤師に相談のうえ体質に合った漢方薬を選択することが大切です。
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重度のしもやけは病院に行くべき?受診目安を紹介
しもやけは、時間の経過とともに落ち着く傾向があります。しかし、症状の程度によっては、医療機関への相談を検討した方が良い場合もあります。
たとえば、以下のような場合は注意が必要です。
- ● 強い痛みやかゆみがある
- ● 水ぶくれやただれがある
- ● 皮膚が白っぽくなったり、黒ずんだりしている
- ● 暖かくなっても症状がなかなか落ち着かない
このような症状が見られる場合は、「しもやけだから大したことはない」と自己判断せず、皮膚科への相談を検討しましょう。
しもやけは「早めの対処」と「再発防止」がカギ
しもやけは、カラダの冷えと血行不良によって起こります。そのため、違和感を覚えた段階で早めに対処することが大切です。
具体的には、初期段階で適切に温めることや、やさしくもみほぐして血行を良くすることがポイントです。また、状況によっては市販の塗り薬を使用するという手もあります。
さらに、日常生活の中で冷え対策を意識し、再発を防ぐために習慣の見直しも行いましょう。
カラダの冷えが気になる方は、漢方薬を使うのも一つの方法です。気になる方は、医師、薬剤師又は登録販売者に相談の上、体質に合ったものを選ぶことが大切です。
一方で、「暖かくなっても症状が落ち着かない」「強い痛みや水ぶくれがある」といった場合は、自己判断せず皮膚科への相談をご検討ください。
多田有紀 兵庫県在住。医療機関、薬局、IT企業での勤務経験を経て、2015年にライターとして独立。体の不調を感じたことをきっかけに、漢方・薬膳に興味を持つ。現在は、ライターとして活動をしながら、漢方薬膳の知識を活かしたコンサルタント業務や、ワークショップ・初心者向け講座などを実施。特に女性の体に関する悩みに寄り添った活動を行っている。
実績:クラシエ薬品株式会社主催「KAMPO OF THE YEAR 2024」にゲストとしてトークショーに登壇 執筆書籍:「カラダのために知っておきたい漢方と薬膳の基礎知識」(淡交社)
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