シミができる原因は?気になるときに見直したい生活習慣と漢方の考え方

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ふとした瞬間に鏡を見て、「あれ、こんなところにシミ?」とドキッとしたことはありませんか。30代後半から40代にかけて、シミが急に気になりだしたという人も多いのではないでしょうか。

シミには紫外線だけでなく、加齢やホルモンバランスの変化、ストレスなど、さまざまな要因が関わっています。

本記事では、シミができる原因や漢方の考え方、今日から取り入れたい生活習慣をわかりやすく解説します。シミが気になる人は参考にしてみてください。

シミができるメカニズム

シミとは、肌の中で過剰につくられた「メラニン」が、排出されずに残って沈着したものを指します。

そもそもメラニンは、紫外線などの刺激から肌細胞を守るためにつくられる物質です。肌が紫外線を浴びると、表皮の奥にある「メラノサイト」という細胞が働き、メラニンを生成してダメージから細胞を守ります。

通常、つくられたメラニンは、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)によって自然に排出されます。

ところが、紫外線の浴びすぎや加齢、生活習慣の乱れでターンオーバーが滞ると、メラニンが肌にとどまりシミとして現れてしまうのです。

シミができる4つの原因

シミができる原因として、主に以下の4つがあげられます。

  • ● 紫外線
  • ● 加齢
  • ● ホルモンバランスの変化
  • ● ストレス

ひとつずつ確認してみましょう。

紫外線

シミの大きな原因となるのが紫外線です。

紫外線にはUVAとUVBの2種類があります。UVAは雲や窓ガラスを通り抜けて肌へ到達し、シミやたるみなど光老化の原因となるものです。肌の深いところまで作用する特徴があり、じわじわと肌に影響を及ぼします。

一方、UVBは表皮に強く作用する紫外線です。肌表面に炎症を起こし、メラニンを増加させるため、シミの直接的な原因となります。

加齢

年齢を重ねることも、シミが増える原因のひとつです。

肌はターンオーバーを繰り返しています。健康な状態であれば、およそ28日周期で古い角質と一緒にメラニンも自然に排出されます。

しかし、ターンオーバーの周期は生涯一定というわけではありません。年齢にともなって徐々に長くなると、メラニンを排出する力が追いつかず肌に残りやすくなり、以前と同じ紫外線量でもシミとして定着しやすくなります。

ホルモンバランスの変化

女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」は、どちらもメラニンの生成に関わっており、その変化もシミの原因のひとつです。

妊娠・出産・更年期などのホルモンバランスが大きく変化する時期には、メラノサイトが活性化しやすくなります。

とくに現れやすいのが、頬骨のあたりや口まわりに左右対称にできる「肝斑(かんぱん)」というシミです。

ストレス

ストレスを感じると体内で活性酸素が過剰に発生し、これがメラノサイトを刺激することでメラニンが過剰につくられます。

さらに、ストレスによってホルモンバランスや自律神経が乱れると、血流や睡眠の質、肌のターンオーバーに影響が及ぶこともあります。

シミの予防には、日ごろからストレスをためこまず、十分な睡眠を意識することが大切です。

シミの主な種類

シミには、以下のような種類があります。

種類 特徴 できやすい場所
老人性色素斑 (ろうじんせいしきそはん)
  • ● 境界のはっきりした茶色〜褐色のシミ
  • ● 加齢や紫外線によるダメージが原因
顔・手の甲・腕など紫外線が当たりやすい部位
そばかす (雀卵斑)
  • ● 3mm以下の薄い茶褐色の小さな斑点が散らばるシミ
  • ● 紫外線で濃くなりやすい
鼻・頬・肩・背中
肝斑 (かんぱん)
  • ● 左右対称にもやっと広がる褐色のシミ
  • ● 境界があいまいで比較的大きい
頬骨・額・口まわり
炎症後色素沈着
  • ● 炎症のあとに残る赤や褐色、黒などの色素沈着
顔・全身 (炎症が起きた部位)
ADM (後天性真皮メラノサイトーシス)
  • ● 青灰色の小さな斑点が左右対称に現れるシミ
  • ● メラニンが真皮に達している
頬骨・額・目尻

シミは見た目が似ていても種類によって原因が異なります。見分けに迷う場合は皮膚科医に相談しましょう。

一度できたシミのセルフケアには限界がある

一度できてしまったシミは、化粧品によるセルフケアだけで対処するには限界があります。

化粧品に認められているのは、「メラニンの生成を抑え、日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ」という予防的な効果にとどまります。

化粧品は、成分が角層までしか届かないため、基底層や真皮といった深い層に沈着したメラニンに直接アプローチするのは難しいのが現状です。

一方、ビタミンC誘導体やトラネキサム酸などを含むOTC医薬品を用いたセルフメディケーションであれば、メラニンの生成抑制や炎症を抑える効果が医薬品として認められているものもあり、化粧品よりも踏み込んだアプローチが可能です。

ただし、それでも深く沈着したシミを完全に消すことは難しく、改善を実感できない場合は、皮膚科などの医療機関での診断・治療(レーザー治療や外用薬の処方など)を検討することが推奨されます。

とはいえ、セルフケアを日々継続することが、シミを増やさないための基本となります。

「今あるシミを消す」ことを目指すのではなく、「セルフケア・セルフメディケーションで今あるシミと上手に付き合いながら、これからできるシミを防ぐ」ことを意識してみてください。

シミが気になるときのスキンケアとUV対策の考え方

一度できたシミを完全に消すのは難しくても、毎日のスキンケアとUV対策を続けることで、これ以上増やさないことは目指せます。

スキンケアでは、メラニンの生成を抑える働きが認められた、ビタミンC誘導体やトラネキサム酸、ナイアシンアミドといった美白有効成分を含む医薬部外品を取り入れる方法があります。

また、UV対策も大切です。日焼け止めは、日常使いならSPF10〜20/PA++程度、レジャーではSPF30/PA+++を目安に、シーンに合わせて選びましょう。

曇りの日や窓越しでも紫外線は届くため、日焼け止めは1年を通して毎日塗り、その日の活動や状況に合わせて塗り直しを心がけることが大切です。

日焼け対策について詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。

漢方からみたシミの考え方

漢方では、人のカラダは「気」「血」「水」の3つの要素がバランスよく体内をめぐることで、健康が維持できると考えられています。

なかでもシミに深く関わるのが「血」のめぐりです。

「血」はカラダのすみずみに栄養を届ける役割を担っており、その流れが滞った状態を「瘀血(おけつ)」と呼びます。

瘀血の状態になると肌に十分な栄養が届きにくくなり、ターンオーバーが乱れてメラニンが排出されにくくなるため、シミやくすみが現れやすくなるのです。

また、漢方では「女性は7の倍数の年齢(7歳・14歳・21歳…)」でカラダが変化すると考えられています。

その5番目にあたる35歳前後は、顔を広く通る「陽明の脈(消化器系に関連する気の通り道)」が衰えはじめる時期とされ、肌のハリや髪に変化を感じやすくなります。

この時期からは、「血」のめぐりを意識したケアを取り入れるのがおすすめです。

シミが気になるときに意識したい3つの生活習慣

シミが気になるときに意識したい生活習慣として、以下の3つがあげられます。

  • ● ストレスをためない
  • ● カラダを温める
  • ● 食生活を見直す

「気」「血」「水」のバランスを整えることで健康が維持できるという漢方の考えをもとに説明します。

ストレスをためない

漢方では、ストレスによって「気」のめぐりが悪くなり、それにともなって「血」のめぐりも滞ると考えられています。

仕事や家事・育児・介護など忙しい日々のなかで無意識のうちにストレスを抱え込んでいることも少なくありません。

気のめぐりを整えるには、思いっきり笑ったり大声を出したりと、日常に発散の時間を取り入れてみましょう。

ストレスを感じやすい人は、以下の記事も一度チェックしてみてください。

カラダを温める

カラダの冷えは、漢方でいう「血」のめぐりと深く関わると考えられています。

とくに女性は、冷えによって「血」のめぐりが滞るとホルモンバランスが乱れ、上唇やあご周辺のシミとして現れやすくなります。

そこで意識したいのが、毎日の冷え対策です。温かく消化のよい食事を心がけ、お腹・腰まわり・下半身を冷やさないことが大切です。カイロや腹巻き、厚めの靴下などのグッズを活用し、冷えやすい部位は意識して温めましょう。

また、UV対策を徹底するあまり、日光をまったく浴びない生活が続くと、体内で「セロトニン」や「ビタミンD」が不足してしまいます。これらが不足すると、自律神経のバランスが乱れて血行が悪くなったり、代謝が低下したりするため、結果としてカラダが冷えやすくなってしまいます。

UV対策は重要ですが、まったく浴びないというのも逆効果です。健康的なカラダをキープするためにも、適度に太陽光を浴びることも意識しましょう。

カラダの温め方について詳しく知りたい人は、以下の記事も参考にしてみてください。

食生活を見直す

食生活は、漢方でいう「水」のめぐりと深く関わると考えられています。

食生活の乱れによって胃腸に負担がかかると、カラダ全体のめぐりが滞って、肌のターンオーバーにも影響します。

旬の食材を中心に、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。よく噛んでゆっくり食べることも、胃腸の負担を軽減することにつながります。

漢方では「水」のめぐりをサポートする食材として、ハトムギ・黒豆・あずきなどの豆雑穀類や、冬瓜・カボチャ・キュウリなどの瓜類が知られています。こうした食材を日常の食事に取り入れることも、「水」のめぐりを整えるひとつの方法です。

お肌の悩みに選ばれることがある漢方薬

漢方では、シミは「血」のめぐりの滞り(瘀血)と深く関わると考えられています。

セルフケアだけでは物足りないと感じる人や、月経不順など女性特有の不調もあわせて気になる人には、漢方薬という選択肢もあります。

お肌の悩みに選ばれることがある漢方薬のひとつが「桂枝茯苓丸料加薏苡仁(けいしぶくりょうがんりょうかよくいにん)」です。

【効能・効果】 比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症:にきび、しみ、手足のあれ(手足の湿疹・皮膚炎)、月経不順、血の道症

(注)「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動にともなって現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。

漢方薬を検討する際は自己判断せず、医師、薬剤師又は登録販売者に相談しながら選びましょう。

シミが気になるときは日々の食事やセルフケアを見直そう

シミは、紫外線やホルモンバランスの変化、ストレスなど、複数の要因が重なって現れます。

一度できたシミをセルフケアで完全に消すのは難しいですが、これ以上増やさないためのケアは可能です。具体的には、ストレス対策や冷え対策、栄養バランスのよい食事を意識しましょう。

加えて、自身のカラダの状態に合わせて、漢方薬を取り入れるのもひとつの方法です。漢方薬を試したい場合は、自己判断せず、皮膚科の医師、薬剤師又は登録販売者などの専門家に相談してください。

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