漢方について知る

漢方薬の正しい飲み方・飲みやすくするひと工夫は?
注意点・保管方法も解説

この記事では、漢方薬の基本的な飲み方や、味やにおいが苦手な人におすすめの飲み方などを紹介していきます。また、服用するタイミングや注意しておきたい点、保管方法についても解説しますので、ご参考にしてください。

漢方薬とは?

漢方薬は、薬効をもっている植物や動物、鉱物を、決められた分量で組み合わせてつくられています。処方される人の体質や体型、自覚症状など、病気の状態を見極めながら使い分けます。虚弱体質に伴う病気や体力の低下、消化器の病気、アレルギー、ストレスで悪化する病気、更年期障害、月経痛、冷え症など、さまざまな病気や症状に使われます。漢方薬は、日本では治療効果のある医薬品として認められています。

漢方薬の飲み方・上手に飲むコツは?

水または白湯を先に含んでから飲む

顆粒の場合、漢方薬を口に入れる前に、まず、水または白湯(さゆ)を口に含みます(この時点では水は飲み込みません)。漢方薬を口に含んだ水の上に落とし、その水と漢方薬を一気に飲みます。そのあと、また水または白湯を飲みましょう。


子ども用にゼリーなどに混ぜて飲む方法も

子どもが漢方薬を飲みにくい場合は、薬剤師に相談して、服薬ゼリーなどに混ぜてから飲ませてみましょう。服薬ゼリーには味がついたものもあります。

漢方薬を飲むときの注意点は?

お茶や牛乳・ジュースなどで飲んでもよい?

漢方薬のなかには、その苦味などの味で胃のはたらきを活発にする目的で用いられるものもあります。飲みにくいと思われても、できるだけ水または白湯で飲むようにしましょう。お茶、牛乳、ジュースなどは薬のはたらき、吸収に影響を与えることがありますので、薬といっしょに飲むことは避けましょう。


飲み忘れた分はまとめて飲んでもOK?

飲み忘れたからといって2回分を1度に飲むと、作用が強く出過ぎるため、1回分だけ飲むようにしてください。その場合も1日2回服用の薬は次の服用までの間隔を6時間以上、1日3回服用の薬は4時間以上あけるようにしてください。


ほかの漢方薬といっしょに飲んでもよい?

複数の漢方薬を同時に服用してしまうと、それぞれの漢方薬に含まれる生薬のバランスが乱れ、適切な効果を発揮することができない場合があります。相反する効果を持つ漢方薬を併用してしまうと、それぞれの良い効果が得られない場合もあります。とくに、甘草(カンゾウ)、麻黄(マオウ)、大黄(ダイオウ)、芒硝(ボウショウ)、附子(ブシ)が含まれている漢方薬は、過量摂取とならないよう注意が必要です。なお、漢方薬を併用する場合は、医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください。


いつまで飲み続けるべき?

症状の度合いや期間の長さ、体質や生活習慣などによって効果の発現は個人差があります。添付文書をよく読んで服用してください。また、服用前の気になる症状がなくなったら服用を中止してください。気になる症状が残っていても、医師、薬剤師または登録販売者から服用中止の指示があった場合は、その指示に従い、服用を中止してください。効果が出ない場合は、継続か変更かの判断は医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください。


妊娠中・授乳中でも漢方薬は飲める?

妊娠中の体はとてもデリケートです。赤ちゃんへの影響が大きい時期なので、どんな薬を服用する場合も必ずかかりつけの医師へ相談するようにしましょう。授乳中の服用については、お母さんと赤ちゃんの状態を総合的に判断する必要があります。たとえば、構成生薬としてダイオウが配合されている場合、ダイオウの主成分であるアントラキノン誘導体は母乳中に移行して乳児に下痢を起こす可能性があることが知られています。ダイオウの入った漢方薬については授乳中は服用を避けるか、服用している間は授乳を一時中止するようにしましょう。詳しくは医師、薬剤師または登録販売者に必ず相談しましょう。

漢方薬はいつ飲むべき? 時間(食前・食間・食後)の目安は?

漢方薬は基本的に食前または食間に飲む

漢方薬は一般的には、食前(食事の30分~1時間前)、食間(食事と食事の間のことで食後2時間ぐらい)、つまり、胃に食べ物が入っていないときに飲みます。用法・用量の記載を確かめて、その指示に従って飲んでください。何らかの理由で、どうしても食前や食間に飲めない場合は、医師、薬剤師または登録販売者に相談しましょう。

漢方薬の正しい保管方法

直射日光が当たらない湿気の少ない場所を選ぶ

生薬・漢方エキス剤ともに風通しの良い、直射日光の当たらない湿気の少ない涼しいところに保管しましょう。品質を保持するため、また誤用をさけるため、他の容器に入れ替えないでください。


使用期限はどれくらい?

一般的に未開封では3~5年といった期間で使用期限が設定されています。ただし、漢方薬はそのときの症状、体質にあわせて処方されています。現在の症状と処方当時の症状が同じかどうかはわかりませんので、以前使用した漢方薬が残っていてもそのまま服用することはおすすめできません。処方された医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください。

まとめ

いかがでしたか? 漢方薬の正しい飲み方や注意点・保管方法などをご紹介してきました。漢方薬を正しく飲んで、その効果を十分にいかせるようにしましょう。

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