首にできるいぼには、俗に「首いぼ」と呼ばれる軟性線維腫（なんせいせんいしゅ）と「老人性いぼ」や「顔いぼ」と呼ばれる脂漏性角化症（しろうせいかくかしょう）があります。首いぼ（軟性線維腫）は大きさによって、2～3mmのごく小さな細長いいぼがたくさんできるスキンタッグ、1cm程度でひとつだけできることの多いアクロコルドン、さらに大きくなって皮膚からぶら下がるようにできる懸垂性線維腫（けんすいせいせんいしゅ）に分けられることもあります。
首いぼは、主に皮膚の老化が原因と考えられています。また直接的な原因として、衣服やアクセサリーとの摩擦や紫外線が刺激となって起こることが知られています。
他に、ホルモンバランスの乱れも首いぼを誘発する原因のひとつで、更年期前後の女性にできやすい傾向があります。肥満や糖尿病、遺伝的要素も関係しているようです。
首いぼは、首やデコルテだけでなくわきの下や太ももの付け根など皮膚が薄く柔らかいところにできやすいという特徴があります。

首やデコルテにできるいぼは目立ちやすく、つい気になることも。いぼが大きくならないように、あるいはこれ以上増やさないためにできることをご紹介します。

首いぼの治療には、液体窒素で凍らせて破壊する、レーザー光線や高周波メスで焼き切る、などの方法があります。
ウイルス性のいぼが原因の場合は、古くから皮膚トラブルに使われてきた「ヨクイニン」がおすすめです。

首にできたいぼは人目につきやすく、気になるもの。特に薄着の季節は悩みのタネです。
首まわりにいぼをつくらない、増やさないためには「たかがいぼ」と放っておかないこと。まずは衣服やアクセサリーの摩擦を避けて紫外線対策をしっかりすることが第一です。そして、少しでも気になる場合は迷わず専門医に相談しましょう。
また、患部に痛みやかゆみがある、いぼが急に大きくなった、あるいは変色してきた、膿が出るなどの症状がある場合はすぐに皮膚科を受診しましょう。