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技術力と想像力で、求められる“当たり前の品質”を常に更新。
「今の時代は、品質がきちんと担保されているのが当たり前。以前に比べて、お客さまがより厳しい目線で品質を求めている中で、さらに上を目指して“当たり前の品質”を常に更新していかなければなりません」。ビューティケア研究所第一研究部で品質管理に携わるAさんは、真摯なまなざしで語ります。
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マイナスをゼロに戻し、プラスに変えていくために。
入社以来、品質管理の仕事に携わってきたAさんいわく、「私たちの仕事を一言でいうと、品質を追求し続けること」。とはいえ、その業務内容は一言では表せないほど多岐に渡っています。
原料一つひとつが製品の品質に影響するため、規格項目をクリアしているか、不純物が含まれていないかなど、すべての原料をミクロやマクロのさまざまな視点でチェック。また、製品の安定性を確認するため、さまざまな温度・湿度・光などの条件下でも、製品の有効性や衛生面に問題が生じないか、数ヶ月かけて検証します。
試作段階での問題点や、上市した後の工場での生産トラブル、お客さまからの問い合わせなど、何か問題があった時に原因を究明するのも、品質管理の仕事の一つ。原因成分を徹底して追求し、その結果をフィードバックすることで、処方の改善や品質管理体制の強化につなげています。
「原因成分を突き止められた時は、やはり達成感がありますね。一つの分析機器だけではなかなか原因がわからないことが多いのですが、複数の機器を駆使して測定したデータをパズルのように1ピースずつつなぎ合わせて、ついにわかった!という時にはちょっとした興奮や喜びがあります。その結果が処方の改善につながっていくのは、とてもうれしいことですね」
このように原因を究明してフィードバックしていくことを、「マイナスをゼロに戻し、さらにプラスにする」とAさんは表現します。
「製品に関する問題点は、もちろんお客さまにとってマイナスですが、原因を明らかにしてマイナスをゼロに戻すだけでなく、お客さまの声を生かして処方を改善することで、より良い品質へと向かっていけるはずです。そうやってマイナスをプラスに変えていきたいという思いで、日々仕事に取り組んでいます」
情報を集め、想像力を働かせて、戦略的に分析する。
一般向け商品からプロフェッショナル向け商品まで、クラシエのあらゆるブランドの品質管理に関わっているAさん。プロ向けの商品は、サロンや宿泊・温浴施設などさまざまな環境下で使用されるため、一般向けと違って多様な状況を想定して分析を行う必要があると言います。
「ただ闇雲に分析をしても効率が悪いですから、想像力を働かせて使用場面を推測し、どの機器を使ってどのような測定をするべきか、戦略を立てながら分析を進めていきます。使用場面や保管状況といった背景を知っておくために、各部署の担当者とコミュニケーションを取って、できる限り詳しい情報を得ることも大事です」
社内メンバーとのスムーズな連携を図るため、Aさんは直接会って話す機会を大切にしています。
「メールや電話だけでなく、できるだけ直接会って現物を見ながら話すように心がけています。書面だけでは得られない情報や、現物を見ないとわからないこともありますから。普段から、研究所内の各グループはもちろん、本社の品質保証部門や技術部門、工場の品質部門など、部署や事業所を越えてやりとりをしながら仕事を進めています。問題が解決して各担当者から感謝の言葉をもらえると、やっぱりうれしいですしやりがいを感じますね」
Aさんの言葉から、日々丁寧にコミュニケーションを重ねながら、品質管理に向き合い続けている姿が伝わってきます。最後にAさんは、クラシエ製品の品質への思いを、こんなふうに語ってくれました。
「品質管理はあまり光を浴びることのない地道な仕事ですが、お客さまの信頼を獲得し、維持していくためには必要です。クラシエは、独自で培ってきた技術によって高い品質を達成できている。それは私たちが自信を持って言えることではないかと思います。これからも技術の向上に努め、クラシエの品質を常に更新していきたいですね」





