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関わるすべての人から、長く愛され続ける商品を目指して。
「たとえばホテルを選ぶ時、アメニティを基準に選ぶわけではないですよね。でも、泊まったホテルのアメニティの使い心地がすごく良かったらうれしくなりませんか?」
そう語るのは、ホテルや温浴施設向けのブランド、ジーラの商品開発に携わってきたSさんです。
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どんな空間にもなじんで特別感を演出する、独自の世界観
「たとえばホテルを選ぶ時、アメニティを基準に選ぶわけではないですよね。でも、泊まったホテルのアメニティの使い心地がすごく良かったらうれしくなりませんか?」
そう語るのは、ホテルや温浴施設向けのブランド、ジーラの商品開発に携わってきたSさんです。
特別感や非日常感が味わえるようなアメニティを提供したい。クオリティの高いアメニティがあれば、お客様の満足度が上がり、施設の価値向上やリピートにもつながるはず。そんな思いを胸に、2012年にジーラを立ち上げました。
オリエンタルな独自の世界観を表現しているジーラ。このコンセプトが生まれた背景には、どんな空間にも違和感なくなじむようにという配慮があります。
「施設によって和洋さまざまなテイストの浴室がある中で、多くの施設に置いていただける商品にするためには、どんな空間にもなじめるような世界観を提案する必要があります。さらに、ただなじむだけでなく、非日常感も演出できるようなアメニティを考え抜いた結果、東洋と西洋の文化が混じり合う、オリエンタルというコンセプトにたどり着きました」
Sさんが特にこだわったのは香り。オリエンタルアロマと名付けたジーラの香りは、男性にも女性にも心地よく使ってもらえるものを目指して試行錯誤を繰り返して完成しました。
「最近ではユニセックスなコスメなども登場していますが、当時の化粧品やシャンプーは男性用、女性用と分かれている場合がほとんどでした。あまり女性的な印象の香りだと男性は使いづらいだろうということで、研究所の香り専門の担当者とディスカッションしながら作り上げました」
「心地よい」という感覚は、そもそも性別で分けられるものではないはず。ホテルや施設を利用した時、男女問わず心地よく使えるアメニティが用意されていたら、その空間に誰もが迎え入れられているようで、うれしい気持ちになれそうです。
さらにSさんは、商品の形状と色にも施設向けブランドならではのこだわりがあると続けます。
「浴室は温かみのある色味の照明が使われることが多いですが、商談の場は蛍光灯の部屋がほとんどですよね。最近はLEDの照明もありますので、どんな照明でも商品がきれいに見えるようにしっかりと検証しています」
さまざまな工夫を凝らした、現場にやさしい商品づくり
ジーラは施設専用ブランドであるため、メーカーから代理店、さらに施設オーナーへと、何人もの手を渡って実際に使う生活者のもとに届きます。そのためSさんは、商品に関わるあらゆる人たちの立場に寄り添いながら、ものづくりに取り組んでいます。
「まずは代理店のセールスの方に売っていただくところから始まるので、その方たちが伝えたくなる、商談したくなるような、他の商品には似ていない独自の価値を提供することを心がけてきました」
さらに、施設で掃除やメンテナンスをする人たちのための工夫も凝らされています。
たとえば、シャンプー、コンディショナー、ボディソープの詰め替えの際に、詰め間違いが起きにくいようなパッケージや、充填をスピーディーに行うための容器の仕組みなど、メンテナンスのしやすさも考えられています。
「これからも商品の独自の価値や個性を表現しながら、使う人にとっても伝える人にとっても飽きのこないもの、長く使っていただけるものを目指していきたいです。今の時代の気分を捉えて、世界観を刷新しつつ新鮮さを保っていきたいですね」
