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メンズブランドの先駆けとして、常に進化し続ける。

「サロンの方たちと腹を割って話すことを大切にしています」
そう語ってくれたのは、長年にわたってバサラの商品開発に携わっているAさん。まっすぐな言葉から、現場と真摯に向き合う姿勢が伝わってきます。

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腹を割って正直に話せる関係性から、ヒントが生まれる

「サロンの方たちと腹を割って話すことを大切にしています」
そう語ってくれたのは、長年にわたってバサラの商品開発に携わっているAさん。まっすぐな言葉から、現場と真摯に向き合う姿勢が伝わってきます。

Aさんがバサラの担当になったのは、自身が40代前半の頃。30~50代の男性をメインターゲットとするブランドのまさに中心世代として、自分たちが使いたいと思える商品を作るという視点を持ちながら、サロン現場で働く同世代の声もものづくりに反映してきました。

その取り組みの一つが「チームバサラ」。30~40代の次世代サロンオーナーが集まり、バサラの商品開発や販促活動に一緒に取り組んでいます。チームのメンバーは、世界大会でチャンピオン経験を持つスタイリストなど、これからの理美容業界を担っていくような人たち。第一線で活躍する技術者ならではの視野の広い発想から、開発者が予想もしなかったフィードバックもあるそうです。

「チームの皆さんと話していると、そんな使い方もできるんだ、こういう勧め方もあるんだ、という新たな発見があって、開発のヒントを得ることが多いですね。もちろん現場の声の中には、商品として実現できることもあれば、商品化は難しいと思うような発想もあります。それでも、とにかく率直な意見を聞くようにしていますし、私もできること、できないことは正直に話しています。良いことばかりを言っていても意味がないですから。お互いに腹を割って話せる関係づくりを心がけていますね」

関わる人たちの意見を大切にしている」と話すAさん。サロン現場の声を研究者に伝え、ディスカッションを重ねていく

Aさんいわく、「商品開発の仕事は人と人をつなぐパイプ役」。サロン現場の声を拾い、その声を翻訳して研究者に伝えるのが役割だと語ります。

「思うように進まないこともたくさんありますし、より良い形にするにはどうしたらいいんだろうと日々葛藤しています。そんな中でサロンの方から、『現場に寄り添ってくれている』という言葉をかけていただいた時はうれしかったですね。自分にとっては当たり前のことをしているだけですが、そう言っていただけると励みになりますし、やっていて良かったなと改めて感じます」

バサラが先駆けとして取り組んできた一つが、ニオイケア。クラシエの強みである機能性香料(ニオイを包み込んで抑える技術)が採用されている

より良い形を目指して、ブラッシュアップを重ねていく

バサラはサロン流通初のエイジングケア(年相応のケア)に着目したメンズコスメとして、2010年にスタート。当時はメンズスキンケアがまだそれほど定着していない時代でしたが、男性の美容意識の高まりと共に市場を拡大し、この分野のパイオニアとして走り続けてきました。

「クラシエの得意分野であるスキンケアから始まり、スカルプケア、スタイリングといったカテゴリも徐々に増やして、トータルメンズブランドとして成長してきました。ブランドに携わる全員が、メンズブランドの先駆けとしての誇りを持って取り組んでいます」

ブランドに長年携わってきたAさんは、商品リニューアルも何度か手がけてきました。

「バサラのデザインはかっこいいねとお褒めの言葉をいただくことが多いので、リニューアルの際はプレッシャーが大きいですね。前よりかっこ悪くなったとは言われたくないですから(笑)。消費者を良い意味で裏切りたい、予想を超えたいという気持ちで取り組んでいます。中身もパッケージデザインもブラッシュアップを重ねながら、常に進化しているのがバサラというブランドだと思います」

大人の男性向けという変わらないコンセプトはありながらも、時代に合わせて型にはまらず変化してきたことが、バサラが支持されている一つの理由なのでしょう。

「これまで積み重ねてきたもの、お客様に支持されてきたものは継続しながら、改善が必要なところがあれば素直に受け止めて、より良い形へと進化し続けていきたいです。これからも時代に合わせて新たなバサラを目指していきたいですね」

「男らしさ」の解釈など、社会のジェンダー観が多様になりつつある中、10年後、20年後のバサラはどのように変化していくのでしょうか。デザインのイメージが大胆に変容することもあるかもしれません。進化し続ける「新たなバサラ」の姿を想像してワクワクした気持ちになりました。

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