かぜ
公開日:2021年03月16日最終更新日:2025年06月20日
目次
あなたのかぜの症状をチェック!
なかなか治らないかぜに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。この記事ではかぜに悩んでいる方へ向けて、かぜのときのせきの種類や原因、おすすめの漢方薬を紹介します。かぜのメカニズムを理解して、快適な日常を過ごせるようにしましょう。
かぜのひきはじめ、頭痛、肩こりのある方に
熱があって、体がゾクゾクするタイプ

こんな症状に心当たりはありませんか?
- 熱がある
- さむけがある
- 背筋がゾクゾク、ブルブルする
おすすめの漢方処方
「クラシエ」漢方葛根湯エキスFC錠
第2類医薬品
葛根湯(かっこんとう)
体力中等度以上のものの次の諸症:感冒の初期(汗をかいていないもの)、鼻かぜ、鼻炎、頭痛、肩こり、筋肉痛、手や肩の痛み
かぜのタイプ
せきとは
せきは、気道に入ってきた異物やたんを外に出す、体の防御反応です。のどの粘膜に細菌やウイルス、花粉などの異物が侵入すると、その刺激が脳のせき中枢に伝わり、反射運動としてせきが出ます。また、のどの粘膜に異物が付着すると、ウイルスなどの異物を排除しようとして、粘膜から粘液が分泌されて、たんになります。たんが増えるとそれを排出するためにせきが出ます。
気道に炎症を起こした場合、たんの粘り気が増し、さらにのどの線毛のはたらきが弱くなるので、たんがのどにからみつきます。
たんがからむ「湿ったせき」は、異物を排出しようとするものなので無理に止めないほうがよいと言われています。
逆に、「からぜき」と言われる、たんが少なかったり切れにくかったりするせきは繰り返すことが多く、体力を消耗しやすいので早めに止めたほうがよいと言われています。
せきを鎮める成分
のどの粘膜に細菌やウイルスが感染して炎症が起こると、その刺激が脳の「せき中枢」に伝わり、反射的にせきが出ます。西洋薬のせき止め薬の「鎮咳成分」は大きく分けて、「せき中枢」にはたらいてせきを鎮める「中枢性鎮咳成分」と、交感神経をはたらかせて気管支を広げることによって呼吸をラクにする「気管支拡張成分」があります。
一方、漢方には鎮咳去痰作用のある処方がありますが、「からぜき」か「たんを伴う」か、「たん」が「薄い」か「濃い」か、「せき」が多いのは朝と夜どちらかに着目して、体力によって使い分けます。
せきに効果的な漢方薬を、具体的に見ていきましょう。
「半夏厚朴湯」は、のどや食道などに何か詰まった感じがするようなせきやしわがれ声に効果を発揮します。
「麦門冬湯」は気道粘膜に水分を与える作用があり、たんの切れにくいせきや、のどが乾燥してからぜきが止まらないという症状に適しています。

