一般的に「のどの渇き」に使われる漢方薬
【漢方薬名解説】
白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
公開日:2026年3月17日最終更新日:2026年3月17日
目次
水分を摂っても口が渇き、ねばつく、喋りづらい場合におすすめの漢方処方「白虎加人参湯」
“口渇”とは「のどが渇いて水分を欲する」状態を指し、西洋医学ではドライマウス(口腔乾燥症)と呼ばれることもあります。“口渇”が生じると、水分を摂っても口の中がカラカラになる、ねばつくといった状態になり、唾液が少なくなることで口臭が強くなる場合もあります。さらには口の中が乾燥して喋りづらい、乾いた食べ物が食べにくいといった困りごとにつながることも。
「白虎加人参湯」は、漢方の古典といわれる中国の医書『傷寒論[ショウカンロン]』に収載されている薬方で、体に熱をもち、顔がほてり、汗が出て、飲み物を摂っても口が渇くような場合の口やのどの渇きに用います。主薬である「石膏」をはじめ、「知母」(ちも)「粳米」(こうべい)「人参」「甘草」といった5つの生薬から構成されます。 これらの生薬には体の熱を冷まし渇きを鎮めるはたらきがあります。 体を潤すことでのどの渇きのほか、ほてりや皮膚のかゆみにも効果があります。
なお、ほかの医薬品を服用している場合、その医薬品の副作用によって口の渇きが生じることがあるため、かかりつけ医や薬剤師への確認が必要です。また、長期間にわたって口の渇きを感じたり、そのような症状が我慢できない場合は何らかの疾患が隠れていることがあるため、医療機関の受診を検討する必要があります。
効能・効果
体力中等度以上で、熱感と口渇が強いものの次の諸症:のどの渇き、ほてり、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ
配合生薬(成分・分量)
成人1日の服用量3包(1包1.0g)中、次の成分を含んでいます。
白虎加人参湯エキス(1/2量)…1,300mg
(チモ2.5g、セッコウ7.5g、カンゾウ1.0g、コウベイ4.0g、ニンジン0.75gより抽出。)
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。
成分に関連する注意
本剤は天然物(生薬)のエキスを用いていますので、顆粒の色が多少異なることがあります。
用法・用量
次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。
| 年齢 | 1回量 | 1日服用回数 |
|---|---|---|
| 成人(15才以上) | 1包 | 3回 |
| 15才未満7才以上 | 2/3包 | |
| 7才未満4才以上 | 1/2包 | |
| 4才未満2才以上 | 1/3包 | |
| 2才未満 | 1/4包 |
用法・用量に関連する注意
(1)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
(2)1才未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させてください。
注意点・副作用
使用上の注意
- してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)
次の人は服用しないでください
生後3カ月未満の乳児 - 相談すること
- 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
(1)医師の治療を受けている人
(2)妊婦又は妊娠していると思われる人
(3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)
(4)胃腸虚弱で冷え症の人
(5)高齢者
(6)次の症状のある人
むくみ
(7)次の診断を受けた人
高血圧、心臓病、腎臓病 - 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
消化器 食欲不振、胃部不快感
まれに下記の重篤な症状が起こることがある。
その場合は直ちに医師の診療を受けてください。偽アルドステロン症、ミオパチー 手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。 - 1カ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
- 長期連用する場合には、医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
- 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
保管及び取扱い上の注意
(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わります。)
(4)使用期限の過ぎた製品は、服用しないでください。
(5)1包を分割した残りを服用する時は、袋の口を折り返して保管し、2日を過ぎた場合には服用しないでください。
製品情報
水分を摂っても渇き口がねばつく、喋りづらい
「クラシエ」漢方白虎加人参湯エキス顆粒
第2類医薬品
白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)
体力中等度以上で、熱感と口渇が強いものの次の諸症:のどの渇き、ほてり、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ
一般的に「のどの渇き」に使われる漢方薬
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よくある質問
一方で、ほてりの他に、足腰がだるく疲れやすい、頻尿・排尿困難などの排尿障害、むくみやすいなどの症状がある方には「知柏地黄丸」が適しています。
このほか、体質によっては、水分が上手く口まで巡らないために口の渇きを感じることや、加齢によって体内の水分量が減少することで口の乾きを感じることがあります。このような場合は、体質によって現れるほかの症状にも着目して適切な漢方薬を選ぶ必要があります。

