咳や痰が辛そうなお子様に 杏仁フルーツポンチ 最終更新日 2017年09月25日

杏仁フルーツポンチ

momo

痰や咳をやわらげる杏仁を利用して、お子様の大好きなデザートを作りましょう。旬の新鮮な果物には、様々なビタミン類や食物繊維、ポリフェノールなどがいっぱいです。また、この杏仁フルーツポンチには、杏仁豆腐だけでなく杏仁ミルクが入っていますので、喉に優しくつるりと食べられます。さらにひと手間かけて飾り付けの工夫をすることで、体調が悪い時にも楽しく食べてもらえると思います。

材料(1人分)

  • 牛乳400ml
  • 杏仁霜小さじ2
  • 砂糖(杏仁用)大さじ4
  • 寒天(粉)3g
  • 白玉粉20g
  • 砂糖(白玉用)小さじ1
  • 季節の果物(りんご・キウイ・
    ブドウ・ブルーベーリーなど)
    適宜

作り方

  1. 鍋に牛乳、杏仁霜、砂糖をいれて火にかけて砂糖を溶かす。
    半分は別の器に入れて冷やし、杏仁ミルクを作っておく。
    残り半分は寒天を入れて2分ほど火にかけて寒天を溶かし、型に入れて冷やす。
  2. 白玉粉に少量ずつ水を加えながら耳たぶほどの硬さに練り、
    砂糖小さじ1を加えてさらに練り、小さなお団子状にする。
    沸騰した湯にお団子を1つずつ入れ、浮き上がってきたら氷水に取る。
    ※お団子をピンクにするには、生のビーツ(10gほど、分量外)を
    すり下ろした汁を白玉粉に混ぜ、そこに水を加えて耳たぶ程度の硬さにします。
    ビーツがなければイチゴやニンジンなどで色を付けても。
  3. 季節の果物を型でくり抜いたりして可愛らしく成型する。
    で作った杏仁豆腐をひし形などにカットする。
  4. を器に盛り付けて、で冷やしておいた杏仁ミルクをかける。

飾り付けのポイント

飾り付けのポイント白玉の丸い形と、ブルーベリーやブドウなど丸い果物を多めにすることで可愛らしく仕上がります。ひと手間かけて、白玉をピンクにするのもいいでしょう。旬の果物を好きな形に型抜きしてもお子様に喜ばれると思います。今回はキウイフルーツを星型にしました。

薬膳のポイント…杏仁

杏仁(あんにん)豆腐で知られる杏仁は、
生薬では杏仁(きょうにん)と呼ばれます。
痰や咳をやわらげて、消化不良を改善し、
便通を促すと言われます。香りが似ているため、
杏仁の代わりにアーモンドパウダーを使用することも。
アーモンドに痰や咳をやわらげる作用は少ないですが、
体力をつけたい時などには、栄養価が高い
アーモンドパウダーを使用してもいいでしょう。

〈文章・料理監修〉
薬膳料理研究家 谷口ももよさん

薬膳料理研究家、東洋美食薬膳協会代表理事、全日本薬膳食医情報協会常任理事。薬膳料理教室「Salon de Maman(サロンドママン)」主宰。「健康は日々の食卓から」と「美食同源」をテーマに、身近な食材で簡単で美味しい薬膳レシピの提案。2015年、料理本のアカデミー賞といわれるグルマン世界料理本大賞にて、『身近な10の食材で始める薬膳ビューティレシピ』が健康料理部門にてグランプリを受賞。2017年も、著書『ベジ薬膳』がグルマン世界料理本大賞・ダイエット料理部門でグランプリを受賞する。