ハトムギ

生薬名

薏苡仁(よくいにん)

ハトムギ

生薬名

薏苡仁(よくいにん)

五味
五性
帰経 脾・胃・肺

食材に期待される効果

ハトムギは体の中の余分な水分や老廃物を外に出す働きがあります。胃腸の調子を整えるため、便秘や下痢などにも利用されます。体の中の余分な熱を抑える作用があるため、肌荒れやシミなどにも向いています。

食べ方のヒント

乾燥したハトムギはそのまま食べることができます。また、ハトムギ茶は手軽に利用することができるため、湿気の多い日や雨の日に利用するといいでしょう。

おすすめの時期

梅雨・湿気の多い日

この食材が生薬として使われる場合

薏苡仁(よくいにん):体の中の余分な水分を外に出し、血の流れをよくし、肌を潤す作用があります。また、イボをとる効果もあります。体の中の湿気をとりのぞくため、関節痛にも利用されます。※脂漏性角化症(老人性のいぼ)の効能はありません。

用語解説

食べ物の味を、酸・甘・辛・苦・鹹の5つに分けています。五味は五臓(肝・心・脾・肺・腎)と深く関係しており、味(味覚)とともに作用も表しています。

食材には、体を温めるもの、体を冷やすものなどがあります。漢方では、これを熱性・温性・平性・涼性・寒性の5つに分けています。体が冷えているときは熱性・温性を、体に熱がこもっているときは、涼性・寒性を、どちらでもないものを平性というように、それぞれの体質に合わせた食材を選ぶことができます。

帰経は五味と臓腑の関係を現したものです。例えば、甘は脾と胃が関係あります。脾が弱っているときは、甘味の食材が適しています。帰経は五行色体表から読み取っていくことができます。帰経が理解できれば、自分の体質に合わせた食事などを知ることができます。