かぜを早く治すためのひきはじめのひきはじめ研究室

葛根湯のお話。「煎じ薬とエキス剤」の違い、「細粒、顆粒、錠剤」の違いは? 葛根湯のお話。「煎じ薬とエキス剤」の違い、「細粒、顆粒、錠剤」の違いは?

かぜのひきはじめに有効な葛根湯。一口に葛根湯といっても、煎じ薬やエキス剤など色々な剤形の葛根湯があるんです。ここでは、どのような種類の剤形があるのかをみていきましょう。

「煎剤」と「エキス剤」は何が違うの?

「爪の垢を煎じて飲む」ということわざを聞いたことがある方は多いと思います。 「煎じる」とは、水などで煮出すことを指しますが、漢方薬は元来、複数の生薬を水などで煮出し、その薬液をそのまま飲むことで服用していました。「煎じて飲むお薬」なので、「煎剤(煎じ薬)」と呼ぶわけです。なお、葛根湯の煎じ薬では、一般的に、葛根湯を構成する7種類の生薬1日分を500~600mL程の水で煮出したものを3回にわけて服用します。
煎剤は、生薬を直接煮出すので、その際に出る香りが体に与える影響も効果として期待できるほか、液体として成分が溶け出した状態で服用するため、体に吸収されやすいといった特徴をもっています。個人で煎じるのは、生薬を煮出す手間がかかるほか、携帯性が悪い、といったデメリットがあるため、市販の葛根湯では、味を調整した液体タイプが販売されています。

煎剤」と「エキス剤」は何が違うの?また、現在は、手軽に服用できて、携帯にも便利なエキス剤というものが数多く販売されています。エキス剤は、煎剤を濃縮し、さらに乾燥させて粉末状にしたものをいいます。煎剤をドリップコーヒーにたとえるのであれば、エキス剤はインスタントコーヒーといえるでしょう。安定した品質を確保でき、携帯性などもあって便利なため、市販されている一般用医薬品の葛根湯は、大部分がエキス剤を加工したものとなっています。

「細粒」、「顆粒」、「錠剤」は何が違うの?

製法の違いだけでなく、薬の形によってもいくつかの種類があります。細粒と顆粒は、簡単にいうと粒の大きさによって分類されます。粉の粒が小さいものが細粒、比較的大きいものが顆粒だと覚えていただければよいと思います。錠剤は、粉をタブレット状にしたもの。

「細粒」、「顆粒」、「錠剤」は何が違うの?使い分けはさまざまですが、たとえばお子様や高齢者のように飲み込むことが難しい方には細粒や顆粒を使ったり、細粒や顆粒が苦手な方は錠剤を使ったりするとよいですね。
また、葛根湯をはじめ、漢方薬は味やにおいが独特なものが多いため、錠剤をコーティングして味・においをマスキングしたフィルムコーティング錠や糖衣錠も販売されています。

このように、葛根湯だけでみてもたくさんの種類があります。使いやすさや飲みやすさの点から、ぜひご自身に合ったものをみつけてみてください。