漢方薬名解説

一般的に「女性の悩み」に使われる生薬製剤

四物血行散(しもつけっこうさん)

目次

朝起きられない低血圧、体がだるい方向けの漢方薬「四物血行散」

「四物血行散」は、血行障害を改善する「四物湯」がベースになっていて、血液の循環を整え、低血圧や、婦人科系のさまざまな症状を改善させます。また、血行不良の方は、水分代謝異常を伴うことが多いため、茯苓、白朮を加味し、胃腸への負担も同時に軽減する処方となっています。とくに、倦怠感やめまいといった貧血症状のある人に適しています。

効能・効果

貧血に伴う全身倦怠、低血圧、月経異常、婦人科諸疾患に起因する神経症状(めまい、のぼせ、耳鳴、頭痛、不眠、憂うつ症、不安感)、子宮出血、産前産後及び妊娠による貧血、妊婦の強壮、産婦の強壮

配合生薬(成分・分量)

成人1日の服用量3包(1包1.5g)中、次の成分を含んでいます。
下記生薬より抽出したエキス…4.62mL(固形物として0.30g)
(ジオウ・シャクヤク各0.25g、センキュウ・トウキ各1.50g)
シャクヤク末0.20g、ビャクジュツ末・ブクリョウ末各2.00g


生薬ファイル

成分に関連する注意

本剤は天然物(生薬)を用いていますので、製品により色が多少異なることがあります。

用法・用量

次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。

年齢1回量1日服用回数
成人(15才以上)1包3回
15才未満12才以上2/3包
12才未満7才以上1/2包
7才未満4才以上1/3包
4才未満服用しないこと

用法・用量に関連する注意

小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。

注意点・副作用

使用上の注意
  • 相談すること
    1. 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
      (1)医師の治療を受けている人
      (2)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)
      (3)胃腸の弱い人
      (4)下痢しやすい人
      (5)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人
    2. 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
      皮膚発疹・発赤、かゆみ
      消化器胃部不快感、食欲不振、腹痛
    3. 服用後、次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
      下痢
    4. 1カ月位(子宮出血に服用する場合には1週間位)服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください

保管方法

(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わります。)
(4)使用期限のすぎた商品は、服用しないでください。
(5)1包を分割した残りを服用する時は、袋の口を折り返して保管し、2日をすぎた場合には服用しないでください。

製品情報

【四物血行散】

四物血行散 第3類医薬品

生薬製剤「四物血行散」の詳細情報を見る
朝起きられない、立ちくらみなどの低血圧、体がだるい方におすすめの漢方薬です。


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よくある質問

Q 「四物血行散」は、どのような目的で使われる処方ですか? 商品の詳細な情報を教えてください。
A 医薬品の「四物血行散」は、血行を促し、倦怠感の伴う低血圧、立ちくらみなどを改善します。
Q この商品は効能・効果に「低血圧」とありますが、血圧を上げるはたらきはありますか?
A ありません。不足した栄養を補い、血液を改善することで症状を対処します。
Q 散剤の医薬品の飲みやすい服用方法はありますか? ポイントを教えてください。
A 水と一緒に飲みますが、口の中に少し水を含んでおいてから飲むと、飛散せず、むせずに飲むことができます。