一般的に「女性の悩み」に使われる生薬製剤
四物血行散(しもつけっこうさん)
目次
「四物血行散」はこんな方に!
低血圧タイプ
「貧血に伴う全身倦怠、低血圧がある方」
例えば・・・
- 低血圧の方
- 貧血気味で倦怠感がある方
- 顔色が悪くめまいがある方
- 朝起きられない方
「四物血行散」はどんなふうに効くの?
「四物血行散」は、血行障害を改善する「四物湯」がベースになっていて、血液の循環を整え、低血圧や、婦人科系のさまざまな症状を改善させます。また、血行不良の方は、水分代謝異常を伴うことが多いため、茯苓、白朮を加味し、胃腸への負担も同時に軽減する処方となっています。とくに、倦怠感やめまいといった貧血症状のある人に適しています。
配合されている生薬は?
- 地黄(じおう)
- 当帰(とうき)
- 芍薬(しゃくやく)
- 川芎(せんきゅう)
- 茯苓(ぶくりょう)
- 白朮(びゃくじゅつ)
漢方的考え方で女性の悩み(低血圧)を分析
低血圧とは、心臓のポンプが血液を身体に送り出す力が弱いなどによって、血圧が上がらない状態です。
低血圧には、大きく分けて以下の2種類があります。
本態性低血圧症
全身の倦怠感、疲労感、めまい、頭痛、耳鳴り、不眠、肩こり、動悸、食欲不振、朝起きられない、立ちくらみ、胃のもたれ、冷え症など、さまざまな不定愁訴や自覚症状があるもの。
起立性低血圧
寝ていた状態から急に起き上がったようなとき、血圧が急に低下して立ちくらみ、めまいの症状を起こす状態のもの。
血圧が低いと、全身の細胞に血液がうまく循環せず、細胞に栄養や酸素が十分に行き渡らないため、臓器機能の低下による症状が現れます。
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漢方薬での女性の悩み(低血圧)の治し方
西洋医学では、低血圧の場合、強心剤、血管収縮剤、輸液、高カロリー食、CO2吸入療法などの対症療法が行われます。
一方、漢方では、低血圧の症状で考えます。血虚とは身体の栄養や血液の「血(けつ)」が足りず、さらに「気」も不足しているため、血液の循環がうまくいっていない状態です。また、不定愁訴など不快な症状が現れやすくなります。漢方では「血(けつ)」の状態に着目し、補血薬を中心に血液の循環を促すことで低血圧に対処していきます。
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