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女性の尿トラブル、


その原因と対策について

~頻尿、残尿感、尿漏れ、排尿痛~

この記事の要約

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くしゃみをした時の尿漏れや、急な尿意に悩んでいます。女性特有の原因はあるのでしょうか? また、恥ずかしくて相談しにくいのですが、自分でできる対策はありますか?

回答者の画像

女性は尿道が短く、加齢や出産による「骨盤底筋」の緩みの影響を受けやすいため、尿トラブルは多くの方が抱える共通の悩みです。適切に向き合えば改善が期待できるので、まずは原因を知ることから始めましょう。本ページでは以下を解説します。
・主な原因: 骨盤底筋の筋力低下、冷え、膀胱炎など
・よくある症状: 腹圧性尿失禁(漏れ)、過活動膀胱、残尿感
・自分でできる対策: 骨盤底筋訓練、膀胱トレーニング、生活習慣の改善
まずは、ご自身の症状がどのタイプに当てはまるかチェックすることから始めてみましょうう。

60歳以上の8割弱の方が、何らかの尿トラブルを抱えていることがわかっています。一方、医療機関への受診は男性の方が多く、女性にとって尿トラブルは相談しにくい体の悩みのひとつで、ひとりで悩んでいる方も少なくありません。ここでは、女性の排尿機能の特徴を解説し、女性に多く見られる尿トラブルの症状や原因、さらに具体的な頻尿対策についてご紹介していきます。


出典:女性下部尿路症状診療ガイドライン[第2版]4. 4女性下部尿路症状の疫学

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頻尿や残尿感はなぜ起こる?
女性の尿トラブルの基礎知識

女性に多い尿トラブルはなぜ起こるのでしょうか。尿トラブルが起こる女性特有の排尿機能の特徴と、主な尿トラブルの原因について説明します。

女性の排尿機能は
どんな仕組み?

女性の尿道は
男性より短いことが特徴です

女性の排尿機能の仕組みは、男性の尿道の長さが約15cmから20㎝あるのに対し、女性の尿道の長さは約3cmから4cmと短く、膀胱の出口から尿道の途中部分まである内括約筋と外括約筋によって排尿をコントロールされています。尿道が短いことから、どうしても尿道口から細菌が入りやすく体の抵抗力が弱まっていると膀胱炎などが現れやすくなります。また、女性の場合、加齢、妊娠・出産にともない、骨盤を支える骨盤底筋が緩みやすく、膀胱や尿の通り道を圧迫しやすいことや、膀胱から尿の出口までまっすぐ下りていることから尿が漏れやすい構造といえます。

女性の排尿機能はどんな仕組み?

女性に多い
尿トラブルの原因

尿トラブルが、病気の症状の場合や、生活習慣やストレスが関わっている場合があります。女性の尿トラブルの原因について説明していきましょう。


病気が原因の場合(過活動膀胱、膀胱炎など)

女性の尿トラブルの原因となる主な病気として、過活動膀胱、膀胱炎などがあげられます。 過活動膀胱は、尿が十分にたまっていないのに、膀胱が急に収縮する病気です。骨盤底筋のゆるみや加齢で排尿のメカニズムがうまく働かなくなくなって起こることが多いですが、脳や神経の病気で膀胱のコントロールができなくなって起こる場合や、原因不明の場合もあります。 膀胱炎は、細菌が尿の出口から尿道を逆行して膀胱に入り感染が起きて、膀胱の粘膜に炎症が起こる病気です。女性は、その泌尿器の構造により膀胱炎になりやすく、繰り返すことも多くあります。 そのほか、女性特有の病気として、骨盤臓器脱は骨盤内の臓器を支える骨盤底筋群がゆるんで、膀胱、子宮、直腸などが下がって膣から出る病気です。また、子宮筋腫は子宮内の壁に良性の腫瘍が出来る病気ですが、大きくなると膀胱や尿道を圧迫することがあります。

病気が原因の場合(過活動膀胱、膀胱炎など)

生活習慣が原因の場合

女性の尿トラブルの原因となる生活習慣として、水分の摂り過ぎ、体の冷え、肥満、座っている時間が長い、便秘、睡眠不足などがあげられます。 最も多いのは、水分の摂り過ぎやカフェイン・アルコールの入った飲み物で、尿の量が増えているケースです。体の冷えは、骨盤や膀胱周辺の血流が悪くなることで膀胱が過敏になり尿意を感じやすくなります。また、肥満は尿トラブルの大きいリスクのひとつで、お腹周りの脂肪で腹圧が高くなること、膀胱や骨盤底筋に負担がかかることや内臓脂肪でホルモンバランスが変化することなど、排尿機能に対してさまざまな影響があることが分かっています。さらに座っている時間の長い生活も、骨盤底筋の血流が悪くなり筋力が低下することで尿トラブルが起こりやすい生活習慣といえます。

生活習慣が原因の場合

ストレスが原因の場合

排尿の仕組みは脳や自律神経で制御されていますが、強い不安やストレスでバランスが崩れると、排尿機能に問題はないにもかかわらず、急に膀胱の収縮が促されて、頻尿や尿意切迫感など過活動膀胱と似た症状につながります。ストレスが原因の尿トラブルは女性に多く見られ、夜間やストレスがなくなると症状が消える傾向があります。また、尿トラブルのほかに、下腹部や骨盤が圧迫されるような感覚や胃腸症状をともなうことも少なくありません。

ストレスが原因の場合

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女性に多い尿トラブルの特徴

女性に多い尿トラブルの症状には、頻尿、残尿感、尿漏れ、排尿痛、尿が出にくい・勢いよく出ないなどがあり、女性は男性よりも「尿漏れ」などの
尿トラブルが多い傾向です。

前述の通り、女性は男性よりも尿道が短いことから膀胱炎や尿漏れなどを起こしやすく、日本泌尿器科学会の調査によると40歳以上の女性の約40%以上が尿漏れを経験しているようです。 ここでは、女性に多い尿トラブルの症状やその特徴、それぞれの尿トラブルが起きる具体的な原因について解説します。

女性に多い尿トラブル

頻尿・トイレが近い

トイレに行ったばかりなのにすぐにまた行きたくなる症状が頻尿です。

1日に何度もトイレに行くことになるため、作業や仕事に集中できなかったり、外出中も常にトイレの場所が気になったりして、生活の質の低下につながってしまいます。 頻尿が起こる病気として、男女関係なく多いのは「過活動膀胱」。過活動膀胱になると自分の意思と関係なく膀胱が収縮し、急に排尿したくなってしまいます。また女性の場合、膀胱炎や子宮筋腫、骨盤臓器脱などが原因で頻尿が引き起こされる場合もあります。

頻尿の原因となる主な生活習慣として、水分の摂り過ぎや、カフェイン、アルコール、利尿作用のある薬で尿量が増えることがあげられます。また、睡眠障害があると目が覚めるたびにトイレに行きたくなり、排尿の回数が増えることもあります。

頻尿の原因や対策についてはこちらのページでも詳しく解説しています。
> 「頻尿とは」
> 「夜間頻尿とは」

残尿感

トイレに行ってもスッキリしない症状が残尿感です。

実際に膀胱に尿が残って残尿感が生じている場合もありますが、膀胱に尿が残っていないにもかかわらず、残尿感が生じている場合もあります。

残尿感は、実際に残尿がないのに残尿感が起きる病気として「膀胱炎」や「過活動膀胱」、また更年期症状として現れる場合があります。膀胱が知覚過敏になり残尿感が生じることが多いようです。
実際に残尿量が増える病気としては、骨盤臓器脱、膀胱結石、子宮筋腫などがあり、尿が通りにくくなることで膀胱に尿が残ってしまい残尿感が生じます。また、加齢により膀胱の収縮力が低下したり、糖尿病などの神経障害により排尿機能が低下したりする場合にも、尿を出し切れずに膀胱に尿が残るため、残尿感が生じます。

残尿感が生じる生活習慣として、体の冷えがあります。本来は膀胱の伸縮性により尿を一定量溜められるようになっていますが、骨盤や膀胱周囲が冷えて血流が悪くなると筋肉が固まり、伸縮性が失われ、少量の尿でも尿意を感じるようになってしまうためだと考えられています。
> 「残尿感とは」
> 「女性の残尿感、 原因と対策は?」

尿漏れ

自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまう症状が尿漏れです。

尿漏れは正式には尿失禁といい、尿漏れの中でも特に女性に多いのが「腹圧性尿失禁」で、くしゃみをしたり大声で笑ったりした瞬間に尿が漏れてしまうものです。 腹圧性尿失禁は出産や加齢によって骨盤底筋が緩むことにより発生しやすくなると言われており、日本泌尿器科学会によると、週1回以上腹圧性尿失禁が発生している女性は、全国に500万人以上いるそうです。そのほか、急に尿意をもよおし我慢できずに漏れてしまう「切迫性尿失禁」や、自分で尿を出したいのに少しずつ漏れてしまう「溢流性尿失禁((いつりゅうせい))」、排尿機能は正常なものの歩行障害などでトイレに行く前に漏れてしまう「機能性尿失禁」があります。

尿漏れを引き起こす生活習慣としては、肥満や便秘があり、腹圧性尿失禁が起こりやすくなります。水分を飲み過ぎることも尿量を増やすため尿漏れの原因となります。また、喫煙も尿漏れのリスクのひとつといわれています。

出典
尿が漏れる・尿失禁がある | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】


> 「尿漏れとは」

排尿痛

排尿時に痛みを感じる症状が排尿痛です。

排尿痛が発生する一般的な原因は「膀胱炎」です。「急性膀胱炎」は女性に多く、排尿痛の他にも頻尿や血尿などの症状が発生します。また、「排尿終末時痛」といって、排尿の終わりに不快な痛みを伴うのが急性膀胱炎による排尿痛の特徴です。 膀胱炎は無治療でも数日で完治することがほとんどですが、放置したり悪化したりすると「腎盂腎炎」を併発し重症化する場合がありますので、我慢せず早めに受診することが必要です。

排尿痛につながる可能性のある生活習慣として、水分摂取量の不足や、トイレを長時間我慢することがあげられます。水分摂取量が少なすぎると、尿の量が減って濃縮され、膀胱炎を引き起こす原因となります。また、トイレを我慢しすぎると、濃縮された尿が膀胱を刺激しやすくなるため、どちらも排尿時の痛みを引き起こす可能性を高めます。さらに、ストレス、睡眠不足、過労などは免疫力の低下を招きます。これにより、風邪などの体調不良時と同様に、膀胱炎といった感染症を発症するリスクが高まります。

尿が出にくい

排尿する時に、尿が出にくいと感じる症状です。尿の勢いが弱い、尿を出すのにいきむ、尿を出すのに時間がかかるなどの症状も含まれます。

尿が出にくくなる病気として神経の病気や障害で尿が出にくくなる神経因性膀胱や尿道に結石ができて尿が出にくくなる尿路結石などがあります。 尿が出にくくなる生活習慣としては、ストレスや睡眠不足があります。自律神経のバランスが崩れて排尿機能に影響を及ぼすためです。そのほか、トイレを我慢しすぎたりすることも尿が出にくくなる原因のひとつです。

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相談しにくい女性の「頻尿」

頻尿に悩んでいるけれど、尿トラブルの悩みは恥ずかしく相談しにくい…という方が多い傾向にあります。 ここでは、多くの女性が悩みを抱える頻尿について詳しくご紹介します。
頻尿にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

相談しにくい女性の「頻尿」

あなたは頻尿?
セルフチェックと正しい定義

排尿の回数はひとそれぞれで、回数にかかわらず、日常生活に支障があり、つらいと感じることを頻尿といいます。一般的には、目安として朝起きてから夜寝るまでの排尿回数が8回以上の場合を昼間頻尿、夜寝てから朝起きるまでの間にトイレに1回以上起きる場合を夜間頻尿と定義します。夜間とは、床についてから入眠までの間や、朝目が覚めて起き上がるまでも含みます。

では、頻尿のセルフチェックをしてみましょう。

  • □昼間のトイレに行く回数が8回以上である
  • □夜寝てから朝起きるまでに1回以上トイレに起きる
  • □急に尿意をもよおし我慢が難しいことが1週間に1回以上ある
  • □尿を漏らすことがある
  • □排尿後も残尿感がある
  • □トイレに行っても少ししか尿が出ないことがある
  • □トイレに行っても、すぐにまた行きたくなる
  • □いきまないと尿が出ない
  • □トイレを我慢すると膀胱のあたりが痛くなる

トイレの回数にこだわらず、日常生活に支障があり、つらいと感じる場合には、医療機関を受診するようにしましょう。

頻尿を引き起こす主な原因と病気

頻尿の症状には日中に何度もトイレに行かなければいけないだけでなく、夜トイレに行きたくなって目を覚ましてしまうなど悩みが多いです。また女性における頻尿の原因はさまざまです。女性に頻尿が起こる原因には、前述の過活動膀胱などの病気以外にも、女性特有の原因があります。ここでは、女性に多い頻尿の原因についてご紹介します。

過活動膀胱

過活動膀胱とは、膀胱が勝手に収縮してしまいトイレに行きたくなる症状です。過活動膀胱になるとまだ尿が十分溜まっていなくても急にトイレに行きたくなり、1回の排尿量が少ないにもかかわらず1日に何度もトイレに行ってしまいます。 こうした日中や夜間の頻尿以外にも、急にトイレに行きたくなり我慢できない、間に合わずに尿が漏れるなどの症状があらわれます。
主な原因は、子宮や膀胱、尿道などを支えている骨盤底筋という筋肉が、出産や加齢によって弱くなることで起こります。また、過活動膀胱は脳や脊髄などの病気によって膀胱のコントロールができなくなることで発症する場合もあります。

過活動膀胱

妊娠中の膀胱圧迫や骨盤臓器脱

妊娠中は、大きくなった子宮や赤ちゃんの頭で膀胱が圧迫されたり、骨盤臓器脱によって頻尿が発生したりする場合があります。妊娠後期になると骨盤内に赤ちゃんが降下してくるため、赤ちゃんの頭で膀胱が圧迫されて頻尿になりやすいのです。また、妊娠中に発症しやすい「骨盤臓器脱」という病気があります。子宮や膀胱、直腸などの骨盤内にある臓器が膣外へ出てくる病気ですが、最も多いのは膀胱脱で膀胱が下がることで頻尿が起こります。そのほかにも尿が出にくい、尿漏れ尿漏れなどの症状もあらわれます。膣外への脱出部分が大きくなるとより膀胱が下がるため、頻尿が現れやすくなります。

妊娠中の膀胱圧迫や骨盤臓器脱

膀胱炎や子宮筋腫などの病気

膀胱炎や子宮筋腫によって頻尿が発生する場合もあります。 女性の頻尿の原因として「膀胱炎」や「子宮筋腫」が多いです。男性と比べて尿道の短い女性は膀胱炎にかかりやすく、さらに繰り返してしまうケースも多いため注意が必要です。頻尿のほかに、尿意切迫感、排尿時痛、尿が濁る、血尿などの症状をともなうこともあります。また、子宮内に子宮筋腫があると腫瘤によって膀胱などの周りの臓器が圧迫されるため、膀胱内の尿を溜めるスペースが少なくなり、頻尿が起こり、尿がでにくい、便秘、腰痛などの症状をともなうこともあります。

膀胱炎や子宮筋腫などの病気

残尿、尿量増加

残尿や尿量の増加によって頻尿が発生することがあります。 残尿とは、排尿後も尿が残ってしまう状態です。これは、加齢や排尿機能の障害、あるいは女性における子宮がん手術の影響などにより、尿の通り道が塞がれたり、膀胱の機能が低下したりすることで起こることがあります。残尿があると、膀胱内の尿を溜めるスペースが圧迫されるため、結果的に頻尿を引き起こしてしまうケースがあります。 また、 尿量の増加は、水分の多量摂取や糖尿病などの内分泌系の疾患、利尿作用のある薬、アルコールなどによって尿量が増加し、頻尿を引き起こす場合もあります。

残尿、尿量増加

ストレス(心因性頻尿)

ストレスなどの心因性頻尿によって頻尿が発生するケースもあります。 膀胱や尿量に何の問題もないにもかかわらず、心理的緊張によって尿意をもよおし、日中何度もトイレに行ってしまうといったことです。心因性の頻尿やストレスや不安などによって発生し、リラックスしているときにはトイレが気にならない点が特徴になります。また、夜寝ている時間は症状がない場合が多く、起床時の排尿量も正常です。

ストレス(心因性頻尿)

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女性の尿トラブル対策と生活習慣の改善

女性の頻尿対策

生活習慣やストレスが尿トラブルの原因であれば、改善したり対策を心がけたりすることで、尿トラブルの改善が期待できます。自分でできる尿トラブル対策を紹介します。

●食生活を改善し、水分補給に気をつける

頻尿などの女性の尿トラブルの対策には、骨盤底筋訓練や膀胱トレーニングなども有効です。 骨盤底筋は膀胱や子宮を支えている筋肉で、加齢によって機能が低下していきます。特に女性は骨盤底筋の衰えが頻尿などの尿トラブルの原因になるため、意識的に骨盤底筋を鍛えましょう。骨盤底筋訓練と膀胱トレーニングの方法をご紹介します。
● 骨盤底筋訓練の方法
椅子に足を広げてリラックスして座ります。「おならを我慢するように肛門を締める」「尿を我慢するように尿道を閉める」という状態をイメージして、尿の出口、膣、肛門を上に引き上げるようにして締めて2~3秒間キープしたらゆるめます。締めたりゆるめたりを1セットとして、3セット1日5回を目安に毎日おこないましょう。 2~3ヵ月以上続けることで、尿トラブルの改善が期待できます。

● 膀胱トレーニングの方法
尿意を感じてからすぐにトイレに行かず、最初は5分程度我慢します。だんだん尿意を我慢する時間を伸ばしていきます。


関連記事:尿漏れ対策の骨盤底筋トレーニングとは?正しい方法と注意点

●食生活を改善し、水分補給に気をつける

女性の頻尿などの尿トラブルの対策には、まず食生活や水分補給の見直しが考えられます。 食生活に関しては、塩分や糖分、脂っこい物の摂り過ぎに注意しましょう。味が濃く脂っぽい食べ物は、水の飲む量が増えて尿トラブルにつながります。また、肥満や生活習慣病にもつながるため、バランスの良い食事を心がけることが大切です。また、便秘も尿漏れの原因となる場合があるので、食物繊維を多く摂取しましょう。

水分補給に関しては、水分の摂り過ぎは頻尿につながりますが、頻尿を気にして水分を取らずにいると熱中症や脱水症状を引き起こすことがあるため、水分は少なすぎにも、摂り過ぎにも気をつけてください。体重50kgの方では食事から摂る水分量を合わせて1日2L程度を目安に飲みましょう。アルコールや利尿作用のあるカフェインの入った飲み物にも注意が必要です。


関連記事:頻尿は食生活で悪化・改善する?おすすめの飲み物と食べ物

●排尿日誌をつける

排尿日誌とは、排尿時間と尿量、排尿時の症状、飲水の時間や量などを記録するものです。排尿の状態を客観的に把握するためのツールで、医師に排尿状態を生活に伝えることができ、尿トラブルの原因を見つけたり対策を立てたりするのに役立ちます。 排尿日誌は、ノートなどにメモしておくだけでも十分ですが、インターネット上のフォーマットやスマートフォンのアプリなどを活用し、自分にあった続けやすい方法を見つけると良いでしょう。


●ストレスを溜めないよう意識する

頻尿などの尿トラブルの対策には、ストレスを溜めないよう意識することも大切です。 心因性頻尿の場合、ストレスが頻尿を引き起こしていたり、自分では気づかないストレスが引き金になって「外出先にトイレがなかったら」「電車に乗っているときにトイレに行きたくなったら」といった不安につながっていたりする場合も多くあります。 そのため、まずはストレスを溜めないように意識して生活することや、自分なりのストレス解消法をみつけることが重要です。


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専門医への相談のすすめ

専門医への相談のすすめ

尿トラブルは、さまざまな病気の症状として現れている場合があります。尿トラブルが改善しない、日常生活に支障がある、徐々に悪化するなどの場合には、専門医のいる医療機関を受診することをおすすめします。

●どんな症状があれば受診すべき?

医療機関を受診すべき症状を以下にリストアップしました。尿トラブルが病気の症状のひとつである場合もあります。チェックしてみましょう。

●どこに相談すればいい?

尿トラブルというと、敷居が高く受診をしり込みする方も少なくありません。まずはかかりつけ医に相談しましょう。かかりつけ医に相談すると、既往症や生活環境などを考慮した指導や、症状に合わせた治療を受けることができます。かかりつけ医の初期診療で効果がない場合や、専門医の診察や検査の必要があれば、専門医のいる医療機関を紹介してもらうことができます。

また、かかりつけ医がいない方や、最初から専門医への相談を希望する場合には、腎臓、尿管、膀胱、尿道といった泌尿器に関わるすべての病気を診察する泌尿器科の受診をおすすめします。泌尿器科であれば、尿検査、血液検査などの簡単な検査から超音波検査、CT検査などの専門的な検査まで対応しており、適切な治療を受けることができます。必要であれば婦人科や神経内科、精神・神経科などを紹介してもらうこともできるでしょう。最近では、女性を専門に診る泌尿器科も増えており、女性のからだを考慮した診療や治療が期待できます。

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よくある質問

●即効性の高い対策や解消法はありますか?

水分の摂り過ぎなど生活習慣が尿トラブルの原因であれば、生活習慣を改善することで良くなる可能性はあるかもしれません。しかし、尿トラブルの原因はさまざまなケースが考えられるため、まずは原因を突き止めることが重要です。生活の中でできる対策を続けつつ医療機関で検査を受け、原因に合った解消法に取り組むとよいでしょう。ストレスをためないことも重要です。

●尿意があるのに尿が出ない、尿の出が悪いことがあります、なぜですか?また、尿の出を良くする方法はありますか?

女性の場合、神経因性膀胱、骨盤臓器脱(膀胱脱や子宮脱)、過活動膀胱、女性ホルモンの低下がこうした症状を引き起こすことがあります。医師や医療機関に相談して原因を明らかにし、適切な治療を受けることをおすすめします。また、尿の出を良くする方法として、下腹部が張ったらトイレに行く、腹圧をかけて排尿する、便秘を予防するなどもお試しください。

●排尿後にむずむずした感覚があります、なぜですか?

膀胱炎がこうした症状を引き起こすことがあります。「排尿終末時痛」といい、排尿の終わりの不快感や痛みは、膀胱炎の特徴です。また、尿が出し切れずに残っている残尿感を、排尿後のむずむず感として感じることがあります。医師や医療機関に相談することをおすすめします。

●尿トラブルのせいで眠れません。「夜だけ頻尿」ということはありますか?

尿トラブルのうち、最も多いのが夜間の頻尿です。 夜だけ頻尿になるのは、水分の過剰摂取、尿量を増加させる薬の服用、糖尿病や高血圧、過活動膀胱などの病気があります。昼間に出し切れなかった水分が、夜間に体を横にすることで上半身に戻り夜間の頻尿が起こる原因となります。

まずは規則正しい生活と減塩など食生活を改善し、適度な運動を心がけましょう。また、水分の摂取は、1日体重1kg当たり20~25mlを目安にしましょう。
※暑いときや汗をかいたときなどは、適宜、水分を増やしましょう。
医師や医療機関に相談し、尿トラブルの原因を明らかにして、適切な治療を受けるようにしましょう。

●ずっと尿意がある状態で落ち着きません、どうしたらいいですか?

ずっと尿意がある状態は、膀胱炎、過活動膀胱、更年期の症状、骨盤臓器脱、子宮内膜症などが原因のことがあります。医師や医療機関に相談して原因を明らかにし、適切な治療を受けることをおすすめします。また、八味地黄丸などの漢方薬もあるので相談してみましょう。

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腎虚から起こる尿トラブルの症状

腎虚から起こる尿トラブルの症状

尿トラブルは、さまざまな病気の症状として現れている場合があります。尿トラブルが改善しない、日常生活に支障がある、徐々に悪化するなどの場合には、専門医のいる医療機関を受診することをおすすめします。

夜間頻尿

睡眠不足や転倒リスクにもつながる「夜間頻尿」。夜間頻尿を引き起こす原因や疾患には何があるのでしょうか?夜間頻尿について詳しく解説します。

頻尿

トイレが近く、日常生活に支障を来すこともある「頻尿」。どうすれば改善できるのでしょうか?頻尿の定義や症状、原因について詳しく解説します。

残尿感

尿が出し切れずスッキリしない「残尿感」。排尿後の不快感はなぜ起きるのでしょうか?残尿感の症状や原因となる疾患、対策について詳しく解説します。

尿漏れ

自分の意思と関係なく、ふとした瞬間に尿が漏れてしまう「尿漏れ」。実はさまざまな種類と原因が存在します。そんな尿漏れの対策について解説いたします。

排尿障害

「尿がでにくい」「尿に勢いがない」など、排尿に関するトラブルを排尿障害といいます。排尿障害はどのように対策すればよいのでしょうか?詳しく解説します。

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腎虚から起こるその他の症状

腎虚から起こるその他の症状

尿トラブルは、さまざまな病気の症状として現れている場合があります。尿トラブルが改善しない、日常生活に支障がある、徐々に悪化するなどの場合には、専門医のいる医療機関を受診することをおすすめします。

つまずき

最近、若いときに比べてつまずきやすくなっていませんか?「つまずき」の原因について、西洋医学・中医学の観点からそれぞれ解説します。

耳鳴り

キーン、ジワジワといった音が聞こえる「耳鳴り」。中医学では「腎虚」が関係しているといわれています。「耳鳴り」の原因について、さまざまな観点から解説します。

しびれ

「しびれ」の原因は多種多様で、症状の度合いによっても異なります。中医学では「血虚」や「腎虚」が原因とされています。「しびれ」の原因について解説します。

老眼・目のかすみ

気になる「老眼」や「目のかすみ」。目の機能の衰えを原因とする西洋医学と、「五行」のバランスの乱れを原因とする中医学の観点から解説します。

白髪

「白髪」は加齢や食事のバランス、生活習慣や遺伝などの影響が大きいと考えられています。「白髪」が増えるメカニズムについて詳しく解説します。

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もっと知りたい!尿トラブルコラム

女性の尿のトラブル
男性より多いといわれる、女性の尿トラブル。女性の排尿機能の特徴や尿トラブル、女性の頻尿対策について解説します。

女性の尿トラブルについて

女性の残尿感について

若い女性の頻尿について


男性の尿のトラブル
前立腺などを原因とする、男性特有のさまざまな尿トラブル。なぜ尿トラブルが起きるのかや具体的な対策について解説します。

男性の尿トラブルについて

男性の頻尿について


出典
女性下部尿路症状診療ガイドライン[第2版]4. 4女性下部尿路症状の疫学

小谷敦子

薬剤師免許取得後、病院薬剤師として就職。ライフステージの変化にともない、調剤薬局の薬剤師とメディカルライターとしての実績を積んできた。東洋医学専門診療科のある大学病院の門前薬局では、漢方薬の処方に対する数多くの服薬指導を経験。

よくある質問

Q

女性の尿トラブルについて、
即効性の高い対策や解消法はありますか?

A

まずは原因を突き止めることが重要です。生活の中でできる対策を続けつつ医療機関で検査を受け、原因に合った解消法に取り組むとよいでしょう。ストレスをためないことも重要です。

Q

尿意があるのに尿が出ない、
尿の出が悪いことがあります、なぜですか?
また、尿の出を良くする方法はありますか?

A

女性の場合、神経因性膀胱、膀胱脱や子宮脱、過活動膀胱、女性ホルモンの低下がこうした症状を引き起こすことがあります。医師や医療機関に相談して原因を明らかにし、適切な治療を受けることをおすすめします。また、尿の出を良くする方法として、下腹部が張ったらトイレに行く、腹圧をかけて排尿する、便秘を予防するなどもお試しください。

Q

排尿後にむずむずした感覚があります、なぜですか?

A

膀胱炎がこうした症状を引き起こすことがあります。医師や医療機関に相談することをおすすめします。

Q

尿トラブルのせいで眠れません、
どうしたらいいですか?
また、「夜だけ頻尿」ということはありますか?

A

まずは規則正しい生活と減塩など食生活を改善し、適度な運動を心がけましょう。また、水分の摂取は、1日体重1kg当たり20~25mlを目安にしましょう。
※暑いときや汗をかいたときなどは、適宜、水分を増やしましょう。

夜だけ頻尿になるのは、水分の過剰摂取、尿量を増加させる薬の服用、糖尿病や高血圧、過活動膀胱などの病気があります。医師や医療機関に相談し、尿トラブルの原因を明らかにして、適切な治療を受けるようにしましょう。

Q

急にトイレが近くなりました。
女性の場合、何が原因と考えられますか?

A

最も多い原因は膀胱炎で、排尿時の痛みや尿の濁り、血尿、発熱をともなうこともあります。また、過活動膀胱が原因の場合は、尿意切迫感や切迫性尿失禁をともないます。医師や医療機関に相談して原因を明らかにし、適切な治療を受けることをおすすめします。

Q

ずっと尿意がある状態で落ち着きません、
どうしたらいいですか?

A

ずっと尿意がある状態は、膀胱炎、過活動膀胱、更年期の症状、骨盤臓器脱、子宮内膜症などが原因のことがあります。医師や医療機関に相談して原因を明らかにし、適切な治療を受けることをおすすめします。また、八味地黄丸などの漢方薬もあるので相談してみましょう。