男性の尿トラブル、
その原因と対策について
~尿漏れ、残尿感、排尿痛、頻尿~
この記事の要約
最近、トイレが近くなったり、残尿感があったり……。男性の尿トラブルはなぜ起こるのでしょうか? また、どうすれば改善できるのでしょうか?
男性の尿トラブルは、加齢による 『前立腺』の変化や、生活習慣、ストレスなど、複数の要因が重なって起こります適切に向き合えば改善が期待できる症状ですので、まずはご自身の状態を知ることが大切です。この記事では以下のポイントを中心に解説します。
・原因を知る: 前立腺肥大、生活習慣、ストレスの影響
・症状の理解: 頻尿、残尿感、男性特有の「追っかけモレ」
・自分でできる対策: 骨盤底筋体操、生活習慣の改善、漢方薬の活用
「年齢のせい」と諦めず、まずは原因に合わせたセルフケアから始めてみましょう。
男性特有の「前立腺」や、加齢、食生活による肥満、ホルモンバランスの変化などにより、様々な尿トラブルに悩まされる方が多くいらっしゃいます。ここでは、男性の排尿機能の特徴や男性に多い尿トラブル、具体的な尿漏れの対策についてご紹介していきます。
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頻尿や残尿感はなぜ起こる?
男性の尿トラブルの基礎知識
頻尿や残尿感といった尿トラブルは、多くの男性が抱える悩みです。なぜこのような症状が起こるのか、男性特有の体の仕組みや尿トラブルが起こる原因について解説しましょう。
男性の排尿機能はどんな仕組み?
男性は膀胱の下に「前立腺」があり、その中央部分に尿道が通っています。この構造により、前立腺が排尿へ影響を与えているとされます。 また、男性は尿道の長さが15cmから20cm程度あり、女性の尿道よりも長いことから、一般的に排尿時間も女性より長くなっていると言われます。
男性に多い尿トラブルの原因
男性の尿のトラブルの原因はさまざまあり、病気・生活習慣・ストレスの3つのタイプに大きく分けられます。それぞれの原因について詳しくみていきましょう。
病気が原因の場合(前立腺肥大症、神経因性膀胱など)
男性の尿トラブルの原因となる主な病気として、前立腺肥大症、膀胱収縮障害、感染症などが挙げられます。
前立腺肥大症は、膀胱の出口で尿道を取り囲む前立腺が、年齢とともに徐々に肥大し、尿道を圧迫する病気です。高齢男性の尿トラブルの原因として最も頻度が高いとされています。
膀胱収縮障害とは、膀胱がうまく収縮できず、尿の排出が十分におこなえない状態です。原因として、メタボリックシンドロームの影響で膀胱に十分な血液が届かなくなることや、年齢を重ねることで膀胱の働きが弱くなることなどが考えられます。膀胱収縮障害をきたす原因の1つに神経因性膀胱があります。糖尿病による末梢神経障害、脳血管障害、脊髄疾患など神経の病気によって、尿を溜めたり排出したりする機能をコントロールする神経が障害された状態になるのです。
そのほか、尿の通り道に細菌などが侵入して炎症を起こす感染症も尿トラブルの原因となります。膀胱に炎症が起きる急性膀胱炎、前立腺に炎症が起きる前立腺炎、尿道に炎症が起きる尿道炎などが挙げられます。
生活習慣が原因の場合
男性の尿トラブルは、加齢による変化だけでなく、日々の生活習慣とも深く関わっています。 主な原因となる生活習慣としては、肥満や運動不足が挙げられます。これらは、膀胱の機能に負担をかける一因となることがあります。また、水分、カフェイン、アルコールの過剰な摂取は尿量を著しく増やしがちです。そのほか、喫煙や慢性的な便秘、前立腺へ刺激を与える長時間にわたるデスクワークや運転も、尿トラブルを引き起こす生活習慣上の要因となります。
出典
- 前立腺肥大症 - 愛知医科大学泌尿器科
- 尿が出にくい・尿の勢いが弱い・尿をするのに時間がかかる | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
- 尿が近い、尿の回数が多い ~頻尿~ | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
ストレスが原因の場合
男性の尿トラブルの原因は多岐にわたりますが、精神的な要因も深くかかわっています。膀胱や尿道に明らかな病気がなくても、不安や緊張などの精神的ストレスが引き金となり、トイレのことが過度に気になってしまう状態を引き起こすことがあるのです。 具体的なストレス源には、引っ越しや異動といった環境の変化、人間関係の悩み、試験や発表への緊張などが挙げられます。また、排尿時に痛みの生じる非細菌性前立腺炎では、ストレスによって症状が悪化したり再発したりすることが指摘されています。
出典
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男性に多い尿トラブルの特徴
男性の尿トラブルには、さまざまな症状があります。それぞれ異なる原因やメカニズムがあるため、正しく理解することが重要です。ここでは、代表的な4つの尿トラブルとその原因について詳しく解説します。
尿漏れ(追っかけモレ)
尿漏れとは、自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまう症状を指します。
尿漏れは正式には「尿失禁」と言い、その症状も急に排尿がしたくなったり、笑った際に不意に尿が漏れてしまったりなど、様々です。男性の尿トラブルとして多く見られるのは、溢流性(いつりゅうせい)尿失禁と切迫性尿失禁です。
溢流性尿失禁は、尿を出そうとしても出せない排尿困難を背景として、膀胱に溜まりすぎた尿が少量ずつ溢れ出て、常にちょろちょろと漏れてしまう状態です。排尿困難を引き起こす前立腺肥大症が主な原因となります。
切迫性尿失禁は、急に強い尿意を感じ、我慢できずに漏れてしまう状態です。脳からの排尿コントロールがうまくいかず、膀胱が勝手に収縮してしまうメカニズムで発生します。原因としては、前立腺肥大症や、脳血管障害・脊髄障害後遺症などによる神経因性膀が挙げられます。
男性の尿漏れの中には男性特有の「追っかけモレ」と言われる症状もあります。 追っかけモレは正式名称を「排尿後尿滴下」と言い、排尿の後で自分の意思とは無関係に尿が数滴垂れてしまう症状のことです。自分ではしっかり尿を出し切ったつもりでも、後から尿漏れが発生し、下着などを汚してしまうことがあります。 追っかけモレは尿道に尿が残っていることで発生すると考えられており、老化による筋肉の衰えや肥満などが原因で発生しやすくなります。
出典
尿が漏れる・尿失禁がある | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
残尿感
残尿感とは、排尿しても尿が出切っていないように感じる症状を指します。実際に膀胱内に尿が残っている場合と、尿がないにもかかわらず残尿感を感じる場合があります。
実際に残尿がある場合、原因として考えられるのは、加齢により前立腺が肥大してしまう「前立腺肥大」によって尿道が圧迫されて、うまく排尿ができないケースや、排尿の際に膀胱がうまく収縮しない「膀胱収縮障害」によって残尿感が引き起こされていることがあります。
残尿がないのに残尿感がある場合に考えられる原因は、膀胱や尿道の知覚異常です。男性では慢性前立腺炎によくみられます。慢性前立腺炎による残尿感は、多くの場合、頻尿や下腹部・会陰部の不快感をともなうのが特徴です。
出典
尿が残っている感じがある ~残尿感~ | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
排尿痛
排尿痛とは、排尿時に痛みを感じる症状を指します。
排尿時に痛みがある場合、一般的には「急性膀胱炎」が原因の可能性があります。また、男性の排尿痛は「前立腺炎」や「尿道炎」が原因の可能性もあります。
前立腺炎は、細菌感染が原因で起こる場合と、細菌感染がなくても発症する場合があります。前立腺は膀胱のすぐ下に位置し、尿道を取り囲んでいるため、前立腺が炎症を起こすと、尿道や膀胱に圧力がかかり、排尿時に痛みを感じることがあるのです。
尿道炎は細菌感染や尿道の粘膜の傷が原因で起こり、排尿の始めに痛みを感じるのが特徴です。クラミジア性尿道炎や淋菌性尿道炎といった性感染症が原因となることもあり、焼けるような痛みやかゆみ、尿道からの膿の排出、頻尿などをともなうことがあります。
出典
排尿痛がある、排尿時に痛い | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
頻尿・トイレが近い
頻尿とは、排尿回数が多くなる症状を指します。
トイレに行っても、またすぐにトイレが近くなるといった症状が頻尿です。一般的に1日の排尿回数が8回以上の場合は頻尿と言われますが、回数に関係なく自分が多いと感じれば頻尿だと考えられるでしょう。夜間に排尿のために1回以上起きる場合は「夜間頻尿」と定義され、年齢とともに増加する代表的な症状です。
頻尿の原因で男女関係なく多いのが「過活動膀胱」。尿量が十分に溜まっていないのに膀胱が尿を出そうと収縮してしまい、トイレに行ったばかりにも関わらず、すぐにまた行きたいと感じさせてしまうのです。
男性の頻尿の主な原因として、前立腺肥大症があります。前立腺が肥大すると尿の排出が妨げられ、排尿後も膀胱に尿が残ってしまいます。残尿によって膀胱に尿を溜められるスペースが減るため、すぐに尿意を感じやすくなり、トイレの回数が増えるのです。
また、水分の多量摂取や糖尿病などによる多尿も頻尿の原因です。この場合、膀胱に問題がなくても、1日の尿量が著しく増えるために回数が増えます。ほかにも、膀胱炎や前立腺炎といった尿路感染や、ストレスが原因の心因性の頻尿も考えられます。
頻尿の原因や対策についてはこちらのページでも詳しく解説しています。
>「頻尿とは」
>「夜間頻尿とは」
>「男性の頻尿、 原因と対策は?」
出典
泌尿器科|夜間頻尿|順天堂大学医学部附属順天堂病院
尿が近い、尿の回数が多い ~頻尿~ | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
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相談しにくい男性の
「頻尿(トイレが近い)」
「トイレが近い」という悩みは、周囲に相談しにくく一人で抱え込んでしまいがちです。頻尿は誰にでも起こりうる症状で、原因を知ることで適切な対策ができます。まずは自分の状態を正しく把握しましょう。
あなたは頻尿?
セルフチェックと正しい定義
頻尿とは、尿が近い・回数が多い症状を指します。一般的には日中の排尿回数が8回以上を目安としますが、8回以下でも自分でトイレに行く回数が多いと感じる場合は頻尿といえます。また、就寝中に排尿のため1回以上起きる場合は「夜間頻尿」です。 排尿状態を把握するため、以下のセルフチェックリストで確認してみましょう。
- ●1日にトイレに行く回数が8回以上である
- ●急にトイレに行きたくなり、我慢が難しいことがある
- ●トイレに行った後も、すぐにまた行きたくなる
- ●尿を我慢できずに漏れてしまうことがある
- ●夜に1回以上トイレに起きることがある
- ●トイレを我慢すると、膀胱が痛くなることがある
- ●水分を控えても、日中のトイレの回数が減らない
上記に当てはまる症状がある場合や、普段と違うと感じた場合は、早めに医療機関へ相談することをおすすめします。
出典
尿が近い、尿の回数が多い ~頻尿~ | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
夜間、何度も排尿で起きる | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
頻尿の原因は?年代別アプローチ
頻尿の原因は、年齢や生活環境によって大きく異なります。特に男性の場合、若い世代と中高年では原因となる病気が違うため、年代ごとに考えられる病気を理解することが大切です。
20代・30代男性の頻尿:前立腺炎と尿路感染症
20代~30代の男性に頻尿がみられる場合、主な原因は前立腺炎や尿路感染症といった感染症です。細菌が尿の出口から侵入して、尿の通り道に炎症を起こすことで発症します。 炎症により膀胱の知覚神経が刺激されるため、尿が十分に溜まっていなくても尿意を感じやすくなり、頻繁にトイレに行きたくなります。前立腺炎では発熱をともなうことも特徴です。 前立腺肥大症や前立腺がんは、加齢にともなう病気で中高年以降に多く、若年層の頻尿の原因となる可能性は低いでしょう。
出典
尿が近い、尿の回数が多い ~頻尿~ | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
尿路感染症 - 愛知医科大学泌尿器科
40代以降の頻尿:前立腺肥大症や過活動膀胱
40代以降の中高年男性の頻尿の主な原因として、前立腺肥大症と過活動膀胱が挙げられます。 前立腺肥大症では、加齢により前立腺が徐々に大きくなり、その中央を通る尿道を圧迫します。これにより排尿がしづらくなり、排尿後も膀胱に尿が残るようになります。残尿があると膀胱に尿を溜められるスペースが減るため、頻尿につながります。 一方、過活動膀胱は、膀胱に尿が十分に溜まっていないにもかかわらず、意思とは無関係に膀胱が収縮してしまう状態です。突然起こる強い尿意により、トイレに何度も行かざるを得なくなるため、頻尿となります。
出典
尿が近い、尿の回数が多い ~頻尿~ | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
前立腺肥大症 - 愛知医科大学泌尿器科
排尿障害・尿道狭窄|兵庫医科大学泌尿器科学教室
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多くの男性を悩ませる「尿漏れ」
加齢とともに尿漏れの悩みを抱える男性の方は数多くいらっしゃいます。中でも、「尿漏れ」に悩んでいる男性は多く、その種類や原因は人によって様々あります。 ここでは、多くの男性が悩みを抱える尿漏れについて詳しくご紹介します。
尿漏れのセルフチェックと正しい定義
「尿漏れ」とは、自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまう状態と定義されています。尿漏れにはいくつかの種類があり、自分の症状を把握することが対策の第一歩です。
以下のセルフチェックで、あなたの尿漏れのタイプを確認してみましょう。
①咳やくしゃみをした時に、尿が漏れることがある
②急に強い尿意を感じた時に、トイレまで我慢できず漏れてしまうことがある
③自分で尿を出したいのに出せないが、尿が少量ずつ溢れ出てくる
④排尿後、下着に尿のしみができていることがある
チェックした項目に対応する尿漏れのタイプは以下の通りです。
①腹圧性尿失禁:骨盤底筋が緩むことが原因です。
②切迫性尿失禁:膀胱が勝手に収縮することで起こります。
③溢流性尿失禁:排尿障害で膀胱に尿が溜まりすぎることが原因です。
④排尿後尿滴下:尿道に尿が残ることで起こります。
出典
尿が漏れる・尿失禁がある | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
尿が出にくい・尿の勢いが弱い・尿をするのに時間がかかる | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
尿漏れを引き起こす主な原因と病気
男性の尿漏れは、日常生活に支障をきたす悩ましい症状です。背景には、病気から生活習慣に関わるものまで、様々な要因が潜んでいます。主な原因や病気について見ていきましょう。
前立腺肥大症などの病気
男性の場合、「前立腺肥大症」などの病気が尿漏れの原因となる場合があります。
前立腺は膀胱の下にあり、中央部分に尿道が通っていることから、男性の排尿に影響する器官です。そのため、前立腺肥大は男性の尿トラブル全般の原因になりやすい病気だとされています。また、前立腺肥大だけでなく、「糖尿病」や「腰椎脊柱管狭窄症」、「腰椎椎間板ヘルニア」などの病気が原因で排尿コントロールがうまくできず、尿漏れが発生する場合があります。
筋力や神経の働きの衰え
加齢によって筋力や神経が衰えてくることで尿漏れが発生する場合があります。
歳をとると尿道の開閉をコントロールする尿道括約筋やその筋肉の働きを司る神経が衰えてくるため、自分でうまく排尿を制御しづらくなります。その結果、男性の場合は尿道の中に多くの尿が残りやすくなり、トイレに行った後から尿が漏れてしまう追っかけ漏れの原因となっています。
肥満
肥満になると膀胱が圧迫されて尿漏れが発生する場合があります。
特に男性の中高年に多い内臓脂肪型肥満のケースでは、内臓についた脂肪のせいで膀胱が圧迫された状態になります。そのため、尿道の収縮よりも強い圧力によって膀胱から尿道へ尿が流れ出てしまう場合があります。
他にも肥満によって血流が悪化することで、尿道括約筋や神経がダメージを受けて働きが弱まり、尿漏れが発生してしまうこともあります。
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男性の尿トラブル対策と
生活習慣の改善
尿トラブルの多くは、毎日の生活習慣を見直すことで症状の軽減が期待できます。特別な器具や薬に頼らなくても、日常生活の中で実践できる対策があります。ここでは、無理なく取り入れられる改善方法を紹介します。
骨盤底筋体操をする
骨盤底筋のトレーニングが尿漏れ対策につながる場合があります。 骨盤底筋は膀胱などの内臓を支えている筋肉で、加齢によって機能が低下していきます。前述の「腹圧性尿失禁」は骨盤底筋の衰えが尿漏れの原因の1つとなっているため、骨盤底筋を鍛えることで症状を改善できる可能性があります。 特に、無意識な尿漏れに悩んでいる方は、トレーニングで骨盤底筋を鍛えるようにしてみましょう。 トレーニングは、椅子に座るなどリラックスした状態で、肛門や尿道の周りの筋肉を、お腹の奥に引き上げるように5秒間締め、ゆっくり緩める動作を繰り返します。お腹やお尻に力を入れないように注意し、1日5セット(1セット10回程度)を目安に、最低でも3ヵ月間は毎日継続しておこないましょう。
関連記事:尿漏れ対策の骨盤底筋トレーニング とは?正しい方法と注意点
出典
泌尿器科|夜間頻尿|順天堂大学医学部附属順天堂病院
排尿障害(前立腺肥大症、過活動膀胱、神経因性膀胱、尿失禁、骨盤臓器脱)|長崎大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器科学
排尿後の「ミルキング」と
排尿時の座り方に気を付ける
男性に多い尿トラブルの一つに、排尿後にも少量の尿が漏れてしまう排尿後尿滴下があり、尿道内に尿が残ってしまうことが主な原因です。改善するセルフケアとして「ミルキング」という方法が知られています。排尿後に、陰茎の付け根あたりから先端に向けて、軽く指でこするようにして尿道内に残っている尿を外に押し出すことで、残尿感を減らす効果が期待できます。 ほかにも「座って用を足す」という対策もあります。 排尿のとき、立ったまま用を足す人も多いのではないでしょうか。しかし立った状態では尿が尿道に溜まりやすいため、座って用を足すように習慣づけてみましょう。
食生活を改善し、
水分補給に気をつける
尿漏れ対策として、まず日々の生活習慣の見直しが考えられます。 頻尿でお悩みの方は、まず水分の取り方を見直すことが症状緩和に有効です。特に夜間の頻尿が気になる場合は、夕食後から就寝前までの水分摂取を控えめにしましょう。ただし、脱水を防ぐため、日中はしっかりと水分補給することが大切です。 また、塩分の取りすぎにも注意します。塩分を多く取ると、体が薄めようとして水を飲みたくなり、結果的に尿の量が増えて頻尿を引き起こします。減塩は高血圧予防にもつながりますので、男性は1日7.5g未満を目標に心がけましょう。 さらに、肥満は排尿障害を悪化させる原因の一つです。食事では、野菜や食物繊維を多く取り入れ、糖質や脂質の取りすぎを避けることで、無理なくカロリーを抑えられます。運動は、ウォーキングなどの有酸素運動を週3回以上、1回30分程度を目安に続けると効果的です。適正体重を保つことで膀胱への過度な圧力を減らし、尿漏れ症状を軽くすることができます。
関連記事:頻尿は食生活で悪化・改善する?おすすめの飲み物と食べ物
出典
泌尿器科|夜間頻尿|順天堂大学医学部附属順天堂病院
排尿障害(前立腺肥大症、過活動膀胱、神経因性膀胱、尿失禁、骨盤臓器脱)|長崎大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器科学
ストレスを溜めないよう意識する
膀胱や尿道に病気がなくても、心身の状態が排尿に大きく影響します。また、男性に多い慢性前立腺炎は、ストレスや運動不足によって悪化したり再発したりすることが知られています。心因性の尿トラブルを予防し、症状の悪化を防ぐためには、日々の生活の中でストレスを溜めないように意識することが重要です。 ストレスを溜めない方法として、睡眠をしっかりとるようにしましょう。質の高い睡眠は心身の回復を促します。また、ウォーキングなどの軽い運動を習慣化すると、ストレスホルモンが減少し気分転換になります。入浴やストレッチでリラックスする時間を持つことも効果的です。
出典
尿が近い、尿の回数が多い ~頻尿~ | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
排尿痛がある、排尿時に痛い | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
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専門医への相談のすすめ
尿トラブルの多くは、専門医による適切な診断と治療で改善が期待できます。快適な日常生活を取り戻すための第一歩として、受診のタイミングと相談先について確認しましょう。
どんな症状があれば受診すべき?
尿トラブルは我慢せず、早めの受診が大切です。次のような症状がある場合は、泌尿器科の受診をおすすめします。
- ●尿が出にくい
- ●夜間に何度もトイレに起きる
- ●排尿後も尿が残っている感覚がある
- ●咳やくしゃみなどで尿が漏れてしまう
- ●咳やくしゃみなどで尿が漏れてしまう
- ●トイレまで我慢できず、漏れてしまうことがある
- ●排尿時に痛みや違和感がある
専門医に相談することで、症状に合わせた適切な治療やアドバイスを受けられ、快適な毎日を過ごすことが期待できます。
出典
尿が近い、尿の回数が多い ~頻尿~ | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
尿が漏れる・尿失禁がある | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
尿が出にくい・尿の勢いが弱い・尿をするのに時間がかかる | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
排尿痛がある、排尿時に痛い | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
排尿障害|愛知医科大学泌尿器科学講座
どこに相談すればいい?
男性の尿トラブルの悩みは、まずかかりつけ医に相談しましょう。 かかりつけ医は、普段の健康状態をよく知っているため、尿トラブルの裏に隠れているほかの病気も考えながら診察します。症状が軽い場合は、生活習慣を見直すアドバイスや薬による治療をおこない、必要なときには専門の医師を紹介してくれます。 泌尿器科は、かかりつけ医から紹介を受けた場合や、尿に血が混じる、排尿時に強い痛みがあるなど、気になる症状がある場合に相談しましょう。泌尿器科では、超音波検査や、血液検査など、詳しい検査が可能です。前立腺がんなどの病気を見つけたり、手術が必要になったりした場合にも対応できます。 ただし、かかりつけの医師がいない場合は、直接泌尿器科を受診しても問題ありません。尿トラブルの悩みは我慢せず、早めに相談することが大切です。
出典
尿が出にくい・尿の勢いが弱い・尿をするのに時間がかかる | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
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よくある質問
尿トラブルについて、即効性の高い対策や解消法はありますか?
まずは原因を突き止めることが重要です。生活の中でできる対策を続けつつ医療機関で検査を受け、原因に合った解消法に取り組むとよいでしょう。
急にトイレが近くなりました、男性の場合、何が原因と考えられますか?
症状が急な場合はストレスなどによる心因性頻尿、尿路結石や急性前立腺炎などの病気、薬の副作用などの可能性があります。まず、医師や医療機関に相談して原因を明らかにし、適切な治療をおこなうことをおすすめします。
尿トラブルについて、即効性の高い対策や解消法はありますか?
まずは原因を突き止めることが重要です。生活の中でできる対策を続けつつ医療機関で検査を受け、原因に合った解消法に取り組むとよいでしょう。
急な尿意を抑える方法はありますか?
急な尿意を抑えるには、水分、利尿作用のあるコーヒー・お茶、アルコールの摂り過ぎに注意しましょう。排尿を我慢する膀胱訓練や、八味地黄丸などの漢方薬もおすすめです。
尿意があるのに尿が出ないことがあります、なぜですか?
男性の場合、前立腺肥大症や膀胱収縮障害がこうした症状を引き起こすことがあります。医師や医療機関に相談することをおすすめします。
尿を出し切る方法はありますか?
男性の排尿の際、立った状態だと尿道に尿が残りやすくなります。尿道を意識し、座って用を足してみることをおすすめします。
尿の出を良くする方法はありますか?
尿が出にくくなる原因は、前立腺肥大症や膀胱の運動をコントロールする神経の障害などの可能性があります。医師や医療機関に相談して原因を明らかにし、適切な治療を受けましょう。また、肥満のある方は減量を心がけ、便秘をしないこと、適度な運動、禁煙もすすめられます。
残尿感のむずむずした感覚に悩んでいます。男性の場合、どうしたらいいですか?
残尿感は、前立腺肥大症や前立腺がん、慢性前立腺炎が原因の可能性があります。医師や医療機関に相談し原因を明らかにし、薬物療法を含めた適切な治療を受けることをおすすめします。また、八味地黄丸などの漢方薬もあるので相談してみましょう。
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腎虚から起こる尿トラブルの症状
夜間頻尿
睡眠不足や転倒リスクにもつながる「夜間頻尿」。夜間頻尿を引き起こす原因や疾患には何があるのでしょうか?夜間頻尿について詳しく解説します。
頻尿
トイレが近く、日常生活に支障を来すこともある「頻尿」。どうすれば改善できるのでしょうか?頻尿の定義や症状、原因について詳しく解説します。
残尿感
尿が出し切れずスッキリしない「残尿感」。排尿後の不快感はなぜ起きるのでしょうか?残尿感の症状や原因となる疾患、対策について詳しく解説します。
尿漏れ
自分の意思と関係なく、ふとした瞬間に尿が漏れてしまう「尿漏れ」。実はさまざまな種類と原因が存在します。そんな尿漏れの対策について解説いたします。
排尿障害
「尿がでにくい」「尿に勢いがない」など、排尿に関するトラブルを排尿障害といいます。排尿障害はどのように対策すればよいのでしょうか?詳しく解説します。
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腎虚から起こるその他の症状
つまずき
最近、若いときに比べてつまずきやすくなっていませんか?「つまずき」の原因について、西洋医学・中医学の観点からそれぞれ解説します。
耳鳴り
キーン、ジワジワといった音が聞こえる「耳鳴り」。中医学では「腎虚」が関係しているといわれています。「耳鳴り」の原因について、さまざまな観点から解説します。
しびれ
「しびれ」の原因は多種多様で、症状の度合いによっても異なります。中医学では「血虚」や「腎虚」が原因とされています。「しびれ」の原因について解説します。
老眼・目のかすみ
気になる「老眼」や「目のかすみ」。目の機能の衰えを原因とする西洋医学と、「五行」のバランスの乱れを原因とする中医学の観点から解説します。
白髪
「白髪」は加齢や食事のバランス、生活習慣や遺伝などの影響が大きいと考えられています。「白髪」が増えるメカニズムについて詳しく解説します。
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もっと知りたい!尿トラブルコラム
女性の尿のトラブル
男性より多いといわれる、女性の尿トラブル。女性の排尿機能の特徴や尿トラブル、女性の頻尿対策について解説します。
男性の尿のトラブル
前立腺などを原因とする、男性特有のさまざまな尿トラブル。なぜ尿トラブルが起きるのかや具体的な対策について解説します。
出典
前立腺肥大症 - 愛知医科大学泌尿器科
排尿痛がある、排尿時に痛い | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
尿が漏れる・尿失禁がある | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
尿が残っている感じがある ~残尿感~ | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
夜間、何度も排尿で起きる | 日本泌尿器科学会 (The Japanese Urological Association)【一般のみなさま】
泌尿器科|夜間頻尿|順天堂大学医学部附属順天堂病院
尿路感染症 - 愛知医科大学泌尿器科
排尿障害・尿道狭窄|兵庫医科大学泌尿器科学教室
排尿障害(前立腺肥大症、過活動膀胱、神経因性膀胱、尿失禁、骨盤臓器脱)|長崎大学大学院医歯薬学総合研究科泌尿器科学
排尿障害|愛知医科大学泌尿器科学講座
加藤あゆ里
薬科大学卒業後は調剤薬局で20年以上勤務し、在職中は、漢方外来の処方に対して多くの服薬指導を経験。親の看取り・介護を機に、現在は医療・健康分野のライターとして活動中。病気や薬など難しい内容でも、分かりやすく公平な目線で情報発信している。
よくある質問
Q
尿トラブルについて、
即効性の高い対策や解消法はありますか?
A
まずは原因を突き止めることが重要です。生活の中でできる対策を続けつつ医療機関で検査を受け、原因に合った解消法に取り組むとよいでしょう。
Q
急にトイレが近くなりました、
男性の場合、何が原因と考えられますか?
A
症状が急な場合はストレスなどによる心因性頻尿、尿路結石や急性前立腺炎などの病気、薬の副作用などの可能性があります。まず、医師や医療機関に相談して原因を明らかにし、適切な治療をおこなうことをおすすめします。
Q
急な尿意を抑える方法はありますか?
A
急な尿意を抑えるには、水分、利尿作用のあるコーヒー・お茶、アルコールの摂り過ぎに注意しましょう。排尿を我慢する膀胱訓練や、八味地黄丸などの漢方薬もおすすめです。
Q
尿意があるのに尿が出ないことがあります、
なぜですか?
A
男性の場合、前立腺肥大症や膀胱収縮障害がこうした症状を引き起こすことがあります。医師や医療機関に相談することをおすすめします。
Q
尿を出し切る方法はありますか?
A
男性の排尿の際、立った状態だと尿道に尿が残りやすくなります。尿道を意識し、座って用を足してみることをおすすめします。
Q
尿の出を良くする方法はありますか?
A
尿が出にくくなる原因は、前立腺肥大症や膀胱の運動をコントロールする神経の障害などの可能性があります。医師や医療機関に相談して原因を明らかにし、適切な治療を受けましょう。また、肥満のある方は減量を心がけ、便秘をしないこと、適度な運動、禁煙もすすめられます。
Q
残尿感のむずむずした感覚に悩んでいます。男性の場合、どうしたらいいですか?
A
残尿感は、前立腺肥大症や前立腺がん、慢性前立腺炎が原因の可能性があります。医師や医療機関に相談し原因を明らかにし、薬物療法を含めた適切な治療を受けることをおすすめします。また、八味地黄丸などの漢方薬もあるので相談してみましょう。
