山芋

生薬名

山薬(さんやく)

山芋

生薬名

山薬(さんやく)

五味
五性
帰経 脾・腎・肺

食材に期待される効果

山芋は滋養強壮の働きがあるため、疲れやすい・食欲がないなど気虚タイプの方に向いています。体を潤す作用があるので、肺や肌の乾燥にも利用されます。山芋には、長芋・自然薯などいろいろな種類があります。

食べ方のヒント

長芋を輪切りにしてフライパンで焼き、しょうゆ・バターなどで味付けを。生とは違ったほっこり甘い山芋を楽しむことができます。

おすすめの時期

旬は10~3月頃

この食材が生薬として使われる場合

山薬(さんやく):胃腸を整える機能があるため、下痢・食欲不振などに効果があります。糖尿病の予防や体質改善にも利用されます。漢方薬では六味丸(ろくみがん)・八味地黄丸(はちみじおうがん)などに含まれています。

用語解説

食べ物の味を、酸・甘・辛・苦・鹹の5つに分けています。五味は五臓(肝・心・脾・肺・腎)と深く関係しており、味(味覚)とともに作用も表しています。

食材には、体を温めるもの、体を冷やすものなどがあります。漢方では、これを熱性・温性・平性・涼性・寒性の5つに分けています。体が冷えているときは熱性・温性を、体に熱がこもっているときは、涼性・寒性を、どちらでもないものを平性というように、それぞれの体質に合わせた食材を選ぶことができます。

帰経は五味と臓腑の関係を現したものです。例えば、甘は脾と胃が関係あります。脾が弱っているときは、甘味の食材が適しています。帰経は五行色体表から読み取っていくことができます。帰経が理解できれば、自分の体質に合わせた食事などを知ることができます。