小麦
生薬名
浮小麦(ふしょうばく)
小麦
生薬名
浮小麦(ふしょうばく)
食材に期待される効果
小麦は、気持ちを落ち着かせる作用があり、不眠や情緒不安定のときに適しています。カラダにこもった熱を冷まし、ストレスの改善にも役立ちます。
食べ方のヒント
小麦は涼性の性質を持ち、特に皮の部分にその作用が強く表れます。皮を含む全粒粉で作ったパンは身体を冷ます効果が期待できます。のぼせやすい方は、皮付きの小麦を使ったメニューをおすすめします。
おすすめの時期
夏
この食材が生薬として使われる場合
浮小麦は、精神を安定させる働きがあります。体に潤いを与えて渇きを潤すため、口や喉の乾燥にも向いています。漢方薬では甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)に含まれています。

食べ物の味を、酸・甘・辛・苦・鹹の5つに分けています。五味は五臓(肝・心・脾・肺・腎)と深く関係しており、味(味覚)とともに作用も表しています。

食材には、体を温めるもの、体を冷やすものなどがあります。漢方では、これを熱性・温性・平性・涼性・寒性の5つに分けています。体が冷えているときは熱性・温性を、体に熱がこもっているときは、涼性・寒性を、どちらでもないものを平性というように、それぞれの体質に合わせた食材を選ぶことができます。

帰経は五味と臓腑の関係を現したものです。例えば、甘は脾と胃が関係あります。脾が弱っているときは、甘味の食材が適しています。帰経は五行色体表から読み取っていくことができます。帰経が理解できれば、自分の体質に合わせた食事などを知ることができます。