生薬名

烏梅(うばい)

生薬名

烏梅(うばい)

五味
五性
帰経 肝・脾・肺・大腸

食材に期待される効果

体にこもった余分な熱を冷ます作用があります。腸の働きを整える働きがあるため、お腹をこわしやすい方にも向いています。梅の酸味は汗を止める収れん作用があるため、汗のかきにくい人は控えたほうがいいでしょう。

食べ方のヒント

梅干しにはちみつをかけて食べます。梅干しは汗の出過ぎを抑え、はちみつは体を潤すため、便秘や肌の乾燥がある方に向いています。

おすすめの時期

旬は5月~7月頃

この食材が生薬として使われる場合

烏梅(うばい):梅の未熟な果実を蒸したもの。梅の酸の効果は、漏れ出る作用を抑えるため、下痢、不正出血などに利用します。慢性の咳、喉の渇きなど乾燥にも効果があります。

用語解説

食べ物の味を、酸・甘・辛・苦・鹹の5つに分けています。五味は五臓(肝・心・脾・肺・腎)と深く関係しており、味(味覚)とともに作用も表しています。

食材には、体を温めるもの、体を冷やすものなどがあります。漢方では、これを熱性・温性・平性・涼性・寒性の5つに分けています。体が冷えているときは熱性・温性を、体に熱がこもっているときは、涼性・寒性を、どちらでもないものを平性というように、それぞれの体質に合わせた食材を選ぶことができます。

帰経は五味と臓腑の関係を現したものです。例えば、甘は脾と胃が関係あります。脾が弱っているときは、甘味の食材が適しています。帰経は五行色体表から読み取っていくことができます。帰経が理解できれば、自分の体質に合わせた食事などを知ることができます。