生薬名

桃仁(とうにん)

生薬名

桃仁(とうにん)

五味 甘・酸
五性
帰経 肝・肺・大腸

食材に期待される効果

桃は夏の果物の中でも体を温めることができる貴重な食材です。水分が多いため、体の乾燥が気になる方におすすめです。血の巡りをよくするため、冷えのぼせが気になる瘀血タイプの方にも利用できます。

※早流産の原因になることがあるため、妊娠中の方は使用しないでください。桃仁に含まれるアミグダリンは多量に摂取すると悪心・嘔吐などの症状があらわれることがあります。

食べ方のヒント

生の桃は、アイスクリームなど冷たいものを食べたいときに一緒に食べると体の冷えをやわらげることができます。

おすすめの時期

7月~8月頃

この食材が生薬として使われる場合

桃仁(とうにん):種の仁の部分(殻の中味)を乾燥させたものです。血の流れをよくするため、生理痛や更年期障害にも利用されます。腸をうるおす作用があるため、便秘にも効果があります。

用語解説

食べ物の味を、酸・甘・辛・苦・鹹の5つに分けています。五味は五臓(肝・心・脾・肺・腎)と深く関係しており、味(味覚)とともに作用も表しています。

食材には、体を温めるもの、体を冷やすものなどがあります。漢方では、これを熱性・温性・平性・涼性・寒性の5つに分けています。体が冷えているときは熱性・温性を、体に熱がこもっているときは、涼性・寒性を、どちらでもないものを平性というように、それぞれの体質に合わせた食材を選ぶことができます。

帰経は五味と臓腑の関係を現したものです。例えば、甘は脾と胃が関係あります。脾が弱っているときは、甘味の食材が適しています。帰経は五行色体表から読み取っていくことができます。帰経が理解できれば、自分の体質に合わせた食事などを知ることができます。