菊花

生薬名

菊花(きくか)

菊花

生薬名

菊花(きくか)

五味 辛・甘・苦
五性 微寒
帰経 肺・肝

食材に期待される効果

目のかすみや疲れ目・充血などの目の不調によく使われます。頭痛やのぼせなどにも利用します。日本では、お刺し身などの添え物として食用の菊がよく利用されています。菊花は解毒作用があるため、にきびや肌荒れなどにも利用します。

食べ方のヒント

日本では菊花の乾燥したものがよく手に入ります。お湯に入れて飲むと体の熱を冷ますことができます。クコの実と菊花のお茶は、中国ではよく利用されています。

おすすめの時期

菊の旬は10月~11月頃

この食材が生薬として使われる場合

菊花(きくか):目の充血やかすみなど目の病気によく使われます。風邪(ふうじゃ)が原因による頭痛にも効果があります。漢方薬では杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)や釣藤散(ちょうとうさん)に入っています。

用語解説

食べ物の味を、酸・甘・辛・苦・鹹の5つに分けています。五味は五臓(肝・心・脾・肺・腎)と深く関係しており、味(味覚)とともに作用も表しています。

食材には、体を温めるもの、体を冷やすものなどがあります。漢方では、これを熱性・温性・平性・涼性・寒性の5つに分けています。体が冷えているときは熱性・温性を、体に熱がこもっているときは、涼性・寒性を、どちらでもないものを平性というように、それぞれの体質に合わせた食材を選ぶことができます。

帰経は五味と臓腑の関係を現したものです。例えば、甘は脾と胃が関係あります。脾が弱っているときは、甘味の食材が適しています。帰経は五行色体表から読み取っていくことができます。帰経が理解できれば、自分の体質に合わせた食事などを知ることができます。