陳皮(みかんの皮)

生薬名

陳皮(ちんぴ)

陳皮(みかんの皮)

生薬名

陳皮(ちんぴ)

五味 辛・苦
五性
帰経 脾・肺

食材に期待される効果

みかんの皮を干して乾燥させたものです。みかんの香りは、気のめぐりをよくし、ストレスを発散させる作用があり、胃腸の働きを整える作用もあります。陳皮は、お風呂に入れて入浴剤としても利用できます。

食べ方のヒント

陳皮はカレー粉の原料や七味唐辛子などに入っています。温かいお湯に陳皮を入れて飲むと、食欲を促し、気分をリフレッシュさせてくれます。

おすすめの時期

みかんの旬は11月~12月頃

この食材が生薬として使われる場合

陳皮(ちんぴ):胃腸の働きを整えます。食欲不振・お腹の張りを治す働きがあります。体の中の湿気を取り除く働きがあり、咳を抑え、痰をのぞく効果もあります。漢方薬では、抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)に入っています。

用語解説

食べ物の味を、酸・甘・辛・苦・鹹の5つに分けています。五味は五臓(肝・心・脾・肺・腎)と深く関係しており、味(味覚)とともに作用も表しています。

食材には、体を温めるもの、体を冷やすものなどがあります。漢方では、これを熱性・温性・平性・涼性・寒性の5つに分けています。体が冷えているときは熱性・温性を、体に熱がこもっているときは、涼性・寒性を、どちらでもないものを平性というように、それぞれの体質に合わせた食材を選ぶことができます。

帰経は五味と臓腑の関係を現したものです。例えば、甘は脾と胃が関係あります。脾が弱っているときは、甘味の食材が適しています。帰経は五行色体表から読み取っていくことができます。帰経が理解できれば、自分の体質に合わせた食事などを知ることができます。