クレンジングクリーム処方開発へのレオロジーの応用
これまで処方開発者は官能評価を頼りに処方を構築してきたが、官能評価は主観的な評価方法であるため、より詳細な処方検討においては限界があった。そこで本研究では、O/W乳化型クレンジングクリームにおいて、レオメーターでの測定値の差異とテクスチャーの違いをリンクさせ、目標の使用感触を有する処方の設計へ応用した。種々の成分を検討する中で、ポリオールの種類や配合率を調整することで、クレンジング機能や肌状態に大きな影響を与えることなく、レオロジー物性と使用感触をリンクさせながら調整できることが分かり、よりロジカルな処方設計が可能となった。さらに、ポリオール添加によって製剤の構造変化が生じており、物性や感触が変化する要因として考えられた。今後はより詳細な構造解析を検討予定である。
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