葛根湯エキス構成生薬における16種マイコトキシンの分析
マイコトキシンとはカビの二次代謝物として産生される化合物のうち健康被害を及ぼす化合物の総称で,日本では食品分野において規制が存在する.一方,生薬及び生薬製剤に対する基準値は,現在のところ存在しないが,製品の品質管理の面からもマイコトキシンの付着実態を把握することは必要と考えられる.既報では,葛根湯エキスの構成生薬である7種の生薬について,12種のマイコトキシンを分析し報告した.夾雑成分が多い生薬のマイコトキシンの前処理は困難であり,既報では煩雑な前処理法を設定し測定を実施していた.今回は,より簡便な前処理法を検討するとともに,国内及びEUの食品分野で基準値が設定されている4種のマイコトキシンを測定対象に加え,計16種のマイコトキシンを簡便に測定する方法を構築することを目的とした.
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学会・雑誌
フォーム2020 衛生薬学・環境トキシコロジー
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