葛根湯エキス及びその構成生薬におけるマイコトキシンの分析(第2報)
マイコトキシンとはカビが産生する二次代謝物の中でヒトや動物に健康被害を及ぼす化合物で,「食の安全」に対する消費者意識の高まりを受け,国内外の食品分野で規制が強化されつつある.現在,日本で生薬及び生薬製剤に対する規制は存在しないが,第十七改正日本薬局方の参考情報としてマイコトキシンの一種であるアフラトキシンの試験法が収載された.生薬は天然物であるため,マイコトキシンを産生する菌の付着は否定できず,製品の品質管理の面からもマイコトキシンの付着実態を把握することは必要と考えられる.既報では,葛根湯エキス及びその構成生薬である7種の生薬について国内外の食品分野で規制がある12種のマイコトキシン分析法を検討し報告した.そのなかで,一部の生薬ではアフラトキシンの試験が困難であったため,これらの生薬について追加の前処理操作を検討した.また,試験を困難にする原因物質を調査した.
(380字)
学会・雑誌
日本薬学会 第140年会
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