超高速液体クロマトグラフィーによる漢方処方エキス中のヘスペリジン定量法の開発
補中益気湯エキス及び六君子湯エキスにはHPLC によるヘスペリジンの定量法が設定されている。従来のHPLCによる定量法をUHPLCに移管できれば大幅な分析時間の短縮、かつ使用溶媒量の削減が見込める。しかし、漢方薬は複数生薬の組み合わせからなり、そのエキスは多成分系であるため、定量には指標成分とその他の成分との分離が必要不可欠である。そのためUHPLCへの移管は容易ではないと予測される。そこで、本検討では補中益気湯エキス及び六君子湯エキスにおいて定量法が設定されているヘスペリジンについてUHPLCの適用可否を検討した。その結果、特異性、分離度共に問題なく、従来のHPLC条件での定量値と比較したところ、その差は5%以内であり良好に定量できる事を認めた。また、ヘスペリジンの保持時間はUHPLCを用いる事で約8分の1以下に短縮可能であり、今回検討の2処方ではUHPLCが適用可能と考える。
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第80回分析化学討論会
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