漢方薬名解説

一般的に「肌トラブル」に使われる漢方薬

十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

目次

皮膚炎など、化膿しやすい人向けの漢方薬「十味敗毒湯」

「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」は、蕁麻疹(じんましん)や湿疹が出た方、膿をもつような皮膚疾患ができたばかりの方などにおすすめの医薬品です。

「十味敗毒湯」は、患部が湿潤型でじゅくじゅくしているときに、たまっている「水(すい)」や熱を発散させて、肌を正常にしていく処方です。一般的に膿が出るような皮膚症状を改善するため、湿疹、蕁麻疹、にきび、水虫などに使われます。体力中等度の方に向いている漢方薬です。11種類の生薬から構成されるこの薬は、日本の有名な江戸時代の医師、華岡青洲が中国の処方を応用し、日本人向けに創った薬として広く使われています。

効能・効果

体力中等度なものの皮膚疾患で、発赤があり、ときに化膿するものの次の諸症:化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じんましん、湿疹・皮膚炎、水虫

配合生薬(成分・分量)

成人1日の服用量12錠(1錠400mg)中
十味敗毒湯エキス…2000mg
(サイコ・キキョウ・センキュウ・ブクリョウ・レンギョウ・オウヒ各1.5g、ボウフウ・ドクカツ各1.0g、カンゾウ・ケイガイ各0.5g、ショウキョウ0.16gより抽出。)
添加物として、乳糖、ステアリン酸Mg、CMC-Ca、セルロース、メタケイ酸アルミン酸Mg、水酸化Al/Mgを含有する。



成分に関連する注意

本剤は天然物(生薬)のエキスを用いていますので、錠剤の色が多少異なることがあります。

用法・用量

次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。

年齢 1回量 1日服用回数
成人(15才以上) 4錠 3回
15才未満7才以上 3錠
7才未満5才以上 2錠
5才未満 服用しないこと

用法・用量に関連する注意

小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。

注意点・副作用

使用上の注意
  • 相談すること
    1. 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
      (1)医師の治療を受けている人
      (2)妊婦又は妊娠していると思われる人
      (3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)
      (4)胃腸の弱い人
      (5)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人
    2. 1カ月位(化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期に服用する場合には1週間位)服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
    3. 本剤の服用により、まれに症状が進行することもあるので、このような場合には、服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください

保管方法

(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください(ビン包装の場合は、密栓して保管してください。なお、ビンの中の詰物は、輸送中に錠剤が破損するのを防ぐためのものです。開栓後は不要となりますのですててください。)
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わります。)
(4)使用期限の過ぎた商品は、服用しないでください。
(5)水分が錠剤につきますと、変色または色むらを生じることがありますので、誤って水滴を落としたり、ぬれた手で触れないでください。

製品情報

【十味敗毒湯エキス錠クラシエ】

十味敗毒湯 第2類医薬品

漢方製剤「十味敗毒湯」の詳細情報を見る
化膿性皮膚疾患、湿疹のある方におすすめの漢方薬(処方)です。


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よくある質問

Q 添付文書の使用上の注意に「まれに症状が進行することがありますので~」と記載がありますが、なぜですか?
A 皮膚疾患(皮膚病)の治療に使用される漢方製剤は、まれですが一時的に症状が進行してしまうことがあります。いったん薬の服用を中止し、医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください。そのあとの症状を確認して、今後の服用についてご相談ください。
Q 皮膚疾患に用いる漢方薬を飲む場合に生活上のアドバイスのようなものはありますか?
A からだを清潔に保つために、毎日お風呂に入ることが好ましいですが、かゆみが強いときにはぬるめのお風呂にして、低刺激性のせっけんで軽く洗う程度にしましょう。また、体質にも関係しますが、皮膚に刺激の強い香辛料やアルコール、あくの強い食物など、かゆみを増す食事は避けましょう。食事はバランス良くとるよう注意して食生活を改善していきましょう。ほかに、皮膚に強い刺激を与えないように直射日光を避けるなどの対策をおすすめします。
Q 妊娠中や授乳中でも服用できますか? この薬(処方)を利用する際に注意することがあれば教えてください。
A 薬の種類、服用期間、お母さん及び赤ちゃんの状態などを総合的に考慮する必要があります。妊娠中や授乳中の方は、薬の服用前に医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください。