漢方薬名解説

一般的に「ストレス(不眠)」に使われる漢方薬

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

目次

ストレス(不眠)に関するほかの漢方薬を見る

精神的に不安定・なかなか眠れない方向けの漢方薬

「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」は、仕事や人付き合いなどでイライラし、思い悩んでしまう方、テスト前や試合前などに緊張して眠れない方などにおすすめです。

漢方では、眠りには「気」が関連していると考えます。たとえば、赤ちゃんがたくさん寝られるのは、「気」が十分に足りていて、体の中をきちんとめぐっているからです。
ところが、大人になると疲労や精神的ストレスといったものが増えてきませんか? 疲労やストレスは「気のめぐり」を邪魔してしまいます。「気」がめぐらないと体に熱がこもり、こもった熱は頭に昇って脳を疲れさせてしまいます。

「柴胡加竜骨牡蛎湯」は、「気」をめぐらせ、体にこもった熱を冷ますとともに、心を落ち着かせる処方で、脳の興奮からくる不眠を改善します。

効能・効果

体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う次の諸症:高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜泣き、便秘

配合生薬(成分・分量)

成人1日の服用量3包(1包1.2g)中
柴胡加竜骨牡蛎湯エキス粉末M…1950mg
(サイコ2.5g、ハンゲ2.0g、ブクリョウ・ケイヒ各1.5g、オウゴン・タイソウ・ニンジン・リュウコツ・ボレイ各1.25g、ダイオウ0.5g、ショウキョウ0.4gより抽出。)
添加物として、ヒドロキシプロピルセルロース、乳糖を含有する。


成分に関連する注意

本剤は天然物(生薬)のエキスを用いていますので、顆粒の色が多少異なることがあります。

用法・用量

次の量を1日3回食前又は食間に水又は白湯にて服用。

年齢 1回量 1日服用回数
成人(15才以上) 1包 3回
15才未満7才以上 2/3包
7才未満4才以上 1/2包
4才未満2才以上 1/3包
2才未満 1/4包

用法・用量に関連する注意

(1)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
(2)1才未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、止むを得ない場合のみ服用させてください。

注意点・副作用

使用上の注意
  • してはいけないこと
    (守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)
    1. 次の人は服用しないでください
      生後3カ月未満の乳児
    2. 本剤を服用している間は、次の医薬品を服用しないでください
      他の瀉下薬(下剤)
    3. 授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けてください
  • 相談すること
    1. 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
      (1)医師の治療を受けている人
      (2)妊婦又は妊娠していると思われる人
      (3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)
      (4)胃腸が弱く下痢しやすい人
      (5)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人
    2. 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
      皮膚 発疹・発赤、かゆみ
      消化器 はげしい腹痛を伴う下痢、腹痛

      まれに下記の重篤な症状が起こることがある。
      その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
      間質性肺炎 階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱等がみられ、これらが急にあらわれたり、持続したりする。
      肝機能障害 発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。
    3. 服用後、次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください
      軟便、下痢
    4. 1カ月位(小児夜泣き、便秘に服用する場合には1週間位)服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください

保管方法

(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わります。)
(4)使用期限のすぎた商品は、服用しないでください。
(5)1包を分割した残りを服用する時は、袋の口を折り返して保管し、2日をすぎた場合には服用しないでください。

製品情報

【「クラシエ」漢方柴胡加竜骨牡蛎湯エキス顆粒】

柴胡加竜骨牡蛎湯 第2類医薬品

「柴胡加竜骨牡蛎湯」の詳細を見る
ストレスなどでイライラする不眠症の方におすすめの漢方薬です。


「ストレス(不眠)」の商品を見る

よくある質問

Q 「桂枝加竜骨牡蛎湯」とは何が違いますか?
A 名前が似ている2つの処方ですが、不眠のタイプによって使い分けができます。
「柴胡加竜骨牡蛎湯」は、ちょっとしたことでイライラしたりして、悩んでしまう、大事な試験や発表の前日などに緊張して眠れない、といった脳がなかなか緊張を解けないことでおこる不眠に適しています。一方、「桂枝加竜骨牡蛎湯」は、些細なことが気になって集中できない、パニックになりやすい、ストレスを感じやすい、といった神経症的な不眠に適しています。
Q 不眠について即効性はありますか?
A 「柴胡加竜骨牡蛎湯」は、服用してすぐに眠くなるというものではなく、身体の不調を改善して不眠を改善していくものです。
Q 不眠に効く漢方薬の効果的な服用方法はありますか?
A 西洋薬のように、眠れないときに頓服的に服用するのではなく、朝、昼、夜きちんと服用してください。そうすることで、身体の不調を改善して、眠りのサイクルを取り戻し、不眠を改善していきます。
Q 睡眠導入剤との併用は大丈夫ですか?
A 医療機関で治療されているということであれば、担当医師に漢方薬との併用についてご相談ください。
Q 副作用について教えてください。
A 発疹、かゆみなどの過敏症状が現れることがあります。また、著しく体力の衰えている人は、「柴胡加竜骨牡蛎湯」を服用することができないことがあります。服用前に医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください。